殺人の門 の商品レビュー
2007.11.22〜11.24 600ページをこえる長編。長いので読むのに日数かかるかと思ったけど、先が気になって意外に早く読み終わった。 なんか読んでいっても不幸なので、ちょっとはいいことが読んでいけばあるかと期待して読んでいくうちにページが進んでいった感じです。そう、つまり...
2007.11.22〜11.24 600ページをこえる長編。長いので読むのに日数かかるかと思ったけど、先が気になって意外に早く読み終わった。 なんか読んでいっても不幸なので、ちょっとはいいことが読んでいけばあるかと期待して読んでいくうちにページが進んでいった感じです。そう、つまりいいことがない。読んでいてて気分がめいる。 倉持修はたしかに悪人で最低な男だが、なんかこの主人公もいやな感じだ。大体子供のころから人を殺すことについてなんて考えてるような主人公だし。 まじめにこつこつがいいとか言いながら倉持の儲け話にあっさりのってしまうのが見ててまたかよって感じがした。まあ倉持の話術がすごいのもあるのかもしれないけど。最後もガンが倉持を主人公に殺させるために挑発したという可能性もあるし、だまされ人に思い通りにコントロールされたまくった主人公にあきれた。
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心理サスペンス。小学校時代から自分にまとわりつく友人?との関わりを、内的感情から描き出す秀作。人が信じられないあなた!如何ですか?
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幼少時代から青年、中年になるまである男に対して殺意を抱くが「まだその時ではない。」とずるずる引きずる主人公につきあうのが疲れてくる。また、すぐ騙されてしまうところが、ドリフの「志村うしろー」といいたくなるのと一緒だなあ。
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どういう意味のタイトルなのかなーと思いつつ読みましたが、納得。 やっぱり東野さんはおもしろいです。
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主人公の行動に何故かイラッとしてしまう!殺人なんか普通の人間なら考えてできるもんじゃないでしょ!背景になる世の中事情がなんとなくわかるのが現実的で面白かった。主人公が最後に勤めた会社はO塚家具がモデルでしょう!? 2007年10月5日読了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
裕福な歯科医の息子が転落していく物語。 一直線に底まで落ちるわけではなく、落ちては少し上り、また落ちては少し上り。 しかもその小転落は、すべてひとりの性悪男が糸を引いてる。 何度も同じ手口に引っかかる主人公には共感も同情もできないし彼を取り巻く人物達も、みんなやなヤツ。 なのに・・・あらあらどうしたことでしょ。ページをめくる手が止まらない! これは、あれですね。あえて名づけさせていただくとしたら「白夜行」「幻夜」と並ぶ、東野圭吾「いやだけど読んじゃう」系小説ですね。 「手紙」もそっち系ですが、あれは最後に深い感動があった。 これは最後までいや〜な感じしか残らない。でも、読むんじゃなかったという気もしない。 う〜ん、ひと仕事終えたなと、ちょっと一服でもしたくなる。 東野圭吾のストーリーテラーとしての力でしょうか。 よっ!東野さん、名人芸!と、おひねりのひとつも投げたくなった私です。
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この分量のなか、ひたすら主人公の不幸話を読むのは本当に辛かった。救いないし。必ず新しいことをすると騙されるし。 (借り)
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一切のカタルシスを排した重苦しい話。徹頭徹尾、救いがない。 正直なところ、途中で読むのがしんどくなった。だがそれがいい。
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殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。
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主人公の田島の要領の悪さというか間の悪さというか…。まぁ、その田島をして「アイツの所為で俺の人生は狂わされた」と言わしめる倉持の狡猾さや歪んだ劣等感など、人間のイヤな面ばかり見せられた小説。と、まぁ確信犯的な書き方が出来る作家ですよね、東野さんは。
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