企画書は1行 の商品レビュー
シュウゾー購入本。 企画書のノウハウではなく、優れた企画書を作っている人たちの人物伝といった内容。『彼らの話をじっくりと味わうと、そこに現れているのは人間性であり、哲学だ、と気付く』と本書半ばで述べられているが、前半を読んでいて、私もまさにその通りのことを感じていた。 要する...
シュウゾー購入本。 企画書のノウハウではなく、優れた企画書を作っている人たちの人物伝といった内容。『彼らの話をじっくりと味わうと、そこに現れているのは人間性であり、哲学だ、と気付く』と本書半ばで述べられているが、前半を読んでいて、私もまさにその通りのことを感じていた。 要するに、企画書はテクニックではない。当人に心から訴えたいことがあり、それを色々な角度から検証し、練っていくうちに、核となる「一行」が見えてくる。このように「一行」がある企画書は良い企画書。逆に言えば、「一行」が現れるまでの過程があるかないかが肝で、誰でも楽にいい企画書なんてできないよ、と。 そうだよな!頑張ろう。と素直に思った^^ その他、特に頭に残った2点: ?日本サッカー協会 川淵キャプテンの「エリート」論 同協会は、ミッションの一つとして、「エリート養成システムの確立」というのを掲げているそう。この点について、一部マスコミから「エリート養成とは格差を作ることだ」との批判があったそうで、マスコミのアホめと思いつつ、これに対する川淵氏の対応は良いな、と思った。 川淵氏は、敢えてエリートという言葉を使い続け、あちこちでエリートの意味を語っているそう。曰く、『特権階級となって人を見下す人間をエリートとは呼ばない。(中略)誇りとプライドを持って集団や社会に貢献する人間がエリートなんだ。(中略)仮にエリートという言葉を外して節恵美しても、それはごまかしに過ぎない。エリートを養成するには環境を整え、機会を与えることが何より大事。』 まったく、その通りだと思う。今の日本の平等論は、機会を持たない者が、持つ者の足を引っ張る方向にある。「機会がない人がいるから、平等にするために機会を持っている人は手放してください」では進歩がない。機会の平等を実現するための方策は絶対に必要だと思うけれど、その一方で、どんな分野でも、秀でた面を発揮した人にはより多い機会が与えられるべきだと思う。そうでなければ、縮小均衡だ。 ?空間プロデューサーから経営コンサルタントへと仕事を発展させているシー・ユー・チェン氏に見るコンサルティングのあり方 著者曰く、一般的な経営コンサルタントの場合は『なるべく同じ業種を相手にし、しかも指導する内容を絞って行なう。そうでないと手間ばかりかかって儲からない(後略)』。つまり、同じ業種でノウハウを蓄積し、標準化したコンサルティングを提供しているということだろう。 一方のチェン氏は、ユニクロをはじめ様々な業種に対するコンサルで高い評価を得ているが、各社に対して完全カスタマイズ版で、都度新しく「発想」をしているのだと思う。これは、当然、氏個人の資質によるところが大きいし、成功しているのは当人の感性とも言うべきものの賜物だろう。 でも、見習うべきところは大きいと思う。というのも、コンサルをやっていると、どうしても「一般的な」コンサルのやり方にはまっていく傾向があると思うからだ。もちろん、理由はそのほうが楽だから。各社で使いまわしの企画書を持って回ったり。もちろん、私の業界などでは、ベースとなる知識やノウハウってのはあるので、その部分の使いまわしは問題ないけれど、やはりそれに基づく提案は、各社各様にもっと練らないといけないよな、楽してちゃいかんよな、と反省しまして。頑張ろう。
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企画の意図が相手に1行または1つの言葉で伝わるのが良い企画書。換言すれば文章がイメージを想起すること。UNIQLOや氷結の事例等を基ににしたインタビュー集。
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タイトルを見ると企画書のノウハウについて書かれているのかな?と思いきや、もっと根本的だけど一番重要な心構えみたいなものが様々な成功者の事例を挙げながら書かれています。 読み手を意識した企画書作りが大事だとわかった。
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企画の実現に成功した方々の根底にある思いを体現した結露とも言うべき「心に突き刺さる、魅力的な言葉」 を取り上げ、その思想や背景を紹介している事例集。片手間でも1時間かからずよめた。 - ・タイトルから連想されるような内容ではない上に、全てのケースの根底を無理やり「1行」と...
企画の実現に成功した方々の根底にある思いを体現した結露とも言うべき「心に突き刺さる、魅力的な言葉」 を取り上げ、その思想や背景を紹介している事例集。片手間でも1時間かからずよめた。 - ・タイトルから連想されるような内容ではない上に、全てのケースの根底を無理やり「1行」という部分に帰結させようとしている点にタイトル負けしている間が否めない。 ・また、各事例においてその成功のポイントが抽出され、焦点が当てられている文章構造になっているわけでもなく、淡々と事例の紹介をするに留まっているために、印象としてとても薄いものに陥ってしまっている。特に読む必要性を感じれない本。 ------- ------- 他人の書いた鮮烈な文章を研究し、イメージを文章化する訓練をつむこと そのイメージを相手に映すことが出来れば、企画は結実する。
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---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼ ---------------------------------------------- 企画書の極意がわかった気がする。いくら良い企画でも 相手に伝わらな...
