モルヒネ の商品レビュー
これが人を愛すると言…
これが人を愛すると言うことなのでしょうか。こんな愛の形もあるのかなと改めて感じました。ただ、私は男ですが、この本に出てくる男性(倉橋)のような生き方はしたくないなと思いました。
文庫OFF
おすすめです
家族にまつわる深い傷を背負う主人公・真紀。穏やかな諦念の中で生きる彼女の前に、治らない病に侵された元恋人が現れる。薬を拒む彼を前に、真紀は……。生きることの意味とは何か?淡々とした言葉が染みる。
abtm
読む力が必要な作品なのかな。比喩表現や鉤括弧のない登場人物の会話、回想、ふと力を抜いてしまうと急に話がわからなくなってしまう本という印象。 でも、看取り、死生観、死の選び方などとても良い作品。
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少しレベル高かったかも。 漢字や言葉の選び方、長瀬に対する見方が最初と途中からでは少し違って見えた。
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婚約中の女性が、かつて邪険にされた元恋人の末期癌に付きそうという、ちょっと理解に苦しむ設定の話。取り澄ましたシュールな文章で不思議な世界を描いている。
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切なかった。 姉が死んだ真紀の気持ち、婚約者に無意識的なのか他の男性に執着されている長瀬の気持ち、かつての恋人に会いに来たが最終的には1人を選んだヒデの気持ち。
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日常の中に死が紛れ込んでいる。 そんなふたりが再び出会ったなら。 最後のシーンは過去と未来をつなぐヒデの想いが垣間見える。 オランダでヒデとはぐれてしまった後、主人公はその足跡を辿った。 追ってもそこに彼はいない。 街の中で道行く人の中にも見つけられない。 日本へ戻る飛行機で記憶の中の彼の言葉に気づいたときにまとわりついていたものが一つ剥がれ落ちる。 主人公を生かしていたのもまた誰かの死だった。 そこには希望も含有されていた。 日常はそんな別れも忘れさせてゆくけれど。
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登場人物みなさん繊細であった。 生と死と、愛と孤独と、 相反するけれど、対極しているけれど、 どちらも本当で、どちらも持っている。
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決して明るい本ではないが、感情移入できた。 ヒデが何故現れたのか、きっとこれが全てではないんだろうけど、32になるまで死ねないように、邪魔された。 伏線に気づかず、、悔しいけど衝撃泣いた
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表現が独特で、たまにはっとさせられるような綺麗な言葉を見つけられた。欠片を散りばめるのが上手い。比喩が多い文体だった。死生観や安楽死について考えさせられる物語で、全体的に暗くて物静かな雰囲気。でもちょっと私には合わなかったかな。もう少し軽くてシンプルな文の方が好きかも。
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