ほとんど無害 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつ明るい展開になるかと期待しながら読んでいったけど結局明るくならず、オチでやっぱりショック。でも愛情あふれる訳者あとがきと解説で全て言いたいことは言ってくれたので、全然いいです。トリリアンがバッグを取りに戻らずに失敗するくだりがうまくておもしろかった。 明るかった頃が懐かしくて早速1巻を再読中。やっぱりおもしろい。
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『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの5冊目にして最終刊。 映画版のDVDを観て、惚れ込んじゃってノベライズを読み進めていた訳ですが、4冊目の『いままで魚をありがとう』を読み終わった時点でまだ発売しておらず、ちょっと間をおいてしまったわけです。 それでも、読み始めると、独特の語り...
『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの5冊目にして最終刊。 映画版のDVDを観て、惚れ込んじゃってノベライズを読み進めていた訳ですが、4冊目の『いままで魚をありがとう』を読み終わった時点でまだ発売しておらず、ちょっと間をおいてしまったわけです。 それでも、読み始めると、独特の語り口に、口の端を上げながらざくざく読みまくってしまいました。 うう、しかし、すごいラスト。。。。。(呆然)。 1作目で地球を破壊したヴォゴン人が、最後まで絡んでくるとは……。。。 しばらく呆然としてしまいましたが…。。 それでも、「終わったんだなぁ…」と妙に納得してしまいました。◎ 5冊読んで、私はやっぱり『銀河ヒッチハイク・ガイド』大好きだわ。 去年の5月に映画を無理矢理(笑)観せてくれたMW女史に改めて感謝。 でも、ガイドファンには非難囂々かもしれないね(汗) (って、解説も訳者の後書きにも、やっぱりそう書いてました! そういう気持ちも判る!)
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大好きなシリーズ。 だけど、シリーズが一区切りとなった本作では、ジョークもテンポも嘘SFのこねくり方も、なんだか違うというか……。 「俺がもっと賢ければ楽しめたのかなあ」と感じつつ、いつかは楽しく読み返したいなあと思ってます。
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Hitchhiker's Guide to the Galaxy シリーズの有終を飾る "Mostly Harmless"。このシリーズは 10年くらい前に読んだときは、原著で 4冊目までしか読まなかったので、実はこの「ほとんど無害」は初読。 スラ...
Hitchhiker's Guide to the Galaxy シリーズの有終を飾る "Mostly Harmless"。このシリーズは 10年くらい前に読んだときは、原著で 4冊目までしか読まなかったので、実はこの「ほとんど無害」は初読。 スラップスティック・ギャグのキレはあいかわらず鋭いが、あまりにもあっけない幕切れが、この能天気なシリーズの読者の期待を大きく裏切った。しかし、この苦境から何度も何度もよみがえってきたのが「銀河ヒッチハイカー」達ではなかっただろうか。彼らの旅が今もまだ続いているであろうことは、想像に難くない。著者が亡くなり、彼らのその後のハチャメチャぶりが描かれないことが、まったくもって残念だ。 自らが編集者として新潮版の訳出にかかわった、大森望の解説も素晴しい。
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シリーズの冒頭で、ものすごくくだらない理由で、地球は宇宙人の艦隊から、あっという間に消滅させられます。地球滅亡の感慨に浸る暇もない、あっけない幕切れ。 銀河中のヒッチハイカーに読まれる書物(厳密には紙の本ではないデータベースですけれども)『銀河ヒッチハイク・ガイド』の現地調査...
シリーズの冒頭で、ものすごくくだらない理由で、地球は宇宙人の艦隊から、あっという間に消滅させられます。地球滅亡の感慨に浸る暇もない、あっけない幕切れ。 銀河中のヒッチハイカーに読まれる書物(厳密には紙の本ではないデータベースですけれども)『銀河ヒッチハイク・ガイド』の現地調査員であるフォード・プリーフェクトは、その地球滅亡の瞬間、たまたま地球に調査のために滞在している真っ最中。フォードは友人だったアーサー・デントを連れて、その瞬間、地球を滅ぼしにきたヴォゴン人の宇宙船にヒッチハイクすることで、間一髪脱出します。 ほんの一瞬で故郷を滅ぼされたアーサー・デントは、パニックになりながらも、フォードと一緒に銀河じゅうを頼りなく彷徨う、トンデモな旅に出ることになり……。 ……だめだ、ストーリーをとても短くまとめきれない。 しかし、ストーリーをというよりも、むしろ英国流の皮肉のたっぷり聞いたジョークを楽しむ本です。(断言) 展開がはちゃめちゃすぎて、正直、途中でストーリーの運びについていけない部分も多少ありましたが、たぶんそういうのはどうでもよくて、ただこの人を食ったユーモアあふれる語りを楽しんだらいいんだと思います。 全体を通じて、「無茶苦茶や!」とツッコみながら腹を抱えて笑いました。かなりデタラメでありながら、ときどきものすごく本格SFらしい設定が出てき……たかと思えば、次の地の文ではいきなり台無しにされていたりして、始終ニヤニヤしながら読んでいました。 個人的には、1作目『銀河ヒッチハイク・ガイド』と、5作目『ほとんど無害』の二冊が飛びぬけて面白かったように思います。 ラスト、5作めの終わり方は、ファンからも賛否両論だというのが、ものすごく頷けるエピローグでありました。第五巻の内容は、間違いなくすっごく面白かったし、巧妙な伏線が絶妙に絡み合って、秀逸な収束を迎えたのですが、それでも「ええええええ、そんな終わり方!!??」と悲しく叫ばずに居られない。うう、ネタバレになりそうだからもう黙ります… 本当は、続きを書くという筆者の発言があったそうなのですが、その前に急にお亡くなりになったそうで……残念でなりません。
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前作で恋に夢中なあまり馬鹿なことしなくなった悪ガキが、達観した大人になって「でもやっぱオレの本質って、結局馬鹿じゃん?」と気付き改めて冷静に馬鹿なことを言い出した作品で「おお、大人の馬鹿!お帰り!」と両手を上げて歓迎しつつじっくりと楽しめたSF。いやしかし終わっちゃった~…。銀河...
