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ほとんど無害 の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2023/12/03

銀河ヒッチハイクガイドシリーズ完結〜 全五作の中でダントツ深い〜〜!ほぼ脳内、ACID食って考えが突き詰められまくって、昨日すっごいとこまでイッテもうてたなーオレ、て翌日思うけど結局何を考えてたか覚えてないみたいな自分だけ哲学、そのもの。 あとがき読んで知ったんやけど、この完結編...

銀河ヒッチハイクガイドシリーズ完結〜 全五作の中でダントツ深い〜〜!ほぼ脳内、ACID食って考えが突き詰められまくって、昨日すっごいとこまでイッテもうてたなーオレ、て翌日思うけど結局何を考えてたか覚えてないみたいな自分だけ哲学、そのもの。 あとがき読んで知ったんやけど、この完結編、ファンの中では最高傑作か、最悪かでバチバチ別れてるんですね、確かに〜それ分かる。 私もまだどちらか分からんもん。読んでる時は最高〜と思ったけど、読後はえー!ちょっとこんなん銀河ヒッチハイクガイドちゃうやーん、勘弁してよ〜フォードのキャラもよー、となったし。 ラストもびっくりやでしかし。 でもマーヴィン出てこないのに、やっぱこんなにおもろいなんてズルい、そして途中出てきた陽気なロボットもかわいい。ロボットのキャラ設定世界一素敵なんずるい

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2022/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

銀河ヒッチハイクガイド シリーズの最終作? ■シリーズの並びはこうらしい 正篇 『銀河ヒッチハイク・ガイド』 『宇宙の果てのレストラン』 『宇宙クリケット大戦争』 続篇 『さようなら、いままで魚をありがとう』 『ほとんど無害』【これです】 ●名台詞 “銀河系の歴史はちょっとごっちゃになっているが、これには数多くの理由がある。ひとつには、歴史を記録しようとする人の頭がちょっとごっちゃになっているからだ “「ほら、イギリスでやってるあの不思議なあれ、なんて言うんだったかしら」 「クリケットかしら。それとも自己嫌悪とか」 「いえ、議会制民主主義だったわ」 “なぜだかわからないが、生命はニューヨークにさえ住みつく。冬の気温は法定最低気温を大幅に下回る 。

Posted byブクログ

2018/10/07

銀河ヒッチハイクガイド3部作の5作目にして最終話。 作者死去により本当にほんとうの最終話。 *** 銀河系の歴史はごっちゃになっていたんだ。 人々は努力していたけれど、度重なる時間移動や時空移動によりますますごっちゃになっていくばかりだ。 フォード・ブリーフェクトは「銀河ヒッ...

