夜の公園 の商品レビュー
主人公のリリが江圀香織の作品に出てきそう、まさに。でもすっごく好き、リリ。途中で「これ前にも読んだ」と気付いたけど、そのまま読み続け、二度目もやはり好きな作品だなぁと感じた。人が人を好きになることの事故みたいな避けようのなさ加減と、思ったようにはいかない切なさ。好きになった人にだ...
主人公のリリが江圀香織の作品に出てきそう、まさに。でもすっごく好き、リリ。途中で「これ前にも読んだ」と気付いたけど、そのまま読み続け、二度目もやはり好きな作品だなぁと感じた。人が人を好きになることの事故みたいな避けようのなさ加減と、思ったようにはいかない切なさ。好きになった人にだけ想われれば、想ってくれる人だけを好きになれればいいのにね。 登場人物がみんなそれなりに大人で、自分の中で感情をきちんと処理していて、あがかない。こんな風にあっさりときっぱりといられたらいいのに。
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人を愛するってなんだろう。とても馬鹿げていて、とても愛おしい。ほんの少し、寄り添う気持ちがほつれると、そこから零れ落ちてしまう。
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思いがけなく突然人から何の意図もなくたまたまいただいた本書。ふだん小説をほとんど読まない私にとって、この文章はすごいねと思った。 内容は不倫をする男女の心理描写と成り行きで、まったく好きになれない内容だったけど、結局最後まで一気に読みついた。語彙力のない私にはうまく表現できないけ...
思いがけなく突然人から何の意図もなくたまたまいただいた本書。ふだん小説をほとんど読まない私にとって、この文章はすごいねと思った。 内容は不倫をする男女の心理描写と成り行きで、まったく好きになれない内容だったけど、結局最後まで一気に読みついた。語彙力のない私にはうまく表現できないけど、この作家さんが言葉でつくる世界は繊細な部分までこちらの読解力にかかわらず感覚的に伝わってきているのだと思う。 川上弘美、という作家さん知ることができたのがなによりも収穫。ぜひ他の作品をよんでみたいとおもった。
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ありそうで、ないだろー!と突っ込みたくなる設定。 なんだか江國香織さんの本に登場するような主人公のリリさんの生活が気になって読み進めました。
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夫婦、親友、家族、なんだかものすごく複雑な関係の中でそれぞれの恋愛感情が強く相手を求める。 そんな中では、やっぱり誰も幸せにはなれない。 もっとシンプルに、人を愛したらいいのに。 私にはちょっと苦しすぎました。
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いつからか夫をあまり好きではないことに気付いてしまったリリ。申し分のない夫なのに。 いっそのこと、親友の春名が夫を誘惑してくれればいいのにと思っている。 リリは独特の自然さで公園で出会った青年と恋をし、夫の幸夫や春名もそれぞれの自然さでそれぞれに恋をする。けれど、こういう設定だけ...
いつからか夫をあまり好きではないことに気付いてしまったリリ。申し分のない夫なのに。 いっそのこと、親友の春名が夫を誘惑してくれればいいのにと思っている。 リリは独特の自然さで公園で出会った青年と恋をし、夫の幸夫や春名もそれぞれの自然さでそれぞれに恋をする。けれど、こういう設定だけを、例えば他の作家のもので読んだとしたら、読者はこれを自然には受け止められないと思う。つくづく不思議な作家だ。そして結構劇的な展開と結末のはずなのに、そうかそうか、めでたしめでたし、だね、とおばあちゃんのような目線になってしまった。
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わたしの中の「川上弘美さんの小説」とは違っていて、待ち構えていたものが来なかったような感じ、少し疲れてしまった。 リリのような女性は好きだ。 掴みどころのなくて、透き通っていて。 「わたし、あんまりさみしくなくて、それが、さみしいな。」この部分、とてもすきだ。 反面、春名はと...
わたしの中の「川上弘美さんの小説」とは違っていて、待ち構えていたものが来なかったような感じ、少し疲れてしまった。 リリのような女性は好きだ。 掴みどころのなくて、透き通っていて。 「わたし、あんまりさみしくなくて、それが、さみしいな。」この部分、とてもすきだ。 反面、春名はとても嫌いで、わたしは単純だなぁともおもった。 幸夫は嫌いにはなりきれなかった。なんでもかんでも好き嫌いで分けるものではないけれども。 暁は、真っ直ぐで、とてもすき。 かわいそうだった。 リリをすきだった分、結末が、えええ…って感じでした。。
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昼のドラマだったら確実にドロドロした話なのに、とても涼しげに物語が書かれている。 結婚もして、年齢を重ねると好きと言う感情を忘れたりする。 自分に正直になればなるほど、人生の価値観もはっきりしてくる。 そう言う中で、本当に今私はこの人を好きなのだろうか? 昔感じた感情は確かにあっ...
昼のドラマだったら確実にドロドロした話なのに、とても涼しげに物語が書かれている。 結婚もして、年齢を重ねると好きと言う感情を忘れたりする。 自分に正直になればなるほど、人生の価値観もはっきりしてくる。 そう言う中で、本当に今私はこの人を好きなのだろうか? 昔感じた感情は確かにあった。しかし今はよくわからない。 本当に悲しいと感じてる事って?それは本質から少し外れた所にある小さな事なのかもしれない。 リリが感じる感情に共感する。
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リリと夫の幸夫、リリの親友で幸夫の恋人の春名、暁、悟兄弟。 夫婦ともに他に恋人がいて、しかも夫は妻の親友と…なんて書くとドロドロしててすごく俗っぽい感じがするけど、そんな感じがしないのは、登場人物がみんなふわふわしてるのと、文章がキレイだからなのかな。 ちょうどこの前に読んだ...
リリと夫の幸夫、リリの親友で幸夫の恋人の春名、暁、悟兄弟。 夫婦ともに他に恋人がいて、しかも夫は妻の親友と…なんて書くとドロドロしててすごく俗っぽい感じがするけど、そんな感じがしないのは、登場人物がみんなふわふわしてるのと、文章がキレイだからなのかな。 ちょうどこの前に読んだ「風花」と雰囲気が似ていました。 これを読むと、人を好きになるのってどういうことなんだろう…とか考えてしまう。 暁と悟兄弟が可哀想だったな。
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