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リトルターン の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2020/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

羽や翼がどれほどが価値があり素晴らしいかを知らなければ、本当に飛ぶことはできないのだ。 高い空を飛ぶために、鳥は翼の下にあるすべての本質を見る必要がある。 リトルターンは、自分に影があることを地上について初めて気づいた。  私達も、当たり前の生活がどれほど価値のあり、素晴らしいものかを知ることが必要だと思った。 それから、今よりも高みを目指したり、向上したいなら、今得たすべてのもの、そして元からある素晴らしいものを気付き、その本質を見る必要があると思った。

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2016/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。 昨日、かもめのジョナサンを読んで本棚にしまう時にこれをもう一度読んでみようと思った。 この本も五木寛之氏の訳である。 買ったときに一度読んでいるのだが、特に印象に残っているわけではなく、それこそ寓話というか絵本として普通に読んだ。 アジサシという鳥が主役で、その鳥が急に飛べなくなってしまう。陸上で生活するようになった彼はやがて蟹と友達になる。最後に彼は飛び方を思い出す。 シンプルなお話で、前に読んだときははっきりと覚えてはいないが抵抗なく読み終えているのでたぶん、ものすごく普通の感想を持ったことと思う。 挫折しても立ち直れる的な、落ち込んだ時に読む本なのだろうというような。 本の感想自体は今回もそんな感じなのだけれど、昨日の今日だしやはり「かもめのジョナサン」と比較してしまう。 五木氏はこの本でもあとがきを書かれているのだけれど、決して「かもめのジョナサン」事はけなしていない。 対比を楽しんでいる。 でも、「かもめのジョナサン」を訳していたからこそこの本も訳したんだろうと思う。 そして、原作者はこの本を書くにあたってあの本の影響があったことと思うのだが、肯定的であったのか否定的であったのかどちらなのだろうか。 ストーリ自体はあっさりしていて絵が奇麗な絵本で元気のないときにパラパラ見るのに良いかと思うが、私にはこれは五木氏も「かもめのジョナサン」で感じた違和感を同じような形態のこの本で消化させたかったのではないかと考える。

Posted byブクログ

2013/10/15

裏表紙に「21世紀の「ジョナサン」なのか!?」って書いてるけど自分が今まで読んだ中では「かもめのジョナサン」より「カラフル」に近かった気がする。でも、こういう作品は読むたびに感じ方が変わるんやろなぁ。

Posted byブクログ

2013/08/09

絵本の臨床分析に掲載されていた本である。なぜか飛べなくなったアジサシの話である。うつを理解するにはいい本であると思われる。

Posted byブクログ

2013/07/25

ある日突然飛べなくなった鳥が、次に飛ぶまでの物語。短編。 それまで当たり前にできていたことができなくなったとき、そこからの思考と出会い。時間はかかるがその時間が大切ということ。

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2013/06/23

飛べなくなってしまった鳥リトルターン。飛べなくなったから見えてきた世界、そしてできた友達。友達の「君は飛ぶ能力を失ったんじゃない。ただどこかに置き忘れただけだ。」という言葉。私たちも、失ったと思っているだけのことが多々あるのかもしれない。そして、リトルターンは自分の影の存在に気付...

飛べなくなってしまった鳥リトルターン。飛べなくなったから見えてきた世界、そしてできた友達。友達の「君は飛ぶ能力を失ったんじゃない。ただどこかに置き忘れただけだ。」という言葉。私たちも、失ったと思っているだけのことが多々あるのかもしれない。そして、リトルターンは自分の影の存在に気付く。リトルターンの物語を通して、私たちも見えてなかった何かに気づくことができるのではないか。

Posted byブクログ

2013/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直にいえば、初めはなんだかよく分からないお話って思った。 急に飛ぶことのできなくなったコアジサシくんが、うろうろしてるうちに お花を見守ったり、カニとお友達になったり・・・・・ そしてカニと急に会えなくなったり・・・・・ それで?何を伝えたいんだろうか?って思った・・・・・ でも、不思議なことに後からじわじわ、じわじわと気持ちを 動かされるものがあった。 あのシーンや物語の展開は、本当はこういう意味だったの じゃないかとか、考えてる自分がいてびっくり。 短いお話だから、ぜひ読んでみることをお勧めしたい。 読み手それぞれの解釈が許される物語だと思う。 図書館に来る生徒にもすすめようと思う。

Posted byブクログ

2012/11/02

美しい本。 『かもめのジョナサン』ほどには感動しなかったけれども。 (それは、こちらの側の感性が鈍っているのかもしれない) いまの自分を休ませるに読んだ本としては大正解だったと思います。

Posted byブクログ

2012/05/24

カラーページとモノクロページでリトルターンの心境が表現されていて、思わず引き込まれる本。 当然であることの意味を考えさせてくれました。 何度読んでもステキな本。

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2011/09/11

主人公の飛べなくなった小鳥が、どうして飛べなくなったのか?どうやって飛べるようになったのか?と自問自答しながら飛べない状態から飛べるようになるまでの過程を描いている。  小鳥は「不本意」ともいえる地上で生活し、逆に「不本意」な場所だからこそ、知らなかったことを経験する。本来の場...

主人公の飛べなくなった小鳥が、どうして飛べなくなったのか?どうやって飛べるようになったのか?と自問自答しながら飛べない状態から飛べるようになるまでの過程を描いている。  小鳥は「不本意」ともいえる地上で生活し、逆に「不本意」な場所だからこそ、知らなかったことを経験する。本来の場所にいたら知り合うことのなかった新しい友達とも出会い自分と向き合う。  そして、新しい友達の幽霊ガニが小鳥に言ってくれた言葉がまた良い。 「普通でない君を受け入れるのに、普通でない僕ほど適しているものはいないだろう。きっと君は自分が知っていることに慣れすいているんだよ。君はこれから、自分が知らないことを知る必要がある。それだけのことさ。」 この本を読んでいて心に染みた言葉のひとつだ。  なんとなく心が疲れているとき、きれいな情景がゆっくりと移り変わってゆく穏やかに時間が流れてゆくこの本を通して、自分と向き合うことで新たな発見、打開、再出発があるかもしれない。  ほんのちょっとの変化に気付くことのきっかけを与えてくれる、そんな一冊。

Posted byブクログ