民藝とは何か の商品レビュー
まだ最初の方しか読んでないですが、まず名文のオンパレードで圧倒されまくっている。内容も素晴らしく、(名匠が作る特別品ではなく一般の人が日常使いする)民藝の真の価値を認識せよと主張しているのが本筋だけど、美とは何かとか、人間は何に価値を見出すべきなのかとか、もっとラディカルな本質を...
まだ最初の方しか読んでないですが、まず名文のオンパレードで圧倒されまくっている。内容も素晴らしく、(名匠が作る特別品ではなく一般の人が日常使いする)民藝の真の価値を認識せよと主張しているのが本筋だけど、美とは何かとか、人間は何に価値を見出すべきなのかとか、もっとラディカルな本質を問うもので、物凄く引き込まれる。「柳宗悦」って名前カッケェとメチャ浅はかな動機で読み始めたけど、思いがけずデッカい魚を引き当てたっぽくて大興奮。読み進めるのにワクワクが止まらん。
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人が用いるために作られたものの美しさを説く。わたしもただ華美なだけのものや、人を操ろうとするデザインに違和感があり、そういったものの綺麗さは理解したとしても美しいとは思えなかったので、柳宗悦の説に共感するところは多かった。 しかしデジタルのプロダクトについて、柳宗悦はなんと言うん...
人が用いるために作られたものの美しさを説く。わたしもただ華美なだけのものや、人を操ろうとするデザインに違和感があり、そういったものの綺麗さは理解したとしても美しいとは思えなかったので、柳宗悦の説に共感するところは多かった。 しかしデジタルのプロダクトについて、柳宗悦はなんと言うんだろうか。。
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益子育ちの知人に教えてもらった本。その知人は大衆的なものこそ合理的で無駄のない美しさがあるというようなことを言っていて、スタッキングできるアアルトのスツールや、イケアのマグカップを気に入っていた。そしてそれらのものが集まった彼の部屋は美しかった。 さて、柳宗悦の説く民藝の良さは...
益子育ちの知人に教えてもらった本。その知人は大衆的なものこそ合理的で無駄のない美しさがあるというようなことを言っていて、スタッキングできるアアルトのスツールや、イケアのマグカップを気に入っていた。そしてそれらのものが集まった彼の部屋は美しかった。 さて、柳宗悦の説く民藝の良さはそんな形で知ったわけだが、ソースとなるこの本を読んでやや理解が深まった。 特に100円ショップ的なものにある商品は民藝的に美しいと言えるのか?ということをずっと疑問に思っていたのだが、それの答え合わせができた。機械工業が発達する前と後とでは"大衆"的なものはまったく異なる。機械で作られたものと、手仕事で機械的に作られたものは違うということだ。職人が無心の境地になる後者には、飽きのこない曲線だったり柄だったりが出現するらしい。 となると、何度もリニューアルを繰り返した100円ショップの商品にもある意味、無駄のない・飽きのこない・時代を越える美しさがあるのかもしれない…。そういうことじゃない? というわけで、分かるような分からないような、「じゃあこの場合は?」という疑問が浮かぶ本だった。ほかの本も読めばより理解が深まるか?
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柳宗悦の考える『美』について書かれています。 彼曰く、 ・華美な装飾や高級なだけの工芸美術品は美しくない ・無駄を省いた実用性のある民芸品が美しい そんなことを言っています。 本書を読んだ時は、工芸品と民芸品の定義がうまく飲み込めず、混乱しました。 DIYで作ったものは?こけ...
柳宗悦の考える『美』について書かれています。 彼曰く、 ・華美な装飾や高級なだけの工芸美術品は美しくない ・無駄を省いた実用性のある民芸品が美しい そんなことを言っています。 本書を読んだ時は、工芸品と民芸品の定義がうまく飲み込めず、混乱しました。 DIYで作ったものは?こけしや赤べこなどの置物は?振袖は?無印良品・ユニクロは?国宝が作ったもの・クリエイターが作ったものは? どれなら良くて、どれなら悪いのか、よくわからなかったのでマトリクスを作って思いつく限りのクラフト品をあげてみました。 そうすることで、柳宗悦が高価なクラフトや装飾の見事な着物などを全て否定しているわけではないということがなんとなくわかってきました。 柳宗悦の他の本も読んでもう少し理解を深めたいのと、加えてアーツ・アンド・クラフツ運動なども勉強してみようかと意欲が湧いてきました。
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民藝の美の特質。 ①実用性。美と用が結合していること。用と結びつくことで健康的な美を体現している。 ②大量につくられること。進んで安くたくさんつくることで、ますます美を生み出す道を見出す。 ③平常性。極端なものに美を見出すのではなく、日常、飾らない美。 ④健康性。上等な美術品は...
民藝の美の特質。 ①実用性。美と用が結合していること。用と結びつくことで健康的な美を体現している。 ②大量につくられること。進んで安くたくさんつくることで、ますます美を生み出す道を見出す。 ③平常性。極端なものに美を見出すのではなく、日常、飾らない美。 ④健康性。上等な美術品はどこか病的である。 ⑤単純性。 ⑥協力性。
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民藝とは何か、なぜ民衆的工藝を顧みるべきなのかが、とてもよくわかる。 宗教学者の見地から、キリスト教や仏教と関連付けながら、民衆的工藝がなぜ美しいものであるのか、と説明する箇所は論理的で理解しやすいのだが、感情的な筆致も相まって肝心なところで筆者の主観の域を出ない書き振りのとこ...
