百年の食 の商品レビュー

渡部忠世【著】

2012/02/22

農と食に関する、渋みの感じられるエッセイ集です。
筆者のことはよく知りませんが、どうも老境にかかった筆者の、農や食に関する正直な思いがつづられているようです。
そしてその内容は、明らかに豊かな教養によって裏付けられたものです。農業に関係する多くの書物が紐とかれ、その引用と解釈を通じて、農と食が語られています。

ただ引用が多すぎるように思われて、その点は閉口しました。