温室デイズ の商品レビュー
守りたい、大事にしたい、と思うものに対して、ゆっくり時間をかけてさりげなく思いやるっていうこともとても大切なんだな、と思った。 すぐは結果として出なくても自分の無理のない範囲でずっと気にかけて行動するだけでも意味はある。 この物語はまだ未熟な中学生の話だからっていうのも...
守りたい、大事にしたい、と思うものに対して、ゆっくり時間をかけてさりげなく思いやるっていうこともとても大切なんだな、と思った。 すぐは結果として出なくても自分の無理のない範囲でずっと気にかけて行動するだけでも意味はある。 この物語はまだ未熟な中学生の話だからっていうのもあるけど、社会人になってもっと強者が沢山いたとしても、思いやりを忘れずに生きたいなぁと思った。 最後が少し物足りない気もした
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昔、先生になりたかった時代があった。そのころに出会っていたら、その夢もついえたかもしれない。それくらい、学校の、事件にはならないくらいの、日常での「ワルイ」ことがリアルに描かれていた。自分もそれなりに悩んだことはあったが、これを読むとずいぶん平和な学校生活を送れていたことに気が付...
昔、先生になりたかった時代があった。そのころに出会っていたら、その夢もついえたかもしれない。それくらい、学校の、事件にはならないくらいの、日常での「ワルイ」ことがリアルに描かれていた。自分もそれなりに悩んだことはあったが、これを読むとずいぶん平和な学校生活を送れていたことに気が付いた。
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こんなふうに感じてる中学生もいるんだな みんながみんな当てはまるわけじゃないけど これから子どもたちと関わっていく中で覚えておきたいなと思うことはいくつかあった しっかり向き合って話を聞けば少しは変わるかも 子どもたちは子どもたちなりに学校をよくしたいと思ってる 中学生にとって...
こんなふうに感じてる中学生もいるんだな みんながみんな当てはまるわけじゃないけど これから子どもたちと関わっていく中で覚えておきたいなと思うことはいくつかあった しっかり向き合って話を聞けば少しは変わるかも 子どもたちは子どもたちなりに学校をよくしたいと思ってる 中学生にとって中学校は温室とはいえすべて 瀬尾さん、こういう子どもたちの微妙な心情とか思考を表すのがうまいと思う
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2019(R1)10/13 中学校という、簡単には抜けられない“温室”の中でいじめと戦い抜くみちると、みちるを助けてあげられない罪悪感から“温室”から逃げた優子の、2人の視点から描かれる日常生活での戦いと成長の物語。 今時、みちるのように戦い抜く子なんているのかなあ?とツッコミ...
2019(R1)10/13 中学校という、簡単には抜けられない“温室”の中でいじめと戦い抜くみちると、みちるを助けてあげられない罪悪感から“温室”から逃げた優子の、2人の視点から描かれる日常生活での戦いと成長の物語。 今時、みちるのように戦い抜く子なんているのかなあ?とツッコミを入れつつ、優子も斉藤くんも、それぞれがそれぞれの考え方で逃げずに立ち向かっていった結果、何かが少しだけ変わった。それはほんの些細なことだけど、実は大きな一歩だった。 “温室”は一見居心地がよさそうだが、外界との接触がない故に、一度問題が発生すると、自浄作用が働きにくい。 そんな中での、みちると優子と斉藤くんと、そして瞬くんに、読む人はいろんな思いを抱くことだろう。そして瀬尾まいこのメッセージをいろいろに解釈するだろう。 僕は、この作品を「学校内の社会的弱者への応援歌」「『弱者よ、自ら立ち上がれ!』と背中を押す物語」と単純に括りたくはない。学校内の問題なんて、そんなに単純じゃないから。いじめまで発展しなくてもスクールカーストは確実に存在し、中学生はその中で自分の立ち位置を必死で探しながら生きている。それは、時に辛いことの連続かもしれないが、でも、「まんざら悪いことばかりではないよ。」と、瀬尾まいこは背中を押してくれている気がする。あえてそこでストップしている。だから、物語の重さの割に、読後感がすっきりするんだと思う。
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変わらず若者の心の闇やその行動の描写がうまいというか、現実との剥離がないリアリティのある闇というか。 学校という温室で、多くのことがあった彼らが、少しずつ誰かの気持ちを感じて、少しずつ自分から動く勇気を出して。読んでる自分は今何をしてて、誰かのためになんかできてるんだろうかとか思...
