ソーントン・ワイルダー(Ⅰ) の商品レビュー
20世紀のアメリカを代表する劇作家による名作戯曲 やや前衛的な舞台であるが、 個別の人生を描きながら普遍的なことを表現されていて、 そしてテーマも、わたしがいることの意味という本質的な宗教的なもの。 解題が非常にわかりやすい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「3月15日 カエサルの最期」からの流れで読了。個々人の人の営みの積み重ねそのものが、歴史とか徳性とか普遍的なものであるというワイルダーの信念のようなものを感じた。ここが「3月15日」との共通点かな。ローマオタクぶりは本書でも随所で出ていた。ワイルダーの戯曲は初めて読んだけど、色々な手法を考案して試すのが好きだということがよく分かった。「3月15日」の書簡形式もそうだけど、本書の簡素な舞台セットや舞台監督が役者として出演して劇と観客を橋渡しするという手法も当時としては斬新だったようで、改めてIdea-Drivenな作家だったと認識した。書斎にこもって執筆するスタイルではなく、旅をしながら歩きながら書くスタイルが好きだ。モームに通じるところがある。「一日散歩をして、戯曲15分ほどのプロットが書ける」
Posted by
あまりにも好きで、この本を使って卒論を書いた。 好きな場面、台詞、演出、あまりにも多すぎて… 一生かかっても満足いくレビューができそうにないから私が死んだら棺桶にいれて一緒に燃やしてほしい。 さよなら、世のなかよ、さようなら。グローヴァーズ・コーナーズもさようなら……ママもパパも...
あまりにも好きで、この本を使って卒論を書いた。 好きな場面、台詞、演出、あまりにも多すぎて… 一生かかっても満足いくレビューができそうにないから私が死んだら棺桶にいれて一緒に燃やしてほしい。 さよなら、世のなかよ、さようなら。グローヴァーズ・コーナーズもさようなら……ママもパパも、さようなら。時計の音も……ママのヒマワリも。それからお料理もコーヒーも。アイロンのかけたてのドレスも。あったかいお風呂も……夜眠って朝起きることも。 はじめてこのシーンを読んだとき、なんてあたたかくて切なくて美しい情緒なんだろうと思った。 何回読み返したかわからないくらいなのに、読むたびはじめて読んだのかってくらい泣いてしまう。 これからもずっと添い遂げたい本。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
季節の変わり目がはっきりと見えることがないように、変化は毎日少しずつ訪れる。 生活も同じことで、家事をすること、仕事をすること、学校に通うこと…行動として見ると毎日同じことの繰り返しのように思えるが、積み重ねれば苦手だったことが慣れで上達するように、変化のないことなどない。けれど、それを日々気づいて生きることはとても難しいことだ。……という話。 アメリカの町のことだけど、どこの場所でもいつの時代でも届く普遍的なメッセージに満ちた話でした。
Posted by
どこにでもある町、のどこにでもいる人、のどこにでもある人生。 プロットに"特徴がない"ことは、一人一人の築いている人生が投影されやすい証。 そして、その簡素さゆえに、脳裏からはがれ落ちることはない物語。 人生のかけがえのなさは、自らの死を通してしか分...
どこにでもある町、のどこにでもいる人、のどこにでもある人生。 プロットに"特徴がない"ことは、一人一人の築いている人生が投影されやすい証。 そして、その簡素さゆえに、脳裏からはがれ落ちることはない物語。 人生のかけがえのなさは、自らの死を通してしか分からない。 生命が抱える最大の矛盾。 誰にとっても心の中に留めておきたい、 パートナーのような存在感がある一編です。
Posted by
生きているときに、生きていることの素晴らしさを、何でもない日常の素晴らしさを、人間は気付くことができない。思いテーマでした。
Posted by
最近、舞台上演が多いですが、まだ舞台としては見たことがなくてお恥ずかしいですが、でも、今後も愛されていく作品だと思います
Posted by
三幕構成の舞台劇。 場所の制限を付けてあるので、リアリティがある。 それを例えば自分の馴染みの街の名前に、 登場人物を周辺の人々に置き換えたとしたらまた違う感触になると思う。 生きる事の短さを感じる。
Posted by
- 1