銀河ヒッチハイクガイド3部作の5作目にして最終話。 作者死去により本当にほんとうの最終話。 *** 銀河系の歴史はごっちゃになっていたんだ。 人々は努力していたけれど、度重なる時間移動や時空移動によりますますごっちゃになっていくばかりだ。 フォード・ブリーフェクトは「銀河ヒッチハイクガイド」を発行している本社を訪れて驚いた。買収されてすっかりまともに変わってしまったんだ。 こんながあの自由で無茶な我らが本社なのか?! トリシア・マクミランは、送るはずだったもう一つの人生を17年間悔いている。 宇宙人で二つの頭と三本の腕を持つゼイフォードと知り合ったのに、一緒に銀河に出られなかったんだ。彼女に訪れた二度目のチャンス、家の庭に緑の宇宙人が降り立ち、彼女を宇宙に誘う。もちろんトリシア・マクミランは迷わなかった。しかし宇宙人たちは、彼女の望むような”宇宙人”ではなかったんだ。 アーサー・デントは一人で銀河ヒッチハイクガイドを続けている。 彼にこの銀河で足りないものは二つだけだ、生まれ故郷の惑星と、愛する女性。 共に銀河ヒッチハイクに出た愛するフェンチーチャは消えてしまった。痕跡すらない。 宇宙船の事故で辺境の星に墜落したアーサーは、その星でまあそれなりに静かな暮らしを送っていた。 ある時アーサーの小屋に、宇宙旅行慣れした美しい女性と、いつでも不機嫌な若い娘とが現れた。 アーサーには準備ができていなかったんだ、もっとも突然「自分の娘」が現れて、二人きりで暮らすことになる準備ができている人間などあまりいないだろう。 銀河の歴史はごっちゃになって、いくつもの平行世界を作り、ますますごっちゃになっていた。 アーサーの前に現れたトリリアンは、宇宙に出なかったことを悔やむトリシア・マクミランではなく、地球が破壊される前に三本の腕と二つの頭を持つ宇宙人ゼイフォードと銀河ヒッチハイクに出たトリリアンだった。そして彼女が子供を持つため選ばれた男性の遺伝子の持ち主がアーサーだったんだ。 トリリアンの娘はランダムという名で、度重なる惑星移動と時間移動のため、自分の居場所も年齢も分からず、いつも癇癪を起こしている。 突然現れた「自分の娘」と二人きりで暮らすことになったアーサー。 そしてアーサーのもとに、フォードが新しい「銀河ヒッチハイクガイド」である鳥型ロボットを送ってくる。 この鳥型ロボットは、ごっちゃになった銀河の流れを戻すために持ち主を乗り換え、持ち主の望むことをすべてかなえる機能を持っていた。 物語最後の場面は地球。 ランダムと鳥型ロボット、アーサーとフォード、平行社会のトリリアンとトリシア、地球へと集まった彼らは、避けられない彼らの命運に呑みこまれる…。 *** 題名の「ほとんど無害」は、「銀河ヒッチハイクガイド」で地球を「無害」としか紹介されていなかったのが、 フォード・プリーフェクトの調査により「ほとんど無害」に文言が増えた!というネタなんですが、 「無害」から「ほとんど無害」って悪くなってないかい? …さて。今回は最初から最後まで深刻な雰囲気で進みました。 状況も深刻なのですが、今までだったら登場人物のハチャメチャさで笑い飛ばしていたのですが、今回は登場人物たちの心情も何かを失くしたり悔んだり非常に深刻でした。 「銀河ヒッチハイクガイド」冒頭で人間を揶揄するのに「この惑星の人間は驚くほど遅れていて、いまだにデジタル時計を生かした発明だと思っているほどだ」と書いているのですが、この話の中でアーサーが大事に持っているのが「アナログ時計」というのも象徴的なのかなんなのか。 ラスト場面もかなり深刻な状況になるのですが…登場人物たちがかなりキツい心境で生きているので、あのラストはむしろ彼らには平穏なのかもしれない。 作者自身も書き終えた後「暗すぎる!続きを書く!」と思っていたけれど、急逝により敵わず。 それなら作者も登場人物たちもクジラもゼラニウムもイルカも…「長い旅お疲れさま」と締めましょう。

Posted byブクログ

2018/02/05

このシリーズは『さようなら、いままで魚をありがとう』で完結、と思い込んでいた。 宇宙人とエルヴィス・プレスリーとか、パラレルワールドなのかやっと再びアーサーは地球に戻ってこれたけれどまたしてもあのヴォゴン人に破壊されてしまうとか(笑)いやはや愉快な荒唐無稽。よくわからんままでなん...

このシリーズは『さようなら、いままで魚をありがとう』で完結、と思い込んでいた。 宇宙人とエルヴィス・プレスリーとか、パラレルワールドなのかやっと再びアーサーは地球に戻ってこれたけれどまたしてもあのヴォゴン人に破壊されてしまうとか(笑)いやはや愉快な荒唐無稽。よくわからんままでなんか読んでしまう、タイトルも秀逸。 アーサーが予言者に「ニーズにあわせた個別的な」特別な祈りを聞こうとする場面とか、にやにやしちゃう。 登場人物はもちろん、著者のダグラス自身も、こういうことを真剣に(たぶんきっと)やってるところにとても好感が持てる。

