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リトルターン の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2011/04/21

印象に残った、表現・台詞。 「僕が飛べなくなったのは内面が壊れたからだ」 「ともだちがほしい」 「ともだちが欲しいということを諦めてしまうと、 ともだちをつくることがより困難になる」 「普通か普通でないかどうかにとらわれているうちは、 普通でないものは普通ではないのさ」...

印象に残った、表現・台詞。 「僕が飛べなくなったのは内面が壊れたからだ」 「ともだちがほしい」 「ともだちが欲しいということを諦めてしまうと、 ともだちをつくることがより困難になる」 「普通か普通でないかどうかにとらわれているうちは、 普通でないものは普通ではないのさ」 「君は失ったんじゃない、置き忘れてきただけさ」 「内面(影)を見ることで僕は飛べるようになった」 「僕らは空ばかり見るのじゃなく、足許(地面)も見なければいけない」 「気づいてないだけだったんだ」 以上が印象に残ったものもの。 さて、この物語は、「リトルターン(コアジサシ)が突然、空を飛べなくなり、いろいろな生き物(星含む)たちと出会い、自分の視野がいかに狭かったかということを知り、また広い世界へと飛び出していく」という内容になっている。 解説にても言われているが、まさに、引きこもりが、 外へと飛び出していくような内容になっている。 引きこもりが引きこもりじゃなくなるには、まず自分を知らねばならない。 そうして、怖がってばかりいた外にも目を向けなければならない。 そうやって少しずつ知っていくことで、引きこもりを脱せられる。 生きる意味があるのかと考えるけれど、存在してること自体が生きる意味。 じゃあ、存在を見つめればいい。 自分が普通じゃないのは、自分で自分のことを普通じゃないと思いこんでいるから。諦めなければきっと路は拓けてくる。 とまあ、上記の会話描写をまとめつつ、内容にも触れつついくと、 著者の主張したいことはだいたいこんな感じになろうか。 個人的にはいくらか反論はある。 普通じゃないと自分で思って普通じゃなくしている人もいるだろうけれど、 他人から普通じゃないとさんざん言われて普通じゃないと思わざるをえない、 人だっているということ。 全てを視た上であえて引きこもろうとする人もいるということ。 等等。 しかし、「ともだちがほしい」とこうストレートに言わせるのが、 なんだかすごい。 俺は「ともだちがいない」とは言っても、「ほしい」とは言わないし。 いなければいないでいっか、とも思うし、 誰もいないわけではないし、とも思うし、 ほしいほしい言ってつくるものでもないし、とも思うし。 さて、かもめのジョナサンとの比較について。 かもめのジョナサンが衆愚的な大衆を越えていく存在が、 「ジョナサン」だとすれば、 逆に越えていくことに疲弊し、あるいは、絶望し、下へと引きこもり、 ながらも辛うじて、自分なりの領分を見つけるのが「リトルターン」となっている。 これはなんとも時代の差にも思える。 すなわち、反発し飛ぼうとする「ジョナサン」がヒッピーで、 引きこもりから自分なりの領地へと考える「リトルターン」が、 ニヒリズムな現代人というところか。 そうして、自分という存在を位置づけるならば両者の中間になる。 引きこもり、自分の領地を考え自分なりにと思いつつも、 現代の社会に不満を抱きなにかしら自分のできることを、 するために反発して足掻いてやる、という感じ。 ともかく、五木寛之が「大人の童話」と書いているように、 これは大人こそが読むべきで、ジョナサンとセットで読むとなおよろしい。 描写もリリカルでなんだか切なくていい。 絵も、水彩画なのかな?この瑞々しさがたまらなくいい。 瑞々しいのだけど、なんだかリリカルで切なくて、はかないような絵。 「リサ=ダークス」 惚れたよ・・・。

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2011/03/31

@yonda4 はっきり言って何が言いたいのかわかりにくい。 自分勝手に解釈すると、 「そこにあっても見えない存在を、見つけることの素晴らしさ」 なんだけど、いまいち確信が持てない。 絵も好きになれない。 そこにあっても見えない存在って、人間にすると なんなのか。...

@yonda4 はっきり言って何が言いたいのかわかりにくい。 自分勝手に解釈すると、 「そこにあっても見えない存在を、見つけることの素晴らしさ」 なんだけど、いまいち確信が持てない。 絵も好きになれない。 そこにあっても見えない存在って、人間にすると なんなのか。 愛とか友情?わからない。

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2010/05/09

本質が分かりそうで、分からない。 読み解けそうで、そう簡単にいかない。 途中どきどきしながら読んだ。 きっと読むごとに 感じ方が変わる本。 挿絵もキレイだし、プレゼントに よろこばれそう。 自分でも手もとに 持っておきたいなー 本当に大事なことは? 本当に必要なものは?...

