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温室デイズ の商品レビュー

3.4

269件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    113

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    5

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2013/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごくリアルでした。学校そのものにかたよりはあるものの、いじめの仕方などはとてもリアルで、見ていてドキドキしました。しかし、学校を変えようとする主人公の行動は見ていてまねできないほど勇気のいるものだなと感動しました。

Posted byブクログ

2013/05/07

中学校の話ということで、身につまされる部分もありました。 引用文の台詞は「こうだったら嬉しいなぁ」という希望ですね。

Posted byブクログ

2013/04/11

どの子も精一杯、学校生活をうまく乗り切ろうと頑張る。まさか逃げるなんて思いつかない。だって、その狭い世界が全てだから。逃げ場なんてない。 そんなに苦しまなくてもいい、学校が全てじゃない、逃げてもいい…それは大人だから言えること。 そういえば、中学生までは行動範囲や出会う人間、生...

どの子も精一杯、学校生活をうまく乗り切ろうと頑張る。まさか逃げるなんて思いつかない。だって、その狭い世界が全てだから。逃げ場なんてない。 そんなに苦しまなくてもいい、学校が全てじゃない、逃げてもいい…それは大人だから言えること。 そういえば、中学生までは行動範囲や出会う人間、生活のほぼ全てが「学校」だったなあ〜と読んでいて忘れてた学生時代を思い出した。 温室から抜け出す方法は卒業しかないけど、早く外の冷たいけど新鮮な空気を吸って「なんて子供だったんだろう」と思えるようになればいいなと、一生懸命生きようとする学生を応援したい気持ちになった。

Posted byブクログ

2013/04/06

 学級崩壊・いじめ・不登校、中学生の女の子二人がそれぞれの視点と思いを語りながら物語が進む。  いじめに耐えながら学校に通うみちるは一人でそれから逃げす立ち向かう強さがある。なかなか出来ないことだ。  もう一方の主人公の優子は、その反対で、ひたすら逃げる。小学校でいじめられた記憶...

 学級崩壊・いじめ・不登校、中学生の女の子二人がそれぞれの視点と思いを語りながら物語が進む。  いじめに耐えながら学校に通うみちるは一人でそれから逃げす立ち向かう強さがある。なかなか出来ないことだ。  もう一方の主人公の優子は、その反対で、ひたすら逃げる。小学校でいじめられた記憶から、友達のみちるがいじめられても助けることが出来ず、教室に入れなくなり、別室登校へ、冬休みの後には学びの部屋へ、次がカウンセリングルームへ。作中で、『義務教育はドロップアウトした人間にはとことん優しい』とあるが、本来なら、逃げずに闘っているみちるにこそ、手を差し伸べるべきなのでは・・・と読んでいて胸が痛んだ。  ラスト、わずかな希望が見れたのが救いだ。

Posted byブクログ

2013/04/13

教室に紙飛行機が飛び始める。それは崩壊の始まりの合図だ。中学三年生のみちるは祈るような気持ちで崩れていく学校を見ていた。「今なら、なんとかなるはずだよ」その思いが募るあまりにみちるは方法を誤り、いじめの標的にされる。優子はみちるを一番の友達だと思っていたが、いじめられる彼女に手を...

教室に紙飛行機が飛び始める。それは崩壊の始まりの合図だ。中学三年生のみちるは祈るような気持ちで崩れていく学校を見ていた。「今なら、なんとかなるはずだよ」その思いが募るあまりにみちるは方法を誤り、いじめの標的にされる。優子はみちるを一番の友達だと思っていたが、いじめられる彼女に手を差し伸べることができない。優子は現実から逃れるために、教室へ行くことをやめた。 著者の作品は肩肘張らずさらっと読めて良い。しかし今回扱っている題材はいじめ、登校拒否、荒れる学校・・・読むのがつらくなってしまう時もあったが、主人公みちるの強さに引っ張られて読み進めることができた。 登校拒否の優子とは対象的に、どんな理不尽な仕打ちを受けても、みちるは頑なに学校へ行き続ける。みちるは「いじめ」を個人への攻撃ではなく、学校崩壊という出来事の中のひとつの現象であるととらえていたのではないだろうか。いじめをなくしたい、ではなく学校をなんとかしたい、という気持ちで日々戦っていたのではないかと思う。崩れゆく学校の中で再生という希望を持ち続けていたが故に、いじめに屈することなく毎日登校し続けたのだ。 何事も一度落ち始めるとどんどん進んでいき、元に戻すのは難しい。しかしそれは「難しい」のであって方法がないわけではないはずである。みちるも優子も、不良のリーダー格の瞬でさえ、再生への希望を抱き続けた。それぞれ方法は違えども、同じ気持ちだったに違いない。 信じる心、諦めない心。中学生の純粋さが清々しい物語だった。

Posted byブクログ

2013/02/06

教室に紙飛行機が飛びだす 遅刻の人数が増える トイレでタバコが発見される 始まり合図だ。 もうすぐ崩れ出す。 でも、先生はまだ気付かない。 日本の平和ボケは学校の場でも存分に発揮されている一一。 そこに居続けるということは、 ドロップアウトすることより難しい。 「辛いな...