前作で恋に夢中なあまり馬鹿なことしなくなった悪ガキが、達観した大人になって「でもやっぱオレの本質って、結局馬鹿じゃん?」と気付き改めて冷静に馬鹿なことを言い出した作品で「おお、大人の馬鹿!お帰り!」と両手を上げて歓迎しつつじっくりと楽しめたSF。いやしかし終わっちゃった~…。銀河ヒッチハイクガイドシリーズ最終巻。いや終末巻。読み終わりたくなくてちびちび読んでたのにいつのまにかふっと終わってた。なんて喪失感。でも、こんなに馬鹿で素敵なSFシリーズを今までありがとう、さようなら、ダグラス・アダムス。
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傑作だとか最低だとか評価が分かれてるみたいですが、個人的にはストーリーの展開が最高、ユーモアが少ないってな感じだと思います。面白さを求めると話の深さにがっかりするのかな。2008/7/9
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シリーズラスト 終わりよければ全て良しとはいかないこの作品 ラストは何だか空しい気持ちにとらわれます。
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『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの最終巻です。 第4作『さようなら、今まで魚をありがとう』から8年後に書かれたこの最終作ですが、これまでの作品とは全く異質な感じがする作品でした。 腹を抱えて笑える能天気な明るい空気がたまらなかったこれまでとは異なり、シリアスな雰囲気が漂...
『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの最終巻です。 第4作『さようなら、今まで魚をありがとう』から8年後に書かれたこの最終作ですが、これまでの作品とは全く異質な感じがする作品でした。 腹を抱えて笑える能天気な明るい空気がたまらなかったこれまでとは異なり、シリアスな雰囲気が漂っているのです。第4作で幸せをつかんだはずのアーサー・デントは再び孤独になっているし、トリリアン(そして並行世界のトリシア・マクミラン)もかつて自らが選択しなかった人生を思っているし、フォードは『銀河ヒッチハイク・ガイド』を出版する会社の変貌に怒りを覚えているし・・・。やはりゼイフォードやマーヴィンといった強烈なキャラクターが顔を見せない影響でしょうか、笑いよりもシリアスさが強い気がします。新キャラクターのランダムは結構いいですけどね(終盤のトリシアを見かけたときの行動は最高)^^ ただし、物語の構成というか、小ネタの寄せ集め、といった感じの前半3部作とは異なって、一本の筋の通った話になっている関係か、読者をひきつける力はかなり強いです。一気に読めてしまう。 中盤からクライマックスへと至る流れの展開は大変読み応えがあって、面白く(ただし笑いはあまりないですが)グイグイと引き寄せられます。そして愕然の結末。一つの物語として見たとき、この作品は大変よくできた作品になっていると思います。 しかし、どうも違和感がつきまとうのは、結末もさることながら、これまでのシリーズの面白おかしい能天気さが、緊迫感にとってかわられているからでしょうか。 シリーズの最終作がこれというのは(一つの大きな物語として、きちんと完結できてしまう結末だったがゆえに)悲しすぎます。一つの挿話としてなら良いんですけどね・・・。あとがきによれば、ダグラス・アダムスもこの結末はシリーズ最終作としてはふさわしくないと思ったのか、続編を書く予定だったようですが・・・残念ながらなくなってしまいましたから・・・。もし完結編を作ったらどうなったのでしょうか。アダムスの言葉からすると、それなりのハッピーエンドにはなったのでしょうかね^^ ちなみにシリーズの一片として考えると星4ですが、単体の小説として見ると星5くらいかな。一つの物語としてはよくできていると思います。
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訳者後書きによれば「作者最高傑作」という評と「シリーズ最低最悪」という全く異なる評を得ている本作だそうが、私は面白く読んだな。6巻があったならこのエンディングがどうなったんだろう・・・と思わずにはいられないけど。
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