夜のミッキー・マウス の商品レビュー
どんなふうに生きたらこんな言葉たちが生み出せるのだろう。 谷川さんの頭の中は一体どうなっているんだろう。 それぞれの詩の意味を読み解くのは難しそうだったので、何かひとつでも感じとれたらいいなと気楽に読むことに。 そしたら、あとがきに「意味を訊かれても困る」というようなことが書いて...
どんなふうに生きたらこんな言葉たちが生み出せるのだろう。 谷川さんの頭の中は一体どうなっているんだろう。 それぞれの詩の意味を読み解くのは難しそうだったので、何かひとつでも感じとれたらいいなと気楽に読むことに。 そしたら、あとがきに「意味を訊かれても困る」というようなことが書いてあってた。ふふっ、そうだったのね。 いくつか、これは子どもには読ませられないっ…という詩もあったけど、こういう読者の反応を谷川俊太郎さんはいたずらっぽく楽しんでいるんだろうなぁとなんとなく想像できちゃう。 ファンタジックな題名とは裏腹に、少し不思議でシュールな世界観を味わえた。
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今更言うまでもないことかもしれませんが、お上手ですよね。どの詩を読み始めても、「ああ、あああ」と嘆声が漏れてくる気がします。 ご本人の「ああ」という詩まであります。とても楽しい詩集というよな感想は、あちがっているのか、ぼくが、年をとったのか?! ブログでもあれこれ、覗いてみ...
今更言うまでもないことかもしれませんが、お上手ですよね。どの詩を読み始めても、「ああ、あああ」と嘆声が漏れてくる気がします。 ご本人の「ああ」という詩まであります。とても楽しい詩集というよな感想は、あちがっているのか、ぼくが、年をとったのか?! ブログでもあれこれ、覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202109070000/
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2.5というかんじ でも詩って特に、読む時の心持ちで評価がだいぶ変わるものだと思う。 今の私にはとりあえず、よくわからなかった。 でもこのフレーズに出会えただけでも読んでよかった たった今死んでいい という言葉が思い浮かぶ瞬間があって そう口に出さずにいられないほどの強い感情...
2.5というかんじ でも詩って特に、読む時の心持ちで評価がだいぶ変わるものだと思う。 今の私にはとりあえず、よくわからなかった。 でもこのフレーズに出会えただけでも読んでよかった たった今死んでいい という言葉が思い浮かぶ瞬間があって そう口に出さずにいられないほどの強い感情があったとしても その言葉通りに本当にその場で死んだ者がいるかどうか 言葉の死が人を生かすこともある という言葉が思い浮かぶ 私には癒しであるものが誰かには絶えない鈍痛 だがその誰かも私に思い出させてくれない 私の犯したのがどんな罪かを その人の悲しみをどこまで知ることができるのだろう 目をそらしても耳をふさいでもその人の悲しみから逃れられないが それが自分の悲しみではないという事実からもまた逃れらることができない
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高校生ぶりに再読。 ディズニーが休園になるたびに、なんだか脳裏を掠めるタイトル。 以前に読んだときは、ただ単にキャラクター批評かな〜と思ったけど、今読むと全然違う感触がする。 「ひとつまみの塩」が好き。
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簡単な言葉から紡ぎ出される独自の世界観は、何でもない日常でさえ意味のあるもののように感じさせてくれるように思いました。特に、読んだ方はわかると思いますが「例のあの詩」が私は好きです笑 詩集というものを初めて読んだので、そこから何か得ようとしていた私が間違っていると思うのですが、そ...
簡単な言葉から紡ぎ出される独自の世界観は、何でもない日常でさえ意味のあるもののように感じさせてくれるように思いました。特に、読んだ方はわかると思いますが「例のあの詩」が私は好きです笑 詩集というものを初めて読んだので、そこから何か得ようとしていた私が間違っていると思うのですが、そこまで大きなものは得られなかった感じがします。ただ、詩はそのことが大切ではないので、また気が向いたときに気楽に読み直したいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この詩集は、完全に大人向けのものですね。 子供向けの詩はありません。 「あのひとが来て」 という詩が一番好きでした。 そう思って読んでいたら、谷川さんの文庫版のあとがきによると、「あのひとが来て」は一篇の詩の題名から出世して、立派な詩画集の題名になり、CDもついているそうです。 漫画家のしりあがり寿さんが解説で、「詩はそれを読んだ人をほんの少しかもしれないが確実に変える。人生をまるごと変えるようなスゴイ詩もあるかもしれないけど、そうでなくても、ちょっとだけ変える。」 とおっしゃっているのが、よくわかりました。
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詩は昔から苦手だ。だから読書の幅を広げるために読んでみた。ミッキーマウスと書いてあるし、少しは親しみやすいかと。結果、よく分からない。理解できなかった。エロチックな単語とかが出てきたのは分かったが…。市の楽しみ方って何だろう。どうやって楽しめばいいのだろう。
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何気なく目に映りゆく存在でも、この詩人というものによって、生まれ変わるような気がする。 書きたくて書いたり、何かが伝えたくて書くのではなく、そんな風にみえてしまったから、書かずにはいられない、彼の生み出す詩はそういうものだ。ことば以前の世界へ、ことばで挑む。哲学者なら戻って来れな...
何気なく目に映りゆく存在でも、この詩人というものによって、生まれ変わるような気がする。 書きたくて書いたり、何かが伝えたくて書くのではなく、そんな風にみえてしまったから、書かずにはいられない、彼の生み出す詩はそういうものだ。ことば以前の世界へ、ことばで挑む。哲学者なら戻って来れなくなってしまうような、そんな場所。 リルケはそんな場所から胸をうって叫ぶ。中原中也はただ泣いた。ランボーは飛び込んでいったきり戻ってこない。ボードレールはおぞましい淫靡なその世界へ唾を吐きかけた。宮沢賢治はその世界の明滅に身体を投げ出しひれ伏した。 では、この谷川俊太郎は?自身は一輪の野花だと言っている。咲く場所を問わずに咲き、ただその命を散らす。一輪の野花にも宇宙が宿っている。 まるで風のようだと感じた。風が吹き続けることはない。風は生まれどこかへ消えていく。同じ風は決してなく、でも世界の至る所でそれは吹いている。その風の中には無限の交響楽がある。 そんな世界に浸るとき、まるで死を望んでいるような虚無がぽっかりと空いているがように思えるが、そんな投げやりなものでは決してない。彼の詩が挑んでいるのは、そんな死の虚無を虚無たらしめているそういう深い深い闇だから。そんなところへ辿りついてしまうと、もう力なく笑っているよりほかないのかもしれない。 しりあがり寿さんのイラストの彼からは、そんな彼の姿が浮かんでくる。
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なんて素敵なタイトルなんだろう。一目惚れ。詩が30載っています。夜のミッキーマウスもいいけど、朝のドナルドダックも大好き。 その一編一編が、一文一文が、一行一行が強烈で。 また後書きと解説がいいのだ。詩とは何かが、端的に述べられているようで。
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「二十億光年の孤独」や「朝のリレー」で谷川俊太郎が好きになり、友人に貸してもらった。いちばん惹かれたのはやはり「なんでもおまんこ」。なんで死にてえのかなあ…
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