ショートカット の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
行きたい場所があれば、会いたい人があればすぐに行けるよ。そんなに遠くないから。 恋愛も友情も距離なんか関係ないと言いたいわけじゃない。強く会いたいと思えば、すぐにでも行けるんだと思えた。
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・「美しい、なんか普段使わんやろ。でもおれは使うもんね、今ここで、表参道のために」(15:ショートカット) ・わたしは、自転車を押す片野くんと、真夜中の人の通らない道を二人で歩いている。それが自分が確かめられることの全部だと思った。(65:やさしさ)
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わたしはとてもすきなお話です。 この本を読んだ空間がよかったせいもあるのかもしれないですが。(初台にある、本が読める喫茶で読了) 本にでてくる人物たちのように、やさしく人をすきになりたいなあとおもいました!
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12/21は 遠距離恋愛の日 「1221」の両側の1が1人を、中の2が近附いた2人を表すため。距離と交通機関をテーマにした小説を。
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始まりは興味を惹かれたけど、 全体を通したら思ってたのと違ったという感じ。 各キャラもあんまり好きになれず。 終わり方は爽やかでよかった。
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17/01/25 ⑥ 関西弁なのにやさしい。ほろほろにやさしい。 ・それから、どこか遠くを見つめるような目をして、 「おれは、あの人に会いたい」と、言った。(P25 ショートカット) ・「会われへんようになるなんて思わへんかった。卒業しても、家も近いし、次があるって思ってた。...
17/01/25 ⑥ 関西弁なのにやさしい。ほろほろにやさしい。 ・それから、どこか遠くを見つめるような目をして、 「おれは、あの人に会いたい」と、言った。(P25 ショートカット) ・「会われへんようになるなんて思わへんかった。卒業しても、家も近いし、次があるって思ってた。なんの根拠もなかったのに、今思うと」 「それは違うで。会いたいって思ってるから、会えるんやで。誰でも、たぶん。(P38)
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行きたい気持ちさえあればいつでも好きなところへ行けるんだ、という明るい短編集。別れの予感がする遠距離恋愛の話が多いのだが暗さはまったくなく、読後は晴れ晴れとした気分になった。柴崎友香の中でも一番爽快さのある作品だと思う。 恋人に対して離れていく心、それから人生そのものを非常によく...
行きたい気持ちさえあればいつでも好きなところへ行けるんだ、という明るい短編集。別れの予感がする遠距離恋愛の話が多いのだが暗さはまったくなく、読後は晴れ晴れとした気分になった。柴崎友香の中でも一番爽快さのある作品だと思う。 恋人に対して離れていく心、それから人生そのものを非常によく象徴している『やさしさ』の次の一節が印象に残っている。 「発車のベルが世界を分ける。ドアが閉まって、わたしたちは空気といっしょに運ばれる。移動していることを感じないまま。(85P)」 解説で「その小説以外のことをいろいろ考えてみたくなって、その小説を読んでいるのに、その小説のことを、つい忘れてしまう」から柴崎友香の小説は素晴らしいのだと言っていて、柴崎友香の作品の魅力を絶妙にうまく表現した説明だと思った。言われてみると私も、彼女の作品を読んでいたはずがいつのまにか自分の身の回りのことを回想していることが多い。彼女の作品には、平凡な生活を送っている私のような人でも、自分と自分の周りの世界を重ねられる懐の深さがある。
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遠距離恋愛がテーマの連作短編だけど、全然甘くない。 甘くないどころか、終わりを予感させるような作品が多いけど、だからといって切なくもなく、体温が低めの人達の話という感じ。 日常を切り取っての描写が、私のツボに入らないので、波長が合わないんだろうなあ……。 文章は読みやすいので、波...
遠距離恋愛がテーマの連作短編だけど、全然甘くない。 甘くないどころか、終わりを予感させるような作品が多いけど、だからといって切なくもなく、体温が低めの人達の話という感じ。 日常を切り取っての描写が、私のツボに入らないので、波長が合わないんだろうなあ……。 文章は読みやすいので、波長が合う人には面白い作品なのだと思われます。
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最初に読んだのは図書館で借りた単行本やったけど、文庫本も買った。発売当時友だちにもらった手紙がはさまってて余計にいとしく感じました。
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【本の内容】 人を思う気持ちはいつだって距離を越える。 離れた場所や時間でも、会いたいと思えば会える。 「だって、わたしはどこにでも行けるから」―遠い隔たりを“ショートカット”する恋人たちのささやかな日常の奇跡を描いた、せつなく心に響く連作小説集。 [ 目次 ] [ P...
【本の内容】 人を思う気持ちはいつだって距離を越える。 離れた場所や時間でも、会いたいと思えば会える。 「だって、わたしはどこにでも行けるから」―遠い隔たりを“ショートカット”する恋人たちのささやかな日常の奇跡を描いた、せつなく心に響く連作小説集。 [ 目次 ] [ POP ] 遠距離恋愛をしていたとき、100万円くらい払ってもいいから(払えないけど)「どこでもドア」が欲しいと毎日思っていた。 それが駄目なら「取り寄せバッグ」でもいいと思っていた。 ドラえもんが頼りにならないならこの際エスパー魔美にでもなるから、とにかくこの状況をどうにかしてくれ、枕を濡らしていたのを思い出した。 距離っていうのは気持ちとか想いとかでなんとかなるものでは決してないのだが、でも気分としてはなんとかできるものであってほしい。 この小説はそれを本当にライトに書きあげていて、とても心が軽くなる。 本当にすっきりとして気持ちがいい。 ショートカットという響きが心にしんと澄み渡る、とても素敵な小説です。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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