スイッチ の商品レビュー
読み始めはヒロイン苫子の陰気そうな感じに何だかな~ って思ったけど、読み進めるうち、そのキャラクターの濃さに… でも、26歳 処女 ってそんな珍しいんかなぁ? 苫子はすごい変わり者みたいに扱われてるけど、ちょっと疑問。
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人づきあいが苦手で、生きる目標もないフリーター26歳処女の苫子。 人の首にスイッチがあって、それを押すとその人が消えてしまえばいいのに。そんなことを考えながら、つい自分のうなじを押してしまう。煙草を吸う時にはイライラして貧乏ゆすりが止まらない…。 本当にどうってことのない話で、...
人づきあいが苦手で、生きる目標もないフリーター26歳処女の苫子。 人の首にスイッチがあって、それを押すとその人が消えてしまえばいいのに。そんなことを考えながら、つい自分のうなじを押してしまう。煙草を吸う時にはイライラして貧乏ゆすりが止まらない…。 本当にどうってことのない話で、作者自身か?と思えるほど等身大すぎる主人公。 ほんの少し人間関係が広がったり、仕事もうまくいきそうになるのにすぐ元通りになってしまう。自分が気に入った人からの言葉はすんなり入るけど、苦手な人からの意見は耳が痛くてスルーしてしまう。 正直「自分はこうなりたくないなあ」と思うのに、なぜか主人公に感情移入してしまった。 面白かったし他は「メルヘンクラブ」しか読んでないけど、この人の書く登場人物達は全部似てそうな気がする。
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苫子には 自分にしか見えないスイッチが首の襟足にあり それを押せば 自分を消しさってくれる。 他人にも 苫子にだけ見える同じスイッチがあり 嫌な人のスイッチを押せば その人を消してしまえる。 そんな空想をしながら 不器用に生きる苫子に 共感を覚える場面がたくさんありました。
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新人さんなのですね? にしては読ませるなと思いました。 こういう人は、生きにくいだろうなあ。 だけど、そこそこがんばってるところに好感。 スイッチ探すようになったら、病院行った方がいいと思います。
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最初はイヤな女だなぁぐらいにしか思わなかったが、後半なんだか応援したいような気にさせるのは、作者の巧さか? 周りの登場人物達もくっきりと描かれ、どこかお洒落にも拘っているようで少し微笑ましい、があまり愉快な話ではなかった。 しかしながら、他の作品も読んでみたいと思わせるところは・...
最初はイヤな女だなぁぐらいにしか思わなかったが、後半なんだか応援したいような気にさせるのは、作者の巧さか? 周りの登場人物達もくっきりと描かれ、どこかお洒落にも拘っているようで少し微笑ましい、があまり愉快な話ではなかった。 しかしながら、他の作品も読んでみたいと思わせるところは・・・ やはりきっと巧いのだろう。
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不器用でマイナス思考で冴えなくて、でもどこにでもいそうな主人公。劇的なことは何一つないのに、ぐんぐん読ませる筆力、人間観察力はすばらしい!
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当たり前とか常識とか、そんな世間の波に乗れない(乗らない)、人との間に分厚い壁をつくる26歳フリーターの苫子。 「正しさなんてない」 「うまくいかないから生きていく」 苫子の周囲にいるいろんな人たちから発せられるメッセージに苫子自身が変化していく “世間の常識”や“正しさ”みた...
当たり前とか常識とか、そんな世間の波に乗れない(乗らない)、人との間に分厚い壁をつくる26歳フリーターの苫子。 「正しさなんてない」 「うまくいかないから生きていく」 苫子の周囲にいるいろんな人たちから発せられるメッセージに苫子自身が変化していく “世間の常識”や“正しさ”みたいなものを無条件に押し付けられる嫌悪感を私自身ずっと感じてきて、 26歳くらいのときに共感して買った本。懐かしい気持ちになりました。
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満たされないからこそ、生きる意味がある 生きることについての意味づけに正解はないんだろうけれど、少しだけ前向きになれた。 なんだってやろうとすればいいし、どうせ生きるのなら楽しく生きたい。温かい気持ちを大事にしたい。
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登場人物と自分が重なる箇所があって読みやすかった。読み終わった後、少し前向きになれた。 恋愛小説っぽくはないかも。
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まったく新鮮味がない、というか100万回使い古されたようなストーリー、主人公も無気力でありえないほど向上心もない。ご都合主義的に人に会うシーンが多すぎる。 けれど、こんなに惰性に満ちたストーリーなのに、なぜか読めてしまう。退屈しない。このストーリーでここまで書けてしまうのはある...
まったく新鮮味がない、というか100万回使い古されたようなストーリー、主人公も無気力でありえないほど向上心もない。ご都合主義的に人に会うシーンが多すぎる。 けれど、こんなに惰性に満ちたストーリーなのに、なぜか読めてしまう。退屈しない。このストーリーでここまで書けてしまうのはある意味すごい。 日本ラブストーリー大賞で大賞ではなく審査員絶賛賞受賞作。活躍を期待する作家さんの一人です。
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