闇の底 の商品レビュー

薬丸岳【著】

2013/12/19

幼女殺害事件のたびに、性犯罪の前歴者が
死刑執行人・サンソンを名乗る犯人に殺される。
妹を性犯罪で亡くした過去を持つ刑事・長瀬が追うのだが．．．

途中ミスリードされそうになったけれど
犯人はやはりあの人。
最後は残念な展開で読後感が悪く
題名に納得。

2013/11/08

「友罪」を読み、薬丸さんの本を読んでみようということでその２。

すっかりだまされていて、「私」と出てくる人物が父親かと思っていました。
こういう展開だったとは。

性犯罪者の再犯問題。
またも考えさせられながら、展開に翻弄されてしまいました。

2013/09/03

薬丸さん初めて。サンソンは誰？っていう謎が、終わりまで引っ張られその仕掛けが面白い訳ですが、そこに行き着くまでの登場人物の心理描写が残念ながらなかなか入って来ず…というのは、私が性犯罪や殺人というものが身近な出来事でないからなのか、何となく上滑りな読み方になってしまいました。物語の持って行き方そのものが、多分好きではなかった？納得のいく展開では無かったのかな。「天使のナイフ」は読んでみたいと思います。

2013/08/13

これまで読んだこの人の作品のなかでは一番面白かった。なかなか手の込んだどんでん返しは鮮やか。登場人物の造型もよく考えられていると感じた。
ただし、描かれている人の心の闇というものは理解しがたく、主人公に感情移入できなかったのが残念だ。このようなテーマではついて回る難しさなのだろうと思うけれど。

2015/08/19

かつて、何の罪もない少女を殺害していった者をターゲットにして、次から次に始末していく恐ろしい殺戮者サンソン。やがて、サンソンから挑戦状をたたきつけられた警察関係者は果たして・・・。最後の展開は驚きでした。

2013/03/07

幼女を対象とした性犯罪が起きるたびに、前歴者が残忍な首を切られた状態で殺される。「サンソン」を名乗る犯人からは、「性犯罪が起きる度にこうして殺人を繰り返す」という投書・録画したＤＶＤが警察・報道陣に送られてくる。連続殺人の犯人は誰か？……小説の中の話ではあるが、前歴者を処刑する犯人を庇いたい気持ちになる。日本の場合近年特に犯罪者の人権・更生が優先され、必要以上に保護されすぎではないか！性犯罪前歴者は所在等厳しく管理する必要を感じる。「闇の底」という題名読む者に色々な受け取り方が有るように思う。

2013/02/13

うまい具合に伏線を配置していて、犯人にたどりつくのは非常に難しい。読了後タイトルでもある闇の底の意味に深く考えさせられる。

2012/08/31

サンソンってもしかして父親、いやいやあの人？　とドキドキしてしまった。
理由がなんであれ犯罪に手を染めるのはどうかと思う。
長瀬刑事には、刑事としての行動をとってもらいたかったなぁ。

2012/05/13

前から買っていてだいぶあたためていましたが、先日、２，３日で一気に読みました。
結末については、賛否両論あるかと思いますが、やっぱり、ちゃんと終わらして欲しかったような気分です。
犯人の真相は謎のままでもよかったですが、エピソード的な「あとがき」で、どんでん返しがでてきたら、もう少しスッキリしたのかもしれません
（たとえば、真梨さんの「殺人鬼マツコ・・」みたいな）

まあ、読者に、一石を投じている形で終わるのもいいんですが、
幼児への性犯罪＋殺人については、アメリカ並みに前科者の監視が日本でも採用されるかもしれませんね。

本当にサンソンさんが出てきたときに、この小説が注目されるのでしょう。

2011/11/04

性犯罪者を殺害する男と、それを追う刑事たちの話。犯罪は司法によって、十分に裁かれているのか。悪に制裁を加えることは、悪なのか。そんなテーマが一貫して書かれていて、最後には意外な結末が。
最後まで目が離せず、ラストもまた予想外で、わりとすっきりする話。