---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼ ---------------------------------------------- 企画書の極意がわかった気がする。いくら良い企画でも 相手に伝わらなければゴミと同じ。相手にどれだけ鮮烈 に映像としてイメージさせるかが鍵。広告に関わる人なら、 岡康道さんの話は必読!想像以上に広告に役立つ本。 ---------------------------------------------- ▼ 5つの共感ポイント ▼ ---------------------------------------------- ■映画を宣伝するときは一行にすること。一行で表現 できない映画はヒットしない ■恥ずかしいし、照れくさいけど、自分の心をあらわに して、本気でお客さまになってみる ■行政に出す企画書でもっとも大事なことは的をひとつ に絞ったものをとにかく何度も何度も提出すること ■映像を映し出す一行を書けるようになる方法 1.他人の書いた鮮烈な文章を集めて研究すること 2.頭のなかに浮かんだイメージを文章化する訓練を 怠らないこと ■広告の目的とは、企業が抱えている課題を聞きだして それを解決すること。モノを売りたいというのは課題 ではなく、企業の欲望です
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フォトリ受講前に読み始めていて途中でほうったらかしになっていた一冊。 色んな例をあげていますが、意外にマインドマップは書きやすかったです。
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タイトルに無理が有りすぎる。 文章も破綻してるし、インタビュー内容も浅い。 なのにタイトルは割りとキャッチー! それも「企画書」が題についてるのに中味との整合性が無いのは いかがなものなの?こんな不愉快な本は始めて。 有名どころの社長や、企画マンが出てるだけに取材された人 ...
タイトルに無理が有りすぎる。 文章も破綻してるし、インタビュー内容も浅い。 なのにタイトルは割りとキャッチー! それも「企画書」が題についてるのに中味との整合性が無いのは いかがなものなの?こんな不愉快な本は始めて。 有名どころの社長や、企画マンが出てるだけに取材された人 はかわいそうである。または、主旨どおりには中々話をしてくれなかったのだろうか。 まーでも以下にせっかく読んだので印象に残ったフレーズをば トヨタ張さん「見える化する、標準化する」 マネックス松本大「企画書は通すことが目的、完成度は関係ない」 熊谷さん「企画書を簡潔に書く。それは相手のため」 CIA代表シーユーチェーン(ユニクロ、UCCなどのコンサル案件やった人) 「自分達の持ってるものが何かを見つけ、撤退的に高める」
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企画書とはプロジェクトを実現させるための第一歩であり、通過点。だから、企画書を作りこんだりして企画書を作ることが目的化しちゃ駄目なのです。 人を動かす一行のフレーズ。 その一行は、相手の頭のなかに同じ絵を思い浮かべさせることができるか。 そこが肝心なんだと。 各人の言...
企画書とはプロジェクトを実現させるための第一歩であり、通過点。だから、企画書を作りこんだりして企画書を作ることが目的化しちゃ駄目なのです。 人を動かす一行のフレーズ。 その一行は、相手の頭のなかに同じ絵を思い浮かべさせることができるか。 そこが肝心なんだと。 各人の言葉すべてがズキュンとくるフレーズかというとそうではないんですが、そこにこめられた想いと行動がすばらしい。 旭山動物園の無口な飼育係りのアイディアの話しはキュンとした。
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企業理念とか、そういうものを創ろうとしたら、 じっくり、じっくり、じっくり、じっくり、考えて、 出てきたその魂の言葉。 それこそが企画書なのだと思った。 「企画はひとことで伝わるのが面白い」(タグボート岡康道) うむうむ、そうかもしれない。 「面白いな」と思わせるのがポイント...
企業理念とか、そういうものを創ろうとしたら、 じっくり、じっくり、じっくり、じっくり、考えて、 出てきたその魂の言葉。 それこそが企画書なのだと思った。 「企画はひとことで伝わるのが面白い」(タグボート岡康道) うむうむ、そうかもしれない。 「面白いな」と思わせるのがポイントなのだと。
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この本タイトルからすると企画書を書くテクニック集かと思うけど、そうではなくていろんな人に行ったインタビュー集。 しかもインタビューを受けているのが、日本を代表する会社や組織の社長やリーダーなどが中心。ふだん企画書なんて滅多に書かない人が多い。 普段から企画書を書きまくっている人...
この本タイトルからすると企画書を書くテクニック集かと思うけど、そうではなくていろんな人に行ったインタビュー集。 しかもインタビューを受けているのが、日本を代表する会社や組織の社長やリーダーなどが中心。ふだん企画書なんて滅多に書かない人が多い。 普段から企画書を書きまくっている人は商品開発チームのリーダーやコンサルティング業の人、代理店タグボートの代表など少数。 企画書本としては異例の部類に入るかもしれない。 でもこの本、自分のやりたい企画を実現するために企画書を書いている人には凄く参考になる。 一方、人から「こんなことやりたいんだけど企画書書いてよ」と頼まれて受動的に企画書を書いている人には役に立たない。テクニック集じゃないからね。 ただ、人に頼まれた企画でも「あの人はあんなことをやりたいって言ってたけど、こっちの企画をやった方がいいのにな。どうすればこの企画をやってくれるかな」みたいな提案が出来る人には参考になる筈。 どこかのWebショップのレビューで、「この本はタイトルと内容が一致していない。そもそも雑誌連載時はまったく違うタイトルだった。」と酷評されていた。 それを読んで「新書だし、売るために担当者にタイトルを無理矢理変えられたかな」と思った。 けど、読んでみるとそんな「担当者に無理矢理変えられた」感は全然しない。もしかすると筆者がインタビューをしていく間に「企画書は一行」という考え方にたどり着いたのかもしれない。 で、本を出すならタイトルは「企画書は一行」にしようと。 タイトルと内容的の一致と言う面では少々強引的な部分もあるかもしれないが、自分がやりたい企画をやるためには強引さも必要なんだよ。というメッセージも込められてるんだよ(笑)。 いやマジで強引さもなきゃ自分がやりたい企画なんてなかなか通らないよね。
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