初恋温泉 の商品レビュー

吉田修一【著】

2014/04/16

温泉を舞台とした男女の短編集。こういう作風もあるのね。話しの「その後」を気にさせてしまう文体は面白いな。

2014/03/10

読んでいるこちらまで温泉に浸かっている気分に。

シビアな話もあるけれど、何となくさわやかな読後感。

「無音」という言葉が何度も出て来るけれど、温泉に行けば
日頃意識もしない「無音」に出会えるかも知れない気分に。

2013/10/18

なぜか冬が近づくと読みたくなる本。
温泉の話だからかな。

でも、ほっこりとするような話ばかりではなく、どちらかというと考えさせられる話が多い。
静かな展開なのにじんわりと心に染みていくところは、温泉と似ているかもしれない。
欲望とか葛藤とか、寂寥とか狂気とか、そういった心の奥に横たわる影の部分を書き上げるのがうまい作家さんだなぁと、いつも思う。

一番印象的だったのは、白雪温泉。
音がない世界というものを、少しだけ体感できた気がした。

2013/06/30

吉田修一の本の中でいちばん微妙だった。
短編すぎて、どの話も心に残らなかったし、先がどうなるか興味もなかった。

2013/04/06

白雪温泉が好き。
言葉でしか伝えられないこともあるけど、言葉がなくても伝わることもあるんだと思った。

2013/01/05

情景がとてもよく浮かんできて、温泉に入りたくなった。温泉は人の心をほどいて素直にしてくれるものかもしれない。大好きな人と温泉に行って、ゆっくり話をしてみたくなる本

2013/01/05

今回泊まった黒川温泉の南城苑が舞台になっている最後の話のみ読みました。交通手段も同じだったので親近感あり！高校生で可愛らしい話でした。

2012/11/27

『幸せなときだけをつないでも、幸せとは限らない』

このひと言が心に刺さった。

二話目の白雪温泉が良かった。

2012/10/05

風来温泉が辛かった。離婚間近な初恋温泉よりも辛かった。でも初恋温泉のあとに白雪温泉、風来温泉のあとに純情温泉があったから、そんなに辛さを引き摺ることなく、次の話に入れたとおもう。特に初恋温泉は、これが最後で良かったと思った。高校生くらいの男女の差って、男友達いなかったわたしには一生わからないだろうけど、多分これはリアルなんだろうなって思えた。大学入って一年くらいで別れるんじゃないかな、と。だからこそ、最後のページの健二の考えがかわいくて、バカで、愛おしい。彼がこの作品最後に出てくる男で良かった。でも、数年後には他の話に出てくる男性と変わりなくなってしまうんだろうな。

2012/08/26

皆さんが言うよう、確かに消化不良が多い。
続きが気になるのに、完結していない話が多い。(初恋温泉、ためらいの湯、風来温泉)

白雪温泉は最初と最後がいい。
純情温泉は自分が高校生の頃を思い出した。本当男の子って血気盛んだなーと（笑）

恋愛小説読むと、無性に彼氏に会いたくなってしまう。