「縮み」志向の日本人 の商品レビュー
日本人論。小さなものや緻密なものを美と捉える日本人の意識や日本文化を論じた本 講談社学術文庫 李御寧 「縮み志向の日本人」 「引き寄せる」「詰める」 ゴミをゆるさない日本人 寄合文化 「なるほど」文化 など 興味深い日本文化論だった 太平洋戦争で負けたのは「縮み志...
日本人論。小さなものや緻密なものを美と捉える日本人の意識や日本文化を論じた本 講談社学術文庫 李御寧 「縮み志向の日本人」 「引き寄せる」「詰める」 ゴミをゆるさない日本人 寄合文化 「なるほど」文化 など 興味深い日本文化論だった 太平洋戦争で負けたのは「縮み志向」が成功し、行き過ぎた 自信が「拡がり志向」になったからとのことだが、「縮み志向」に連続性がないという見方は 他の論考と矛盾するように感じた 縮み志向とは *すでに「作られたもの」でなく「作っていく」動的想像力 *「招く」「引き寄せる」という下位概念が含まれている 「詰める」とは *狭い空間により多くのものをコンパクトにして、量を質に変えること *日本人の技術と力は「詰める」ところに出てくる *一億をまるで一人のように縮め、詰めて、枠に入れる全体主義的考え 商人は自分の腕と信用を「のれんにかけて」働く〜のれんは軍旗のように大事に守る ゴミを許さない日本人 日本人はムダなものと共生できない体質なので〜それらを見ると切り捨てる 寄合文化 *「寄せ」は他の言葉と組み合わさって日本の「縮み文化」の様々な現象をあらわすキーワード *西洋人が不安げな眼差しで日本人を眺めたのは、磁石のようにくっついた日本の団結力 *座は運命共同体なつながりの場 *日本の近代産業を築き上げたのは、五、六人の従業員しかないピグミーファクトリーズ 日本人の磁石のようにくっついた団結力〜黄禍論は、中国の人口と日本の団結に対する西洋人の恐怖の現れ なるほど文化 未知のものに挑戦するのでなく、すでにあるものを新たに確認し〜可能な範囲内でその限度までつとめること
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序盤の韓国礼賛文章(日本を見下している。元は中国由来のところを、時として無理矢理韓国発祥っぽく書いてる時もある)を我慢して読むと、その後は非常に面白いです。まあ日本人でも日本礼賛文章を根拠微妙に書いたら、比較された国の人は不快ですね。 縮みの発想と、「の」の解析など、この作者はと...
序盤の韓国礼賛文章(日本を見下している。元は中国由来のところを、時として無理矢理韓国発祥っぽく書いてる時もある)を我慢して読むと、その後は非常に面白いです。まあ日本人でも日本礼賛文章を根拠微妙に書いたら、比較された国の人は不快ですね。 縮みの発想と、「の」の解析など、この作者はとても日本文化を理解して解析しておられます。新しい視点に出会えたことはとても嬉しいです。
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人に勧められて読んだのですが、あえて日本を下げる論調で、これが正ならば、これほどのグローバル企業群はできなかったとしか思えない 世界企業群の商社、トヨタなどなど GAFAには勝てないとはいえ、国営企業群の中国と欧州を除けば、席巻しているには日本 一面正しい部分もあり、それを謙虚に...
人に勧められて読んだのですが、あえて日本を下げる論調で、これが正ならば、これほどのグローバル企業群はできなかったとしか思えない 世界企業群の商社、トヨタなどなど GAFAには勝てないとはいえ、国営企業群の中国と欧州を除けば、席巻しているには日本 一面正しい部分もあり、それを謙虚に受け止めるべきも、こうした日本卑下にする本はどうかと思わずにはいられない
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昔から日本人の意識の底には、何事も縮めようとする「縮み志向」がある。この志向から、次のようなものが生まれた。 ・入れ子箱:大小の箱を順に入れ込んで、1つに収める。 ・扇子 :平たい団扇を、畳んで縮める。 ・弁当 :広くて大きなお膳を、小さい囲いの中に詰める。 畳で暮らす日本...
