スイートリトルライズ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
映画化された作品を先に観てしまってからの原作。 読んでいる間、中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴などの キャスト陣が浮かんできてしまった。 映画を先に観て、その映画をかなり好きでいるから それも仕方のないことなのだろう。 映画ではラストでの主人公夫婦の「腕に入れた」後でのやりとり、 「ただいま」 「どこか行ってたの?」 の後に、「僕ももうすぐ帰るよ」的な台詞があった。 でも、この台詞、原作にはないものだったのだとビックリ! 映画ではこの台詞があるからこそ、 一時的にしろ離れてしまった二人がまた寄り添うのだという 安心感をも得られた状態で、物語を終えることができたのだが、 原作にはそれがないために落ち着かない、 中途半端な状態で放り出されてしまう。 この後、二人はどうなるのだろう? と。 それが江國さんの意図なのだろうけれども… 作品としては好きではないな。
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人間は守りたいものにうそをつく。守ろうとするものに。 すごい悲しいけど、心に響いた名言だと思った。わからないけどなんかからっぽな気がした、結婚生活ってなんなんだろうな。
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簡単に言うと夫婦二人とも不倫してる話だけど、この人の書く文章は淡々と進んでいくから、ドロドロしていない。 それぞれがパートナーに無いものを不倫相手に求めつつ、それでも不倫相手といるときにパートナーのいいところを思い出す。 物悲しさがあるけど、ときどき読み返したくなる。 映画はこの...
簡単に言うと夫婦二人とも不倫してる話だけど、この人の書く文章は淡々と進んでいくから、ドロドロしていない。 それぞれがパートナーに無いものを不倫相手に求めつつ、それでも不倫相手といるときにパートナーのいいところを思い出す。 物悲しさがあるけど、ときどき読み返したくなる。 映画はこの本の雰囲気をうまく出しつつ、本よりほんの少し明るい未来を予感させる結末になっていたのでよかった。
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なんだか“危うげ”って言葉がぴったりな気がする、そんな夫婦の物語。不倫なんて言うと、非日常的な響きだけども、抗えない恋ってやっぱりあるのかなって、そんな風に思ったり。あとは聡も春夫もそうだけど、江國さんの描く男性はみんなどこかしら不器用で、それがとても好ましいと思う。
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夫婦間の感情。私にはまだわからない何か。 けれども激しく熱い気持ち。孤独。 お互いがお互い、帰る場所必ずここにある― 不倫してるはずなのに、「不倫」ということばが嫌いなはずなのに、 何故だかすごくわかる気持ちでいっぱいになった。 江國さんの描く女性が、私にはすごく合うきがする...
夫婦間の感情。私にはまだわからない何か。 けれども激しく熱い気持ち。孤独。 お互いがお互い、帰る場所必ずここにある― 不倫してるはずなのに、「不倫」ということばが嫌いなはずなのに、 何故だかすごくわかる気持ちでいっぱいになった。 江國さんの描く女性が、私にはすごく合うきがする。 もう一回読みたいな
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恋が足りない。 不倫の御話。 守りたいモノに対して人は嘘をつく。 もう、読み返せないかな。
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初めて読んだときは、お互い不倫してるんだからどっちもどっちやん、 って思った。 でも、読み返したら聡が悪いとおもった。 春夫っていい男だと思う。ほしいものをわかってくれて、満たしてくれる。 でも、瑠璃子はそんな春夫をすてても、やっぱり聡をまもりたい、とおもう。 それもわかる気...
初めて読んだときは、お互い不倫してるんだからどっちもどっちやん、 って思った。 でも、読み返したら聡が悪いとおもった。 春夫っていい男だと思う。ほしいものをわかってくれて、満たしてくれる。 でも、瑠璃子はそんな春夫をすてても、やっぱり聡をまもりたい、とおもう。 それもわかる気が、する。 それなのに聡ときたら「しほがいれば、瑠璃子とも上手くやっていける」なんてぬかすのであきれた。 わたしも結婚したら瑠璃子のように夫に飢えるのだろうかとおもったら怖くなる本。
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20代後半と30代前半の夫婦で、どちらも浮気している、というのを夫婦両者の視点から変わるがわる書いていく。 設定自体は特異でないと思うけれど、浮気している、それでも夫婦、それでも浮気、っていう割り切られない部分が何とも人間味あって面白い。 「なぜ嘘をつけないか知ってる?人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」 というセリフが印象的。
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知人に教えてもらって、普段あまり読まない恋愛小説(?)を読んでみました。 この本を読むきっかけになったセリフが、 「人は守りたいものに嘘をつく。あるいは守ろうとするものに」 ハートをガツンとやられるような感覚ですた…。終盤のシーンだけど、そこから読み進められませんでした。...
知人に教えてもらって、普段あまり読まない恋愛小説(?)を読んでみました。 この本を読むきっかけになったセリフが、 「人は守りたいものに嘘をつく。あるいは守ろうとするものに」 ハートをガツンとやられるような感覚ですた…。終盤のシーンだけど、そこから読み進められませんでした。 嘘がないと守れないものもある。 誰かを守る、そして自分の大切なものを守るためなら嘘も無くてはならないと思う。
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嘘つかれるのってほんとに嫌。 でもあたしも知らず知らずのうちに 嘘ついてたかもって気付かされた。 んーもう一度読みたい。
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