変わらず若者の心の闇やその行動の描写がうまいというか、現実との剥離がないリアリティのある闇というか。 学校という温室で、多くのことがあった彼らが、少しずつ誰かの気持ちを感じて、少しずつ自分から動く勇気を出して。読んでる自分は今何をしてて、誰かのためになんかできてるんだろうかとか思ったりした。
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フィクションだけど、実際にあるかのように画が浮かび上がってくる。それだけ表現がすごいんだろうなぁ。いじめはいけないけど、多分なくなることはない。いじめが完全にない社会を望むより、折り合いが大事。いろんな生き方がある。戦い方がある。もやもやとした中で生きている中学生たちだが、ひとりひとりに羨ましくなるような強さがあって、学校という社会を生き抜くヒントがつまっている。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすい内容で 量も多くなく、すぐに読めました。 個人的にはもうひと盛り上がり欲しいところ。 でも実際の生活って こんなものなのかも。 優子のお母さんの言動が 一人の娘としても 一人の母としても 気をつけなければと思わせる内容でした。
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良かった。 「温室」は、社会と比べてぬるいという意味もあるのだろうけど、本来は、生命を守り育てる場所。 ひとりひとり育ち方は違うけど、苦難も癒しも肥やしにして、冬を耐え抜いて、春を迎えてくれて、良かった。 主役の子たちも、いじめてた女子も、不良も、学びの部屋の子たちも、みん...
良かった。 「温室」は、社会と比べてぬるいという意味もあるのだろうけど、本来は、生命を守り育てる場所。 ひとりひとり育ち方は違うけど、苦難も癒しも肥やしにして、冬を耐え抜いて、春を迎えてくれて、良かった。 主役の子たちも、いじめてた女子も、不良も、学びの部屋の子たちも、みんな、良いこと悪いこと全部肥やしにして育ってくれー!という優しい気持ちが、タイトルにこめられてるような気がした。
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いじめ、学校崩壊の中で生きる女子中学生二人の物語。 中森みちるは、小学生時代にはいじめる側にいたのが、崩れてくる中学生活に耐えられなくなり、革命を起こそうとするもいじめの標的に。 前川優子は小学校時代、みちるにもいじめられ、転校を強いられるも、中学ではみちると同じ学校にな...
いじめ、学校崩壊の中で生きる女子中学生二人の物語。 中森みちるは、小学生時代にはいじめる側にいたのが、崩れてくる中学生活に耐えられなくなり、革命を起こそうとするもいじめの標的に。 前川優子は小学校時代、みちるにもいじめられ、転校を強いられるも、中学ではみちると同じ学校になり、みちるがいじめられても学校を変えようとしている姿を見ていられなくなり、不登校に。 宙ぶらりんな精神の中学生が、半分温室のような学校というハウスの中で守られながらも、自分を主張し、ぶつかり、成長していく。 いじめを受けた子供に「行かなくていいんだよ」と逃げ場所を確保する。 それって、学校には行きたいのに学校から遠ざけるのは、本質とはずれているんだということを感じずにはいられませんでした。
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いじめられている中学生といじめられてはいないが学校に行くことが嫌になった中学生ふたりの視点から語られる温室デイズ。 荒れてはて窓ガラスは何枚もわれ、話は聞かない、暴行けんかは当たり前、それでも学校という枠に守られている学校生活の中で、いじめられる側の視点、大切な友達を守れないかっ...
いじめられている中学生といじめられてはいないが学校に行くことが嫌になった中学生ふたりの視点から語られる温室デイズ。 荒れてはて窓ガラスは何枚もわれ、話は聞かない、暴行けんかは当たり前、それでも学校という枠に守られている学校生活の中で、いじめられる側の視点、大切な友達を守れないかった自分に嫌気がさし、逃げてしまったものの視点から描かれる。 瀬尾まい湖さんの作品はバトンを初めてよんで、引き込まれ、本作2作目だけど、残酷なことも良いことも感動てきなところもフラットな表現で書くところがすてきだなと思う ただこの作品は嫌だからにげちゃったーっていう子と、嫌でも逃げない、ここしかないと動く子がいるからとても対照的で印象深かった 強いそうに見せるだけの先生と弱くて頼りなくていつも生徒にいじめられている先生でも、結局生徒の目線でかんがえて弱音吐いたって守ってくれる話してくれる気づいてくれるっていうことが大事なんだなと思った ふたりの親も、子供の考えてるのーあなたのためよー愛情いっぱいよーっていう母親と男手一つで育てあげて弱音なんか吐くな、強くいろと育ててきた父親、 前者の方が良い親にみえても、子供の変化にすぐ気付いてあげられる気持ちを汲み取ってあげられる親が子供にとっては大事なんだなと感じた 対照てきな登場人物がいることで、どっちがいいとか悪いとか本の中では描かれてはいないけど、こういうところを汲み取ってあげる必要があるんだなと思わせる部分が多かった さらっと読めて良かった
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