民藝とは何か、なぜ民衆的工藝を顧みるべきなのかが、とてもよくわかる。 宗教学者の見地から、キリスト教や仏教と関連付けながら、民衆的工藝がなぜ美しいものであるのか、と説明する箇所は論理的で理解しやすいのだが、感情的な筆致も相まって肝心なところで筆者の主観の域を出ない書き振りのところがあったところは否めない。またそうした感覚的な論旨を補強するためか、力技的に同じような話をさまざまな角度から何度もくどくど書き連ねている印象も多々受けた。 それを考慮に入れても、意義深い書籍であることには変わらないとも感じられた。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1866309567937913209?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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そもそも高価な貴族的な品物の、ほとんどすべてに見られる通有の欠点は、一つに意識の超過により、一つに自我の跳梁によるのです。一言で言えば工夫作為の弊なのです。
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日本の民藝についての第一人者である柳宗悦による美の論説。本書で語られる柳の主張は、一切の反論の余地も与えないようなものでは確かにない。例えば創意工夫が美を損ずるとか、僅少で高価であることはそれ自体が不完全であるとか、絶対にそうとは言えないのでは、とその論理づけにおいて指摘したくな...
日本の民藝についての第一人者である柳宗悦による美の論説。本書で語られる柳の主張は、一切の反論の余地も与えないようなものでは確かにない。例えば創意工夫が美を損ずるとか、僅少で高価であることはそれ自体が不完全であるとか、絶対にそうとは言えないのでは、とその論理づけにおいて指摘したくなる部分は少なからずあった。 しかし柳の功績は貴族趣味的なものばかりがやたら有り難がられて、日用品が工芸品として評価されていなかった風潮に待ったをかけて、用の美というキーフレーズでいわゆるクラフトの価値を土俵に上がるところまでに押し上げたところにあると思う。現に日本のクラフトデザインの歴史を柳抜きに語ることはできないであろう。有銘の作と無銘の作とに対する目線に、当時の社会としてあまりに極端なアンバランスがあったとすれば、本書の柳の論調もそのカウンターパンチ的な意味があったのではないかとも思う。 絶対的な肯定ができないように思われる部分もままあるなかで、個人的に全くその通りだなと思ったのが、美と道徳の関係について言及されていた箇所である。道徳の欠けたものに美が見出せないのは美学的にも裏付けられるところだと思うし、独りよがりの表現よりも、公の観点で多くのものを救い出そうとする視点を美しいとすることに何の異論があろうかと思う。そういう意味で、最近公衆に蔓延る表現に美しいものが少ないなと思うのは、まさに時代が下って美意識がどんどん欠落している現実だなと思った。
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まさに「民藝」の入門書として、提唱者の柳宗悦より平易な表現で、分かり易く解説されている。 「民藝」は、明治近代化の中でしばしば登場する概念であり、その影響力から、言葉としては認識していたが、体系的に理解できたことは収穫。 このように原則論を読んでいると、時代を超えた普遍性があり、...
まさに「民藝」の入門書として、提唱者の柳宗悦より平易な表現で、分かり易く解説されている。 「民藝」は、明治近代化の中でしばしば登場する概念であり、その影響力から、言葉としては認識していたが、体系的に理解できたことは収穫。 このように原則論を読んでいると、時代を超えた普遍性があり、現代においても意識すべき概念ではないかと思う。 以下抜粋~ ・用が生命であるため、用を果たす時、器は一層美しくなってきます。作り立ての器より、使い古したものはさらに美しいのではありませんか。 ・廉価であるということが、実に美を増す大きな基礎なのです。安いものであるから、強いて美を盛ろうとは工夫していません。 ・無銘の作に心が惹かれるのは、そこに一個性よりさらに大きな衆生の美があるからです。 ・民藝品が特に注意されねばならない大事な理由の一つは民族性や国民性が一番素直にこの領域に現れてくるからです。 民藝こそは国民生活の一番偽りなき反映なのです。 ・ご承知の通り産業革命以来、工藝は二分野に分かれ、機械製品と手工藝とが対立するに至りました。 前者はある意味では進歩した道ではありますが、不幸にも貪欲な商業主義と深く結合したため、品物を粗悪にしました。 ・民藝の美の特質 1実用性 2常に多量に作られることと、廉価であること 3平常性 4健康性 5単純性 6協力性 ・かくして私は民藝品の最後のまた最も重要な特色について語る場合に来ました。 それは国民性ということです。 民藝は直ちにその国民の生活を反映するものですから、ここに国民性が最も鮮やかに示されてくるのです。 地方的工藝の存在は重大な意義を有ってくるのです。 地方こそは特殊な材料の所有者であり、また独特な伝統の保持者なのです。国民的伝統の上にこそ、強固な国民的美が発露されるのです。
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