教室に紙飛行機が飛びだす 遅刻の人数が増える トイレでタバコが発見される 始まり合図だ。 もうすぐ崩れ出す。 でも、先生はまだ気付かない。 日本の平和ボケは学校の場でも存分に発揮されている一一。 そこに居続けるということは、 ドロップアウトすることより難しい。 「辛いなら、行かなくてもいいんじゃないかな」 「私は行こうとしてるのに、どうしてみんなそういうこと言うの?」 *** ひりひり痛い、そんなお話。 作者が中学教師というだけあって、的を射た描写をしているんだろうな…と感じました。 これまでの瀬尾さん作品らしく、ふんわり優しいお話を予想していたために毛色が違ってちょっとびっくり。 でも少し重めの話で最後まで通して、大団円といった雰囲気がなかったことが逆に良かったです。

Posted byブクログ

2013/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二人の女子中学生の視点で語られる、学校という“温室”の中のお話。 とはいっても、温室という描写は随所に出てきたりはしないのですが。 小学校の時、いじめる側にいたみちるは、元来は正義感が強い人物であったため、中学3年になりひどくクラスが荒れだした時にはそれに乗っかることはしなかった。 小学校の時にいじめられた、美少女の優子(これもみちるに苛められた)は、小学校6年、残すところわずかで隣の地区に転校してしまったが、中学でみちると再会すると一番の仲良しになった。 優子が小学校の時にいじめられた理由は、かわいかったこともあるが何より悪いことを悪い、とはっきり皆に向かって言っていたから、ということ。 片親のみちるが小学校の時いじめの対象にならなかったのは、空手を習っていたことと、瞬という仲の良かった男子の父親がやくざであったという理由から。 ある時、中学に入って悪ぶりが上がり、一部の女子からはあこがれの目で見られている瞬を優子が振ったことが学内に広まり、優子の上履きには虫の死骸が……そのことにみちるが耐え切れなくなり、学校を正そうとする。 しかし小学校の時のようにみちるは苛められない対象ではなくなっていた。 覚悟をしていたためか、いじめを受けても平然とした顔を保っていたみちる。 優子にも、近寄らない方がいいと言ってしまえるのは凄いなあ、と思える。 中学になって優子は少し賢くなった……この場合ずるくなった?とも言える風情で、みちるを大々的に助けることはできなくて、かといってみちるがいじめられているのを見るのを辛くて、相談室登校。 そして学外のカウンセラーにカウンセリングを受けたり。 ずるいなーって思ったのは、自分に好意を持っていると知っていてみちるのために瞬を利用しようとしたこと。 優子にとっては 恋愛<みちる なんだな、とちょっとふふりと笑ってしまったものですが。好きだこういうの。 そして私は吉川先生とみちるがどうにかくっつかないものかと妄想しています。

Posted byブクログ

2013/01/14

みちると優子という2人の女の子の視点を交互に移動しながら小学生から中学生にむけての学校生活を追っていく。小学校ではクラス全員で優子をいじめ、優子は学校を去る。そしてみちるはそれをずっと悔やんでいた。中学校で再会した二人は親友となるが、学校は少しずつ荒れていく。それをどうにかしよう...

みちると優子という2人の女の子の視点を交互に移動しながら小学生から中学生にむけての学校生活を追っていく。小学校ではクラス全員で優子をいじめ、優子は学校を去る。そしてみちるはそれをずっと悔やんでいた。中学校で再会した二人は親友となるが、学校は少しずつ荒れていく。それをどうにかしようと発言したみちるは壮絶ないじめに遭い、優子も学校に通えなくなる。しかし、みちるは必死に耐え続け、優子もカウンセリングなどを受け学校に復帰する。みちるの幼馴染でヤクザの息子瞬も優子からのカウンセリングを受け、少しずつ心を開いて行く。そういった一人ひとりの感情の動きが繊細に表されている話だった。

Posted byブクログ

2013/01/11

今の学校ってこんな感じなの??と驚き、我が子がいじめられたらどーすればいいのかと思いながら読んどけど… みちるの強さはすごい!!!自分だったら卒業までの辛抱とはいえ、途中で心おれてると思う

Posted byブクログ

2012/12/26

いじめが一つのテーマになってるけど、主人公の二人の女の子の心が強いので救われる。希望さえもてる。気持ちの良い作品だと思う。

Posted byブクログ