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ロミオとロミオは永遠に(下) の商品レビュー

3.7

109件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    7

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ラストにもうちょっと…

ラストにもうちょっと派手さがほしかったかなとも思いますが、それを抜きにしてもじゅうぶん面白い。

文庫OFF

収拾のつけ方が甘いと…

収拾のつけ方が甘いと言うか、隅々まで行き届いた結末にならないと言うか。だいたい途中で「成仏」の本当の意味が読めてしまうのも残念。結末がどうあれ、とにかく最後まで読ませてくれます。さすが恩田陸。

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少しバトルロワイヤル…

少しバトルロワイヤルと世界観が通ずるところがある。いつこのバカげた世界から脱出できるのか、いいようのない怖さと焦りを感じました。ところどころブラックコメディーっぽい雰囲気もあります。

文庫OFF

日本人のみが残された…

日本人のみが残された(日本人以外は宇宙に移住したらしい)汚染された地球を舞台とした、玩具箱をひっくり返したような、漫画チックなSF、かつ学園小説。それなりに、楽しめるよ。

文庫OFF

落ち着いたラストでし…

落ち着いたラストでした。個人的にはこういうオチも好きです。あとがきまで楽しめました。

文庫OFF

2024/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恩田陸さんやはり作風の幅が広すぎる!他の作品の雰囲気と異なりテンション高めの疾走感あるSFもの。 近未来の荒廃した地球に残されたのは日本人のみ、文化を取り上げられ、化学物質や産業廃棄物の処理に従事する世界。そう遠くない未来にこんなディストピア日本が待っているのではと思ってしまい、謎の緊張感も持ちつつ読んだ。 上巻の序盤であさのあつこさんの『NO.6』や山田悠介さんの『DUST』あたりを彷彿とさせられつつ、『麦の海に沈む果実』のような閉鎖的な学園、狂った制度、その中で芽生える友情、青春…やはり恩田陸作品だ。トンネルを掘る2人も、凧で飛ぶ2人も、勿論アキラとシゲルも、永遠であってほしい。 とはいえ他の作品に比べると私が好きな恩田陸ワールドをあまり感じないなぁと思っていた上巻の終盤の 『セピア色の郷愁、セピア色の後悔。』 ああ、これこれ。この感じ。いま自分は恩田陸作品を読んでいるんだ。 散りばめられているサブカルチャーネタは世代がドンピシャだったらもっと楽しめるだろうなぁ。巻末の20世紀サブカルチャー用語大辞典も面白かった。シラケ世代なんてあったんだ。いつでも外野は好き勝手言うね。 今自分たちが当たり前と思っているものたちも、未来の人たちからしたら驚くようなものなのかもしれない。新宿ゴールデン街や、ディズニーランド、ポッキー、紅白歌合戦なども廃れたものとして大辞典で解説されているのは不思議な感覚だった。 あとがきも、好きだった。 解説の以下の文章も納得。 『つまり、この作品は、ひとつの時代のサブカルチャーをミニチュアのように、ジオラマのようにひとつの空間の中に詰め込もうとしているのだ。』 SFは恩田作品でなければ読まなかったジャンルなので刺激になった。ホラーが苦手で恩田陸さんの作品は読めないものも多いが、まだまだ深掘りできるぞー楽しみ。

Posted byブクログ

2023/07/12

恩田陸氏は時々ポップなノリをやるけど、この『ロミロミ』その最たるものかも。深く考えずに少年たちの脱走劇を応援しよう。 昭和〜平成初期ネタ連発は、若い人にとっては一周回っておもしろいのかもしれないけどアラフォーの私としては「なんかイタい」と感じてシラけてしまった。

Posted byブクログ

2023/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大東京学園からの脱走劇、下巻。 やはり個人的には面白さがわからなかった。 巻末に、"20世紀サブカルチャー用語大事典"が掲載されていて、あー、こんな映画あったなぁ、これ流行ってたな、などと記憶の彼方にあったものを思い出すきっかけになった。

Posted byブクログ

2023/02/26

20世紀サブカルチャーのノスタルジーに溢れたSF学園モノで、良い意味の荒唐無稽さ、スピード感のある物語。 皮肉なハッピーエンドも嫌いじゃない。夢は過去にしかないのだな。

Posted byブクログ

2023/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和から平成初期までのカルチャーを閉じ込め、タイムカプセルに仕立て上げたような小説でした。 それは物語の構成とも通じるものがあります。 恩田さんは「ハッピーエンドのつもりだった…なんだか非常に絶望的な結末に感じ」たとあとがきで書かれています。 個人的には、喪失感が募るラストでした。 失われたと感じるのは、カルチャーに対してか。未来への希望に対してか。 現代は、まるで荒涼とした地雷原を腹這いで手探りに進むようです。何もかも食い尽くしてしまい、あとは滅びるのをゆっくりと待つ虚しさを感じます。 本当は展望と野心をいっぱいに抱え、欲望のままにコンテンツを消費し続けられたらいいのに。 『成仏』によって高度経済成長期の日本へトリップが叶ったアキラやシゲルたちが羨ましい限りです。

Posted byブクログ