モルヒネ の商品レビュー
面白くなかったなぁ。 流し読みした中で、この言葉だけすごく考えさせられたから備忘のためのメモ。 「不安心理と愛情を混同するな。 会いたいのは、愛情からではなく、自分の不安を鎮めんがための欲求にすぎない」
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自由なようで、自由じゃない。 推理小説ばっかり読むせいか、 なかなか入り込めず。 P226らへんからよかった。
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ストーリーは面白かった。主人公の過去の傷や今抱えている虚無感、虚無感とないまぜの使命感。親しい人の死と向き合う姿や、過去の亡霊を切り捨てる勇気など、共感できる部分は多い。しかし、文体がわかりにくい。現在の会話、心理描写、過去の会話のかき分けがはっきりしておらず、誰の何時の発言なの...
ストーリーは面白かった。主人公の過去の傷や今抱えている虚無感、虚無感とないまぜの使命感。親しい人の死と向き合う姿や、過去の亡霊を切り捨てる勇気など、共感できる部分は多い。しかし、文体がわかりにくい。現在の会話、心理描写、過去の会話のかき分けがはっきりしておらず、誰の何時の発言なのかが、わかりにくい事が、しばしば。
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人の死を扱った小説はごまんとある。 だけど、この小説が持つ雰囲気の重みは…なんといっていいやら。 倫理観については他の小説より掘り下げてる気がする。 とにかく重い。 けど「泣かせよう」とした小説でないのがとてもいい。実際、泣ける類のものじゃない。 人の死を扱った...
人の死を扱った小説はごまんとある。 だけど、この小説が持つ雰囲気の重みは…なんといっていいやら。 倫理観については他の小説より掘り下げてる気がする。 とにかく重い。 けど「泣かせよう」とした小説でないのがとてもいい。実際、泣ける類のものじゃない。 人の死を扱った小説は、少なからず読者を泣かせようとする意図が汲み取れるものが多いから。 考えさせられる1冊です。 読んでも時間の無駄ではないかなあ 真紀の母親とか姉のエピソードはちょっと怖くて、狂気じみてる気がする。かなり特異な環境。 でもそれがこの小説を引き立ててるんだろうなあ、きっと。 ちょっと表現法、言い回しが私には合いません。 言い回しがくどくて、わかりづらい。 ストーリーが追いづらい。 失踪した恋人が現れる場面とか、わけがわからず何度も何度も読み直してしまったよ。 しかしラストの終わり方はなんとも好みです。 自分が書くのでも、きっとこういう終わり方にするだろうな^ ^
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死ぬのが怖いです。 大切な人が、死ぬことも、考えたくもありません。 きっと私は日向が好きなのです。 だから、主人公にも、日向を歩いて欲しかった。痛い、悲しいというよりは、ゆるせなかった。
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死と向き合うというよりは、自分の居場所を見つけられないが為に他人の死にも敏感はヒロイン。 常に自分の死に場所をも探し続けながら生きている。 身近な他人の死を幼い頃とは違った形で受け入れることによって初めて死に対しておおらかになる。 死に対しておおらかになって初めて他人の優しさに...
死と向き合うというよりは、自分の居場所を見つけられないが為に他人の死にも敏感はヒロイン。 常に自分の死に場所をも探し続けながら生きている。 身近な他人の死を幼い頃とは違った形で受け入れることによって初めて死に対しておおらかになる。 死に対しておおらかになって初めて他人の優しさに気づくのかなと思わせる。 安楽死や尊厳死についても考えさせられる作品でもある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
よくある「恋人が余命○ヶ月」というのを期待していると違う(amazonで低評価を付けている人はそうなのかな) 島田雅彦の解説も、その辺を捉えていて、もしかしてそれを説明するための「解説」なのでしょうか。 人間すれ違ってばかりだし、近しい人がなくなっても次第に記憶から外れていって、本人は本人の人生を生きていく。 最後に思い出す一言は、恋人でもなく近親者でもないひとりの言葉。このひとが一番、主人公と本音で話せていたりする。
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あんまり覚えてないなー高校生の時に読んだんだけど。 泣いた記憶と、やたらボルボに乗ってた記憶が残ってる。
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「うずくまって泣きました。。。」 というポップに惹かれて衝動買い。 でも読んだあと「違う」と思った。 なんだろ… うずくまって泣く、というような外的な行動には昇華されないと思うんだけど。 もっと内的な「痛み」のイメージ。 一人で心の中で感じて、耐える、痛み。 私はカタい文体...
「うずくまって泣きました。。。」 というポップに惹かれて衝動買い。 でも読んだあと「違う」と思った。 なんだろ… うずくまって泣く、というような外的な行動には昇華されないと思うんだけど。 もっと内的な「痛み」のイメージ。 一人で心の中で感じて、耐える、痛み。 私はカタい文体とか白黒はっきりするものが好きだから こういう叙情的でふわふわした文章は苦手なんだけど これはすごくよかった。 「死」の暗さと恋愛のせつなさが重なって、 どうしようもない思いにかられる。 かなりの変化球だけど、 やっぱり「恋愛小説」だと思った。私は。 『モルヒネ』。 タイトルがいいね。 この言葉の持つ重い印象とか苦しさ、 そして「死」のイメージが 読んでる間ずっとつきまとって文章に意味を与えてる。 「不安真理と愛情を混同するな」 若い頃のヒデの言葉。 違う、と大きな声で否定したいけど、 論理的に反論はできない。 これを言った本人は本当にどうしようもなくなったとき 昔の恋人を頼ったわけだけど、 それはどっちの心理かと考えると、どっちにでも解釈できる。 さらりと書かれたこの文章がちくりと刺さったのは 誰もが経験したことがあってでも目をつぶってきた、 とても人間的なものだから、だと思う。
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