昔から日本人の意識の底には、何事も縮めようとする「縮み志向」がある。この志向から、次のようなものが生まれた。 ・入れ子箱:大小の箱を順に入れ込んで、1つに収める。 ・扇子 :平たい団扇を、畳んで縮める。 ・弁当 :広くて大きなお膳を、小さい囲いの中に詰める。 畳で暮らす日本人の生活空間意識は、欧米人とは、大きく異なっている。 ・日本人は茶室のような狭い空間で安静を味わうため、広い場所では不安を感じる人も多い。一方、ギリシアの広場文化を生んだ欧米人は、広い空間で安定を求めようとする。 ・日本と欧米の違いは、子供の叱り方にも表れる。 欧米の親が子供をクローゼットなど狭い部屋に閉じ込めようとするのに対し、日本の親は子供を家の外に追い出そうとする。 日本の文化は、内から外に拡がるのではなく、外のものを内に引き入れる縮み志向。 ・日本は、自国の文化を他者に「教えること」よりも、中国や韓国、欧米から文化を「習うこと」を得意としている。 ・縮み志向の日本人は「拡がり」に弱い。日本の外の「未知の空間」に置かれると、判断力を失い、どう振る舞えばいいのか、見当がつかなくなってしまう。 ・拡がり志向によって失敗したのが、豊臣秀吉。天下を統一し、自信を強めた秀吉は、広い世界に出ようとして文禄・慶長の役を企てたが、拡がり志向に転じた途端、判断力を喪失し、出兵は失敗に終わった。
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<愛蔵版>「縮み」志向の日本人(1984)学生社 二章 「縮み志向」六型 1. 入籠型-込める 2. 扇型-折畳む・握る・寄せる 3. 姉さま人形型-取る・削る 4. 折詰め弁当型-詰める 5. 能面型-構える 6. 紋章型-凝らせる
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これはすごい。最初の指摘にノックダウン。日本人論を唱える論者は、欧米と日本との対比で、日本の独自性を語りがち。でも日本は文化圏的には、明らかに中国・韓国と近く、「日本的」と称される内容は、中国・韓国でも成り立つことが多い。 では、中国・韓国と比較して、日本独自と言える文化の傾向は...
これはすごい。最初の指摘にノックダウン。日本人論を唱える論者は、欧米と日本との対比で、日本の独自性を語りがち。でも日本は文化圏的には、明らかに中国・韓国と近く、「日本的」と称される内容は、中国・韓国でも成り立つことが多い。 では、中国・韓国と比較して、日本独自と言える文化の傾向はなにか?それが「縮み」。 別の言い方をすると、勝手にこちらへ湧いてくる。遠くにあるものを、身近な狭い範囲に想像力豊かに、シンボルとしてのアイコンを付置することで、作り出す。普通、そうした霊的なものは、ここからそちらへ飛翔する傾向がある。
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子供を叱るとき欧米はクロゼットに閉じ込め、日本は家の外に追い出す。うちわが日本に入ってきて扇子になった。製品の小型化にも通じるところがありそう。
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「縮み」と書かれると萎縮の縮?日本を縮こまったものと定義して小さくまとめる気か?と一瞬、構えそうになるものの。そういう感じではなく、コンパクトにする手元に寄せるというニュアンス。内向きの方向性を指した言葉として使われている。日本は欧米の日本評を気にするが、近隣の共通項も多い中国や...
「縮み」と書かれると萎縮の縮?日本を縮こまったものと定義して小さくまとめる気か?と一瞬、構えそうになるものの。そういう感じではなく、コンパクトにする手元に寄せるというニュアンス。内向きの方向性を指した言葉として使われている。日本は欧米の日本評を気にするが、近隣の共通項も多い中国や韓国のいう日本らしさのほうがより日本らしさを指摘できる。というような話が冒頭にあり、一理あるかなと読み進めた。確かに、面白い指摘がたくさんありまた、日本をよく知っているのでもっともらしく読める。どうかなぁ(笑)と思うところもあるけれど韓国の学者という視点は面白かった。多少、批判的な側面もあるけれどそれは韓国の人としては当然のことだろうし昨今の、滅茶苦茶な韓国政府に比べればずっと紳士的に学問している。なので、面白かったです。時折、読み返して考えたいかも。結構、面白いところを突いているとおもいます。
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せっかく内容が面白いのに、変な日本人観を突然さもありなんと主張する点が残念なので星減点。しかし、持たれる日本人観を知っているという事は教養であります。個人的には助詞「の」が織りなす言語的縮みの表記が面白かった。 大阪「の」中央区「の」ビル「の」一角「の」という折り畳み。
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日本文化論の名著。 その中でイノベーションに関する定義に注目した。 曰く、アメリカの夢は、未知のもの、新しいものを創り出す「発明」invention. 日本の夢は、既知のものを発展、改良する「開発」innovation. 「科学的管理法」テイラー
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