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2017/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読.前巻でメインを張っていたフェンチャーチは一切出てこなかった.今まで通りアーサーがもとの地球に戻れるかを巡るストーリーで,乗っ取られた「ガイド」社と戦うフォードと,本職のキャスターとして働くトリリアンの話とが入り組んでいる.めいめいがそれぞれの宇宙を持っていて,自分以外のものとして見えているものは単にほかの宇宙と交わっている部分にすぎない,ということが何度か書かれているが,ストーリー全体がそれをよく表現している.最初はバラバラで動いていた各人の世界が,最終的に一カ所に収束する様が見事だと思った.

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2016/08/25

最終巻、とは思えないくらい毛色が違うお話。 大森さんの解説なしにはこの喪失感の持って行きどころが無かったのではないかしら。 BBCはこの先を捏造(?)し、作者さえ後悔したという弱った結末だけど、これだけの喪失感が生まれるからには引っ張り具合がうまかったのだよなあ〜と擁護してみたり...

最終巻、とは思えないくらい毛色が違うお話。 大森さんの解説なしにはこの喪失感の持って行きどころが無かったのではないかしら。 BBCはこの先を捏造(?)し、作者さえ後悔したという弱った結末だけど、これだけの喪失感が生まれるからには引っ張り具合がうまかったのだよなあ〜と擁護してみたりして。

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2015/08/08

流れがカオスで面白く読めた。不条理度合いが増したのでモンティパイソン好きなら楽しめると思う。フェンチャーチが出てこないのはちょっとマイナス。

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2014/09/13

賛否両論あるという最終巻は、 実にあっさりしていて、あっけないことの連続。 確かに全体を通しての温度や色彩が今までと違う。 こんな虚無的で乾いた「オチ」は この世界がそういうものだと思えれば 受け入れられやすく、 この物語世界や4人はそうなっていいはずがない と思えば受け入れる前...

賛否両論あるという最終巻は、 実にあっさりしていて、あっけないことの連続。 確かに全体を通しての温度や色彩が今までと違う。 こんな虚無的で乾いた「オチ」は この世界がそういうものだと思えれば 受け入れられやすく、 この物語世界や4人はそうなっていいはずがない と思えば受け入れる前に困惑してしまう。 作者早世による未完だったと思うことにする。 シリーズと続編を読んでもファンになった とは言い難いが、せめて解説にあるBBCオリジナルの エピローグぐらいを誰もが自分の力で心に持ちたい。

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2013/12/06

バッドエンディングだと聞いていて、本当にエンディングを心配しながら読んだ。読み終えての感想は「ヒッチハイクガイド、良かった!」だった。 他の4作品に比べて明るさに欠けるのは明らかだけど、正直言うと、寝る間も惜しんで読みたくなったのはこれが初めて。ストーリーがしっかりしてるというか...

バッドエンディングだと聞いていて、本当にエンディングを心配しながら読んだ。読み終えての感想は「ヒッチハイクガイド、良かった!」だった。 他の4作品に比べて明るさに欠けるのは明らかだけど、正直言うと、寝る間も惜しんで読みたくなったのはこれが初めて。ストーリーがしっかりしてるというか…一気にエンディングに行った感じ。ハッピーエンディングではないが、ナイスエンディング(私的には)。 シリーズ5作品とも傑作。是非多くの人に読んでもらいたい。 訳者の方も本シリーズの大ファンだということで、その愛が感じられてニンマリ。

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2012/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつ明るい展開になるかと期待しながら読んでいったけど結局明るくならず、オチでやっぱりショック。でも愛情あふれる訳者あとがきと解説で全て言いたいことは言ってくれたので、全然いいです。トリリアンがバッグを取りに戻らずに失敗するくだりがうまくておもしろかった。 明るかった頃が懐かしくて早速1巻を再読中。やっぱりおもしろい。

Posted byブクログ