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温室デイズ の商品レビュー

3.4

269件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    113

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    5

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2009/10/07

いじめは、学校の中で、終わる事無く繰り返され、家庭に事情のある少年は、暴れる事をやめられず、先生は、気付いていても、気付かぬ振りをする。読み進めていくうち、苦しくなってしまった。

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2009/10/04

さすがは中学校の先生。いい視点です。なんでもかんでも失敗しないように失敗した先の準備ばかりしているのもおかしいし、やんちゃしていてもそれを厳しく指導できない学校というのがうまく書けています。

Posted byブクログ

2009/10/04

瀬尾さんの本のなかでは珍しく学校が舞台の小説。ここまで酷くはないが、学級崩壊を体験した身からすると状況や心の描写がとてもリアルだと思う。自分の中学時代のことを思い出さずにはいられなかった。あの頃の自分にみちるのような強さがあれば。自分は、今もなお「温室」のなかにいるのかもしれない...

瀬尾さんの本のなかでは珍しく学校が舞台の小説。ここまで酷くはないが、学級崩壊を体験した身からすると状況や心の描写がとてもリアルだと思う。自分の中学時代のことを思い出さずにはいられなかった。あの頃の自分にみちるのような強さがあれば。自分は、今もなお「温室」のなかにいるのかもしれないなぁと思った。 瀬尾さんの書く文章はすごく読みやすく、スッと心に入ってくるなぁと改めて実感。

Posted byブクログ

2009/10/04

戦う中学生。3年間、居なくてはいけない場所が学校。どんな状況にあっても。崩れていく友達、教室、学校。とてもリアルで、痛い。2人の女子中学生が起こしてゆく、小さな奇跡。

Posted byブクログ

2011/09/07

 今までの作品と文体も雰囲気もがらりと変わっていて、ものすごく驚いた。学校崩壊、学級崩壊。壊れてしまった中学3年生のクラスを何とか立て直そうと教室に残り、ひたすらいぢめを受ける少女みちると、小学校時代にいぢめを受けた経験がある、教室から離れることによってクラスを立て直す方法を模索...

 今までの作品と文体も雰囲気もがらりと変わっていて、ものすごく驚いた。学校崩壊、学級崩壊。壊れてしまった中学3年生のクラスを何とか立て直そうと教室に残り、ひたすらいぢめを受ける少女みちると、小学校時代にいぢめを受けた経験がある、教室から離れることによってクラスを立て直す方法を模索する少女優子の、2人の視点によって物語が進みます。タイムリミットは卒業式。 今どきの中学校ってここまで崩壊しているのかと、読んでいてぞっとした。瀬尾さんが(恐らく)現役教師ゆえの物語。2人の少女の独白に、瀬尾さん自身の思いが相当反映されているんだと思う。だけど…小説として読んだ場合、どうなんだろう? 「現実の学校教育の現場は、今、こういう風なんですよ。学級崩壊やいぢめはこうして起こるんですよ。教室から脱落した生徒たちには、相談室や学びの部屋といった受け皿が用意されているんですよ。」子供らを取り巻く状況を、ただただ解説して貰っただけのような気がする。なんだかなあ。「現場を知って貰いたい」という思いが強すぎて、エンタメ作品として昇華できてないのかも。小説として、読んでいて面白くなかったです。 いや、面白いシーンや「さすが!瀬尾作品!」と思えるキャラクタが登場するんですよ?(パシリの斎藤くん、ね)ただ斎藤くんにしても十分に生かされてるとは思わなかったし、第一みちるの行動からしてとても不可解。気持ちは判るけど、なぜ同じ轍を踏むのか。「クラスを立て直したい」って、、、。  きっとこの作品が効く&この作品を読むことによって救われる人が確かにいるんでしょうね。でも残念ながら私はそれに選ばれなかったみたい。はぁ。現役中学生の感想を聞いてみたいわあ。 (2006.9.7読了)

Posted byブクログ

2009/10/04

近年の学校の問題、イジメや学級崩壊を子供の視点で書いた作品です。 自分の学生時代と照らし合わせて読むと結構面白いです!!

Posted byブクログ

2009/10/04

瀬尾さんの最新作。学級崩壊の中学校で、こんなことがいいはずないと自分ながらに戦った2人の少女の話です。各章、交互に2人の視点から描かれています。こうした2人の少女の話は「きみの友だち」(重松清)を思い浮かびます。 瀬尾さんらしい優しい奇跡はあるのですが、瀬尾さんの今までの作品は...

瀬尾さんの最新作。学級崩壊の中学校で、こんなことがいいはずないと自分ながらに戦った2人の少女の話です。各章、交互に2人の視点から描かれています。こうした2人の少女の話は「きみの友だち」(重松清)を思い浮かびます。 瀬尾さんらしい優しい奇跡はあるのですが、瀬尾さんの今までの作品は、どちらかと言うと家族や家庭がテーマでした。血のつながりであったりして、そこに友達などが絡んできます。学校での様々な出来事に辛いことがあっても、自分の価値観で家族と言うものを見る視線がありました。 しかし、今回の作品は、学校そのものの話が「場」となっていましたし、今までの奇抜な主人公(奇抜でありならそれが本質のような素直な目をもっている)よりも、むしろどこにでもいるような価値観を持った生徒が出てきます。中学校の先生になってから(クラスも担当するようになって)作風は変りつつあるのかもしれません(前作でもそんなイメージを持ちました)。 この作品も悪くないのだけど(むしろすごくいいのだけど)瀬尾さんの初期の作品にあるような、変人だけど実は誰よりもピュアな気持ちを持った優しい暖かさを読んでみたいものです。 でも、この本を読んでみて、きれたり、登校拒否になったり、いじめをしたり、、、どれも「温室」での出来事で、ほんのちょっとしたことで理由もない出来事のように描かれていました。そのあたりは新鮮でよかったなあ。

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2009/10/04

壊れかけた「温室」で必死に何かを育てようとしている彼女を見て、まだ「温室」から出ていなかったことに気付かされる。僕は今、何を育てようとしているのか?

Posted byブクログ

2009/10/04

これは今作者の書きたかったこと、書かずにはいられなかったことだと思う。 学級崩壊の、ここまできたら取り返しがつかない、今ならぎりぎり間に合うかもしれない…というその現在進行形の教室のリアルさはさすが瀬尾さん。

Posted byブクログ