1,800円以上の注文で送料無料

重力ピエロ の商品レビュー

3.9

2488件のお客様レビュー

  1. 5つ

    673

  2. 4つ

    865

  3. 3つ

    624

  4. 2つ

    108

  5. 1つ

    28

レビューを投稿

2022/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春と泉水のお互いの会話の返しが素敵だった。まさに兄弟って感じ。 血液が繋がってる繋がってないは関係なく、スプリング2人は兄弟だなーと感じた。 DNA二重らせんを絡めた放火&レイプの繋がり。ATCGやアミノ酸やp53や色々と身近にかんじた。 ハムラビ法典って、やられたらやり返そう! ではなく、やられてやり返すならそこまでにしとけよー!って意味だったんだ!知らなかったからへぇーと思った。

Posted byブクログ

2022/03/13

お父さんが最初から最後までかっこよかった。 兄弟2人の絆も良い。 他の人の春と泉水と夏子さんのイメージが気になった。

Posted byブクログ

2022/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春が二階から落ちてきた。 ここでの春は主人公の弟であり、人名である。 川に散る桜のように、春は美しく儚い青年だ。 物語のあるシーンでピエロがブランコから飛び降りるのは、「重力」から解放されるから、という説明がある。 物語のラストでも春は二階から落ちてきた。 彼にのしかかる運命という「重力」から解放されるために。 だけど人間は生きている限りずっと重力と付き合わなければならない。 春は一生「重力」を背負っていきていくけど、その隣で生きる兄も同じものを背負っているのが救いなんだと思う。

Posted byブクログ

2022/02/26

伊坂幸太郎さん 初めましての作家さんです わたしが今までに読んでいた本とは違った内容の本でした ちょっと重たい内容についていけるかしら…がまず最初の感想でした。 連続放火とグラフティーアートの関連を追っていくのですが 放火の犯人はすぐに自分はわかったのですが なぜ?という理由が読...

伊坂幸太郎さん 初めましての作家さんです わたしが今までに読んでいた本とは違った内容の本でした ちょっと重たい内容についていけるかしら…がまず最初の感想でした。 連続放火とグラフティーアートの関連を追っていくのですが 放火の犯人はすぐに自分はわかったのですが なぜ?という理由が読んでいくと少しずつわかってくる内容が面白かったです 兄の泉水、弟の春。父親が違う兄弟。ある理由でそうなったのですがその理由をわかっていながらも普通以上の兄弟の絆を持ち父と春の関係も血の繋がっている以上の親子関係であることが事件を通してよくわかる作品でした

Posted byブクログ

2022/02/25

「春が二階から落ちてきた。」から始まって「春が二階から落ちてきた。」で終わり。 春と泉水は良い兄弟やし良い家族やと思った。半分の血しか繋がってなくても、良い兄弟やし 全く繋がってなくてもお父さんが言ってたように、嘘が下手なところが俺に似てるっていうのが良かった。 全体的に文章の...

「春が二階から落ちてきた。」から始まって「春が二階から落ちてきた。」で終わり。 春と泉水は良い兄弟やし良い家族やと思った。半分の血しか繋がってなくても、良い兄弟やし 全く繋がってなくてもお父さんが言ってたように、嘘が下手なところが俺に似てるっていうのが良かった。 全体的に文章の比喩みたいな感じとか、シリアスなシーンでも柔らかく感じた。

Posted byブクログ

2022/02/19

非常によかった。 全編通してふんわりした雰囲気のあるテキストながらところどころで緊張感があり、メリハリが楽しい。 最後の決断はこの手のお話でずっとあってもいいじゃないかと思っていたものだったので、なんだか嬉しかった

Posted byブクログ

2022/02/15

伊坂幸太郎さんは大好きだけど何故かどの本もすごく読むのに時間がかかってしまうのですがこれは割と読みやすくそこまでかからなかったです。伊坂幸太郎色弱めかな。でもちょこちょこ出てくる粋な感じは伊坂幸太郎らしくて楽しかったな。 すごく重い内容のはずだけど憂鬱さはなくさらりと軽く書きあ...

伊坂幸太郎さんは大好きだけど何故かどの本もすごく読むのに時間がかかってしまうのですがこれは割と読みやすくそこまでかからなかったです。伊坂幸太郎色弱めかな。でもちょこちょこ出てくる粋な感じは伊坂幸太郎らしくて楽しかったな。 すごく重い内容のはずだけど憂鬱さはなくさらりと軽く書きあげるところがさすが。 「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」っていう本文のセリフ通り。タイトルにも通じるものがある。 ストーリーにはあまり関係ないけど他作品の登場人物がさらりと出てきて驚き!なんか嬉しくなっちゃった笑

Posted byブクログ

2022/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。」 が好き。 禁欲的な登場人物は珍しい。 上手くいってる家族の形も物語だと珍しい。 最初から、犯人春じゃね…?ってなってるから、サスペンス的要素は無いけど、焦る泉水の気持ちがわかる。 偉人とか音楽とかの名前が多く出てきて勉強になりそう。 盲目の音楽家のトランペット、美しい。

Posted byブクログ

2022/02/14

ある兄弟の周りで次々と不思議な事件が起こる すべての謎が解けた時、"家族"の謎が明らかになる 伊坂さんの本の中で個人的に一番好き テーマは決して明るくないのに重々しい雰囲気がなくて、読後感も良い! 血は繋がっていないことを感じさせない兄弟の仲良しなやりと...

ある兄弟の周りで次々と不思議な事件が起こる すべての謎が解けた時、"家族"の謎が明らかになる 伊坂さんの本の中で個人的に一番好き テーマは決して明るくないのに重々しい雰囲気がなくて、読後感も良い! 血は繋がっていないことを感じさせない兄弟の仲良しなやりとりに惹き込まれる ✏本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだ ✏楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる

Posted byブクログ

2022/02/07

 「吾輩は猫である」「恥の多い生涯を送って来ました」「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」に次いで印象的な冒頭文「春が二階から落ちてきた」。個人的にはこの順番で思い起こされる。  グラフィティアートと放火の関連性に、遺伝子や春の出生に纏わる事件、春をつけ回す美人などが巧...

 「吾輩は猫である」「恥の多い生涯を送って来ました」「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」に次いで印象的な冒頭文「春が二階から落ちてきた」。個人的にはこの順番で思い起こされる。  グラフィティアートと放火の関連性に、遺伝子や春の出生に纏わる事件、春をつけ回す美人などが巧みに絡み、先が気になりのめり込んでしまう。兄・泉水がボーッとしているように見えて大胆なことを企んでいたりして面白い。母のエピソードが男前過ぎる。

Posted byブクログ