闇の底 の商品レビュー

薬丸岳【著】

2010/02/25

ページ数が少なかったので、佳境に入るのも早く、割と早く読めたなーと思っていたのですが、結局犯人が誰なのかハッキリ分からなくて非常に気持ちの悪い終わり方でした。

この人の作品はこの手のものばかりのようで、もう１冊ありましたがやめました。
どうも暗くなるのです。

しかも今回はスッキリしない終わり方だったので、読む気がなくなったと言う方が強いかも。

読んでいると犯人らしき人が２人出てきて、最後までどちらが犯人でどっちが捕まったのかが書かれていないのです。私がバカだから分からないの？と思い何度も読み直しましたけど、ちゃんと書かれてないと思います。
だから多分あの人だよねぇ？と勝手に解釈するだけしかないのです。

こういうのってありなのかな？
これから読もうと思ってる本もそうだったらイヤなのでやめました。

2011/10/18

　幼い少女が犠牲になる性犯罪が起こった後、過去に性犯罪で逮捕歴のある者が、まるで代わりに制裁を下されるかのように惨殺死体となって発見される。腹には”S”の文字が刻まれていた。そして警察には挑発するかのように、犯行を記録したDVDとメッセージが届く。自らをサンソン（＝死刑執行人）と名乗った犯人は、性犯罪者を捕まえることすらできない無能な警察の代わりに性犯罪者にこれからも制裁を下していくというのだ。

　えーー！やっちゃったの！？と、まず結末にびっくり。この物語では、自分の妹が性犯罪にあって殺されてしまった過去を持つ長瀬刑事が、その性犯罪を犯したことがある人間を守らなければならない立場になってしまうという葛藤が主として描かれているのだが、その結末がこれとは・・・賛否両論だろうなぁ。確かに許せない気持ちはわかるが、このサンソンの動機は理解しきれず、”自分のことを棚に上げて何やってんだ”という気持ちの方が強いので、それには同調せず、長瀬刑事は過去とは決別する結末の方が良かったんじゃないかと私は思う。サンソンの正体に関しては、途中から作者の意図によりまんまとミスリードされ、意外ではあったのだが・・・結局この結末で完全犯罪は成立のよう。無能な警察のままで終わってしまったのも、いいのかなぁという疑問が残る。ぐいぐい読ませられたので、途中までは★4つにするつもりだったけど・・・この結末ではやっぱり3つだなぁ。

2010/02/07

物語展開、盛り上げ方がお上手で、何度も「あの人が犯人だ！」、「あれ？やっぱりこの人が犯人なのか？」とミスリードされまくりました。後から読み直してみると、いかにもと言った感じの個所が多々あるのですが、読んでいる最中は必死なので、いつも気付けません…。

全体的に巧く纏まっている作品だと思います。ただ、事件の被害者遺族が主人公という点と、被害者遺族の苦悩と葛藤を描いているという点では前作「天使のナイフ」と若干、内容が似ているかな…。このラストが良いのか、悪いのか。これは個人の捉え方の違いによって、意見が分かれるのではないでしょうか。私は…うーん、やっぱり悪いんじゃないかなぁと思います。思いの外、あっさりと事件の幕が閉じられてしまって、少し残念です。

2010/01/29

犯人は分かるかなあ。ミスリードに引っかかるか否か、でしょう。でも一番肝心な謎の部分は「動機」。ううむ、これは……どうかなあ。ものすごく微妙な心境。同情できるような、したくないような……。
なんにせよ現実でもこういう嫌な事件が起きているわけで、まるっきりの「絵空事」という感じでもないんだよね。そこでもしこの「サンソン」のような殺人犯が出てきたらどうなるのか。それが怖いところかなあ。

2009/10/07

面白かったです。犯人はこいつ?いや、まさかこっち？やっぱこいつだろう・・・・マジ？こっちだったのか・・・さらに驚愕のラスト・・・・疲れた・・

2009/10/07

現代版のホラー
この作品は、いくつかの家庭の様子が
わが子を愛する様子が描かれています
この作者は、前回は少年法について正面
から書ききった方で、少し避けてしまうテーマ
を選び、読者に大きな波紋を投げかけます

今回のラストは賛否両論あるかもしれません
が、どんでん返しだけではなく、被害者意識
の闇の深さを描くために選んだ筋書きだと
好意的に捉えています

でも、生理的に苦手なので☆３つね

2009/10/07

想像もしていなかったラストに驚いてしまいました。
火の粉と同じ感じの怖さ。
でも内容的に息をするのも苦しくなることがたびたびでした。

2009/10/07

幼女殺人を追う刑事のお話。
設定に現実味があり、刑事たちの緊迫感がとてもいい。
「天使のナイフ」のころに比べると、文章も格段に読みやすく簡潔になっていて、おかげでスピード感も出ていると思いました。

どんでん返しと言うことで楽しみにしてたんですが、惜しいかな読めてしまいました。もう少し露骨に大胆にやった方がかえって良かった気がします。

2009/10/04

少女に対する性犯罪者を追う警察と、その犯罪者を殺す「サンソン」。登場人物の名前が多すぎてちょっと混乱。内容的には・・・普通です。もうちょっと長く描いてもいい気がする。さらっと読んじゃいました。

2010/04/27

少女をターゲットにした殺人事件が起こるたびに、性犯罪の前歴者が首なし死体となって発見される。
「死刑執行人、サンソン」を名乗る犯人の正体は。
犯人を想像しながら読み進めていたが、どんでん返し。
最後はちょっと･･･すっきりしない。