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格差社会 の商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

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2012/07/20

"統計データを知りたかったのでこの本を今日は読みました。 著者の考えとは自分は違う部分も正直多いですが、 過去から現在の数字を並べながら検証していくと様々理解の幅が広がります。 残念ながら格差社会を解決することは今の日本にはできないでしょう。 変わる仕組みがありませ...

"統計データを知りたかったのでこの本を今日は読みました。 著者の考えとは自分は違う部分も正直多いですが、 過去から現在の数字を並べながら検証していくと様々理解の幅が広がります。 残念ながら格差社会を解決することは今の日本にはできないでしょう。 変わる仕組みがありません。 やはり自らが学び、努力し、理解し、成長し、生涯安心できる仕組みを創り上げていくしかないと思います。 私ができることは、一人でも多くの皆さんに自分のノウハウを伝えていくことだと思っています。"

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2012/03/11

難しいことはなにも書いていない、格差社会の問題についての入門書的な本だと思います。結論は格差問題では定番のアメリカ型orヨーロッパ型どちらを選びますか、というものです。もっとじっくり考えて自分で結論出したいなと思いました。 

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2012/03/03

経済学者が書いた格差に関する本。 日本は格差が開き過ぎているとの指摘。 開き過ぎて結果、格差がないほうがましのような状態。 しかしながら、分かりやすくという趣旨ゆえか数字や論拠がさっぱり分からない。 所感が大部分を占めている。 共感できるようなできないような本。

Posted byブクログ

2012/02/18

現・同志社大学教授、京都大学名誉教授の橘木俊詔(1943-)による格差社会概論。 【構成】 はじめに 第1章 格差の現状を検証する  1 所得から見る格差の現状  2 日本の不平等を国際比較する  3 深刻さを増す日本の貧困  4 統計に表れない格差の存在  5 格差は「見かけ...

現・同志社大学教授、京都大学名誉教授の橘木俊詔(1943-)による格差社会概論。 【構成】 はじめに 第1章 格差の現状を検証する  1 所得から見る格差の現状  2 日本の不平等を国際比較する  3 深刻さを増す日本の貧困  4 統計に表れない格差の存在  5 格差は「見かけ」なのか 第2章 「平等神話」崩壊の要因を探る  1 長期不況と失業の増大  2 雇用に広がる格差  3 所得分配システムの変容  4 構造改革の何が問題なのか 第3章 格差が進行する中で―― いま何が起きているのか  1 新しい貧困層の様相  2 低所得労働者が意味するもの  3 富裕層の変容  4 地域格差の実態  5 奪われる機会の平等 第4章 格差社会のゆくえを考える  1 格差拡大を容認しても大丈夫なのか  2 貧困者の増大がもたらす矛盾  3 ニート、フリーターのゆくえ  4 階層の固定化と人的資源の危機  5 格差をどこまで認めるのか 第5章格差社会への処方箋―― 「非福祉国家」からの脱却  1 競争と公平の両立  2 雇用格差を是正する  3 地域の力を引き出す  4 教育の機会を奪われない  5 急がれる貧困の救済  6 税制と社会保障制度の改革  7 「小さい政府」からの脱却 あとがき 本書が出版されたのはちょうど小泉政権末期、次の内閣(結果的には安倍内閣になる)にバトンを渡そうとされていた時期である。 著者は小泉政権が推進してきた新自由主義的な経済政策に異議を唱え、拡大する格差の縮小を訴える。これが本書の趣旨である。 第5章を除けば内容はごくオーソドックスなもので格差社会論の概要をつかむのに適している。随所にグラフ、データが提示されているのも評価できる点である。 ただ、そのデータの提示の仕方、解説の視角も競争原理を否定的に(もちろん全否定しているわけではない)捉えて説明されており、データを分析した上での主張というよりは、主張を裏付けるためにデータを貼り付けていったという印象である。 特に税制度の段では、国税-地方税との負担率変更をほとんど説明することなく所得税の累進税率の引き下げのみを論じたり、経団連が常日頃引き下げを主張している法人税の税率について全く触れないなど、議論のバランスが悪い。いかにも岩波らしいと言えばそれまでだが。 とはいえ、格差問題が現代日本社会の抱える構造的な問題であることは疑いもない。本書と堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』を併読すれば、その深刻さをより感じることができるだろう。また、この格差がいかに固定化しつつあるかということについては、吉川徹『学歴分断社会』で説明されている。

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2012/01/14

格差社会の分析本。 2006年発行ということはおそらく先駆けの本。 格差社会の分析・対策は確かにごもっとも、なのですが、それがどこまでできるのか、、、と思うとちょっと疑問です。 数字とか結果としてはそれが正しいんでしょうが、そこに至っているフリーターとかニート分析がちょっと、...