本質が分かりそうで、分からない。 読み解けそうで、そう簡単にいかない。 途中どきどきしながら読んだ。 きっと読むごとに 感じ方が変わる本。 挿絵もキレイだし、プレゼントに よろこばれそう。 自分でも手もとに 持っておきたいなー 本当に大事なことは? 本当に必要なものは? 自分の位置を理解して 再び出発して進むこととは? 深いー。

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2010/01/27

ぼくは、再び空を飛べるだろうか―。突然飛べなくなった、一羽のリトルターン(コアジサシ)がたどる、一風変わった挫折と再生への旅。この物語のおもしろさは、その再生の『謎』を解くことなのかもしれない。キーワードは、見えない世界への視線、直感力、そして詩的なイメージからこぼれ落ちた「想像...

ぼくは、再び空を飛べるだろうか―。突然飛べなくなった、一羽のリトルターン(コアジサシ)がたどる、一風変わった挫折と再生への旅。この物語のおもしろさは、その再生の『謎』を解くことなのかもしれない。キーワードは、見えない世界への視線、直感力、そして詩的なイメージからこぼれ落ちた「想像力」。未来へはばたく「寓話」の誕生!「ターン」は21世紀の「ジョナサン」なのか。 考える力というか感じる力というかそういうものは大事だなぁ。。。 と実感してしまいます。 そんな力や能力はどんどんみがいていきたいなぁ・・・と感じる本ですね♪

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2009/10/04

2006年8月下旬にフィリピンに行く飛行機の中で読んだ。 初めての海外で(正確には2回目だけど)さぞ飛行機の中はつまらなかろうと思ってかった。 内容は…内容よりも絵がきれいだった。たしか蟹がでてきたきがする。それか貝をかぶったあれが出てきた気がする。 隣に座っていた大学院生が...

2006年8月下旬にフィリピンに行く飛行機の中で読んだ。 初めての海外で(正確には2回目だけど)さぞ飛行機の中はつまらなかろうと思ってかった。 内容は…内容よりも絵がきれいだった。たしか蟹がでてきたきがする。それか貝をかぶったあれが出てきた気がする。 隣に座っていた大学院生が「俺は翻訳された本なんて読まない」と言われ、そのときは「は?」って思ったけど、今ならその意味がわかる。

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2009/10/04

冒険ものかなと思いながら読み始めたけれど、観念的な物語だった。哲学的というのかな。 主役のアジサシが頭の中でいろいろ考えたことを、書きとめたというかんじ。 表紙や挿入されている絵が、すばらしい。水彩だと思うが、自分好みだった。リサ・ダークスというひとの絵だった。

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2009/10/04

大事なものをなくした鳥のおはなし。 「ぼくの生涯のこの時期、すべてが失われた。――それらは二度ともとには戻らないように、ぼくには思われた。ぼくにあるのは、自分が立っている場所だけだった。目の前のすべてが完全に謎だった。昔を懐かしみ、それらがどこへ行ったのか、どうして消えてしまっ...

大事なものをなくした鳥のおはなし。 「ぼくの生涯のこの時期、すべてが失われた。――それらは二度ともとには戻らないように、ぼくには思われた。ぼくにあるのは、自分が立っている場所だけだった。目の前のすべてが完全に謎だった。昔を懐かしみ、それらがどこへ行ったのか、どうして消えてしまったのかを不思議に思った」p.28 「惑星のどこにとどまっていようとも、きっと鳥は鳥でありうるはずだ。星が地上に落ちても、それでも星は星なのだから」p.44 「それまでぼくが生きてきたモノトーンのなかで、自分は本当のものを何ひとつ見ていなかったのだ」p.51 「もし求める気持ちを自分の心から追い出してしまったら、その時は自分が求めるものを手にするのは、とんでもなく困難になるだろう」p.58 「普通とか普通でないとかいう見方にとらわれている限り、普通でないものは普通じゃないんだ」「きっときみは、自分が知っていることに慣れすぎているんだよ。きみはこれから、自分が知らないことを知る必要がある。それだけのことさ」p.80 「光の当たらない美しさとは何だろう――光がなくても、それでも蝶は美しいのだろうか?」p.90 「鳥は、その羽や翼がどれほど価値があり素晴らしいかを知らなければ、本当に飛ぶことはできないのだ。高い空を飛ぶために、鳥は翼の下にあるすべての本質を見る必要がある。そうでないと、惑星の上をただ無目的に飛んでいるだけにすぎない。」p.110 「存在しないように見えても、たしかに何かが存在するんだ」p.113

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2009/10/04

絵と装丁に惹かれて中学生の時に買った絵本。今は中学生時の読後感は味わえません。でも確実に、私にとって重要な絵本。考えながら少しずつ少しずつ読んでいく絵本のように思います。

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2009/10/04

文庫本には珍しくカラーの挿絵入りで、雰囲気よさそうと思い購入。 結果、いまいち退屈。最後まで読んでない。 気が向いたら読もう。

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2009/10/04

きれいな絵だったけど、淡々と進む話に眠くなった。絵も途中から飽きてきた。 集英社文庫のナツイチ2006の紹介冊子で、癒され指数が星4つ半だったから読んでみたが、癒しとは違う気がした。気張らないで自然体でいよう指数なら星4つくらいつけてもいいかも。2006/8月

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