鹿よおれの兄弟よ の商品レビュー
これは!なんと贅沢な絵本! 樺太で幼少期を過ごした神沢利子が、自然そのものと生きる北方民族を書いた文章に、ロシア人芸術家である画家パヴリーシンが絵を付けた生命への讃歌。 鹿を狩る民族は、鹿の命で自分たちが生きているからこそ鹿への感謝と敬意を忘れない。狩り、食べることは力関係ではな...
これは!なんと贅沢な絵本! 樺太で幼少期を過ごした神沢利子が、自然そのものと生きる北方民族を書いた文章に、ロシア人芸術家である画家パヴリーシンが絵を付けた生命への讃歌。 鹿を狩る民族は、鹿の命で自分たちが生きているからこそ鹿への感謝と敬意を忘れない。狩り、食べることは力関係ではなく、生命は支え合っているのだ。 シベリアの森で生まれたおれたちは代々猟師をしている 鹿を狩り、鹿の肉で家族を養い、鹿の皮や腱で作った服を着る 鹿の肉はおれの血となり肉となる。だからおれは鹿なんだ ありがとう、鹿よ、おれの兄弟よ お前の魂は森に帰った おれたちはお前のくれた物で生きていく
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くまの子ウーフでもお馴染みの神沢さんが、シベリアで生きる猟師を書いた作品。 鹿を単なる獲物、狩りを単なる食料確保と考えておらず、鹿への畏敬の念が見える気がする。鹿のおかげで自分も、家族も生かされているみたいな。
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(中2の息子が書きました) シベリアで生まれ育った漁師の話です。 彼は鹿の肉を食べて過ごします。 着ている服も鹿の腱からできています。 作中で彼は鹿のことを”兄弟”と呼んでおり、狩った鹿を少しも無駄にしません。 彼の幼少期、彼の父や祖父も鹿を獲っており、 まだ子どもだった彼を...
(中2の息子が書きました) シベリアで生まれ育った漁師の話です。 彼は鹿の肉を食べて過ごします。 着ている服も鹿の腱からできています。 作中で彼は鹿のことを”兄弟”と呼んでおり、狩った鹿を少しも無駄にしません。 彼の幼少期、彼の父や祖父も鹿を獲っており、 まだ子どもだった彼をひざに乗せて、鹿のことを語っていました。 今は彼が家庭を持ち、やってくる鹿を狩って過ごしているのです。 ちいさなえほんや”ひだまり”さんセレクト、10才までに読みたい”こころが豊かになる110冊”より。
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5年教科書掲載本 物語は猟師が鹿に語りかける口調で進んでいく。 生きるために鹿を撃つ猟師。 「死んだ」ではなく「たましいが森の主のもとにかえった」と表現されている。 幼い子も、一対一の読み聞かせで、何か感じてほしい。
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859 4y8m じ。231 2y1m 自分でこれ読んでと持ってきたのだけど 大人、詩的、でキッズにはちとな
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おとなむけ絵本。獲物の鹿をしとめて妻子のもとへもってかえる。 自然のたくましさ。山奥でのいのちの連鎖。 C8765
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大画面の森が美しい。 詳細な草花、木々、動物の描写。 シベリアの落ち着いた色合いに赤系統が映える。 異なる擬音語も楽しい。 大自然で営まれる人の生活。 自然の豊穣な世界と厳しさ、木訥さをしみじみと感じる。 じっくり何度も読み返したい作品。
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絵本を評するのにふさわしいか分からないけれど「骨太」な印象。 ネイティブの暮らしと周辺の動物が描かれている。 時には残酷と捉えられがちな、生きるために他の生命をいただくという描写も正直に表現してて読む側もしっかり受け止めようと思った。 大判な絵本なので精緻な絵が楽しめる。
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「おれは鹿の肉をくう それはおれの血おれの肉となる だからおれは鹿だ」 人と鹿、“食う”“食われる”の関係。だが相手を敬うことができれば、人はその生きものと共に、生きてゆくことができる。
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