格差社会の分析本。 2006年発行ということはおそらく先駆けの本。 格差社会の分析・対策は確かにごもっとも、なのですが、それがどこまでできるのか、、、と思うとちょっと疑問です。 数字とか結果としてはそれが正しいんでしょうが、そこに至っているフリーターとかニート分析がちょっと、、、 もちろん、何がしかのセーフティネットは必要、でも、そこに至るまでの過程というか、努力を大切にする(そして大切だからこそみんなが努力する)ということが必要なのではないでしょうか、、、

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2011/09/27
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格差社会というものがあるのだろうか。 高度経済成長で固定されていた社会構造が、 成長が終わって、崩れていく部分と、 成長が終わったのに、同じままで進んでいる部分と、 2つの間の格差が広がっているというのが実情ではないだろうか。 その背景、根拠、仕組みなどを、固定的に見るか、 時間の流れでみるかで、立場の違いが生まれるかもしれない。 格差社会というものとして固定してみると、現象を見誤らないだろうか。 格差社会として機能している仕組みを見出すとよい。

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2011/09/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

これほどに簡潔で幅広く格差社会について書かれている本は今まで出会った事がありません。 数字にあらわれる統計データの分析、特に過去データとの比較が優れていて、著者の主張の裏付けとして大活躍しています。しかしながら我田引水的なデータ引用は見受けられず、好感を持てます。 格差が広がっている、その因果関係を、雇用や所得、生活保護、税収入、高額所得者の職業等、様々な角度から分析していて、浅く広く学べる反面、一つの事柄(例えば雇用面)にフォーカスを絞っての分析とはなっていないので、深く狭く学びたい人向きの本ではないです。 それにしても、ここまで手広く解説しているのに、それを200ページの新書に押し込む力技には敬服します。 リベラリズム…著者のスタンスはそうだと思います。リバタリアリズム(新自由主義)は格差拡大を助長し、健全な社会とは言えない。下層を底上げし、上層を伸ばす方が、社会全体としては良いと述べます。 僕も著者と同感で、確かに頑張っている人の足を引っ張るような社会風潮は是正されなければなりませんが、それを独占することに違和感を覚えます。 その根底にあるのは、やはり『人生は運の要素が強すぎる』と思うからです。 例えば僕のような頭でっかちな人間が旧石器時代に生まれていれば、間違い無く犬死にしていたでしょうし、個々の能力が発揮されるのにも、その時代や社会背景が強く影響してきます。 子どもは親を選べません。そこに遺伝的要素が入れば、出生から運の要素が入りこんでくるわけで。 就職にしても、景気の好悪が左右するわけだし。 僕は何が言いたいのかというと、本人のあずかり知れないところで決まってしまう、つまり『運』と名付けられたこの言葉がどれだけ強力で強大で重鈍なものか、ということです。 そもそも生まれてくる・こない、という選択肢があったのか。とか(笑) 著者の意見には概ね賛成ですが、幾つか賛同しかねる箇所もありました。 そもそも職自体が少ない中で、企業誘致に力を入れるのはナンセンスでしょう。 企業誘致に頼るようでは対処療法でダメで、僕は創業支援を行わなければならないと考えます。そのためにも知識産業の育成や教育に力を入れなければなりません。 三重県亀山市のシャープ液晶工事が誘致企業の成功例として書かれていますが、失敗に終わっています(著書発刊後)。 結局企業は地域の事を考える義理はなく、利のあるところにフライトしていくからです。 高い能力を持った人を使えない日本の現状は嘆かわしいものがあり、知識産業への転換を図るべきです。 大卒者が増えてある程度の知識水準は高いはずなので、そうした人たちの交流の場をつくり、創業を促進させるインキュベーターの組織・体制づくりが喫緊の課題であると思います。 北欧を見習えというなら、著者はそのことにもっと触れるべきでしょう。 批判ばかりしましたが、良書であることは間違いないので、格差社会についての入門書としては間違いなく本書をオススメします。 本書に共感した人には、神野直彦氏や広井良典氏の本をオススメします。 最後に、ジョン・ロールズの格差原理を引用して終わります。 第一原理 各人は基本的自由に対する平等の権利をもつべきである。その基本的自由は、他の人々の同様な自由と両立しうる限りにおいて、最大限広範囲にわたる自由でなければならない。 第二原理 社会的・経済的不平等は次の二条件を満たすものでなければならない。 それらの不平等がもっとも不遇な立場にある人の利益を最大にすること。(格差原理) 公正な機会の均等という条件のもとで、すべての人に開かれている職務や地位に付随するものでしかないこと。(機会均等原理) 「恵まれた者は、恵まれない者の状況を改善するという条件でのみその幸運から便益を得ることが許される」

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2011/08/11

現在の日本を、十分に進んでしまった「格差社会」と基本的な統計データを基にとらえ、警鐘を鳴らします。わかりやすい文体に乗せて、著者の危機感と、裏側に存在する、あるべき社会の画がくっきりと描かれています。その意味では少し感情に流されている印象を受けた部分も。

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2011/07/25

この本は橘木教授の「格差」がテーマの講義で実際にテキストとして用いられた。 著者の橘木教授は小泉政権時代に政府に対して「日本は格差社会だ」と警鐘を鳴らした。本書は豊富なデータを用いて日本の格差を分析したものであり、日本の経済格差を考察するうえで役立つ一冊となる。

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2011/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 低所得労働者の増大、新しい貧困層の出現、奪われる機会の平等…。 教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。 格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差の現状を詳細に検証し、不平等化が進行する日本社会のゆくえを問う。 格差論の決定版。 [ 目次 ] 第1章 格差の現状を検証する(所得から見る格差の現状 日本の不平等を国際比較する ほか) 第2章 「平等神話」崩壊の要因を探る(長期不況と失業の増大 雇用に広がる格差 ほか) 第3章 格差が進行する中で―いま何が起きているのか(新しい貧困層の様相 低所得労働者が意味するもの ほか) 第4章 格差社会のゆくえを考える(格差拡大を容認しても大丈夫なのか 貧困者の増大がもたらす矛盾 ほか) 第5章 格差社会への処方箋―「非福祉国家」からの脱却(競争と公平の両立 雇用格差を是正する ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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