2days 4girls の商品レビュー
引き込まれます
登場するのは、4人とも「どこかが欠けた/壊れてしまった」女たち。彼女をオーバーホールする「私」という存在。広大な庭を彷徨いながら、過去と未来を覗き見ながら、村上ワールドに引き込まれていく一冊。
abtm
女性の心理描写や性描写はすごかったけど、主人公が淡々としているというか、人間らしさを感じなくて物足りなかった。 セックスには攻撃性を伴う、というような説はなるほどなと思った。
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被虐の心理とかSM論は興味深かった 題材が題材だからそういう心理とか情景が多くて勉強になる 主人公1人のシーンでは風景の描写が細かくて綺麗な庭園を一緒に歩けた 綺麗で静かな世界と女の子たちと過ごす日常が行き来する そこが切り替わるキッカケとして毎回ミユキとのやりとりが書かれる ...
被虐の心理とかSM論は興味深かった 題材が題材だからそういう心理とか情景が多くて勉強になる 主人公1人のシーンでは風景の描写が細かくて綺麗な庭園を一緒に歩けた 綺麗で静かな世界と女の子たちと過ごす日常が行き来する そこが切り替わるキッカケとして毎回ミユキとのやりとりが書かれる ミユキは空想と現実の間にいるのか…? ずっと掴めないふわふわした感覚のまま読了 でも主人公や女の子達の心理を味わう感じで最後までスっと読めた
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読んだのが6年以上前なのでだいぶ記憶が怪しい。自分の葬式を覗く方法はある、という書き出しから始まったような気がする。結果的にだいぶぶっとんだ精神世界の記述になって、その方法がもやっと書かれていた気がする。オーバーホール、壊れた女性を治す役割の男性が主人公で、村上龍らしい性描写がて...
読んだのが6年以上前なのでだいぶ記憶が怪しい。自分の葬式を覗く方法はある、という書き出しから始まったような気がする。結果的にだいぶぶっとんだ精神世界の記述になって、その方法がもやっと書かれていた気がする。オーバーホール、壊れた女性を治す役割の男性が主人公で、村上龍らしい性描写がてんこもりだった気がする。
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見覚えのない広大な庭と、記憶の中の数多の女。 思い出す過去とその過去の過去とその過去の過去の過去。 記憶は時間の外側で、因果を孕まない。 幻想小説めいた語りと入れ子構造じみてく展開に没頭した。 他者とのコミュニケーションの間に自己の一部は作られる。 誰かに関与したいというエゴがこ...
見覚えのない広大な庭と、記憶の中の数多の女。 思い出す過去とその過去の過去とその過去の過去の過去。 記憶は時間の外側で、因果を孕まない。 幻想小説めいた語りと入れ子構造じみてく展開に没頭した。 他者とのコミュニケーションの間に自己の一部は作られる。 誰かに関与したいというエゴがこの身体には流れている。
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傷ついた女性たちをオーバーホール=快癒する仕事をする資産家の主人公=わたし。 ミユキ、麗佳、マキ、さやか、のSMプレイに取り憑かれた4人の女性を救済する。 先輩に借りた一冊。 何度も同じ文章が出てくるのと、わたし、ヨシムラという男性が2人出てきて主人公が途中混同する場面も。そし...
傷ついた女性たちをオーバーホール=快癒する仕事をする資産家の主人公=わたし。 ミユキ、麗佳、マキ、さやか、のSMプレイに取り憑かれた4人の女性を救済する。 先輩に借りた一冊。 何度も同じ文章が出てくるのと、わたし、ヨシムラという男性が2人出てきて主人公が途中混同する場面も。そしてやはり性描写が多すぎて、久々に村上龍を読んだけど、官能表現やっぱ多っ!と思った笑 性描写は物語の流れ上必要であれば効果があって良いと思うんだけど、彼の場合は休まる暇もなく出てくる出てくる。。 だが、私が到底知り得ない世界が知れるのも事実。村上氏の粘着質な部分をうかがい知ることができた一冊。とことん追求して取材しないとここまでは書けないもんね。プロですわ。
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マキ、さやか、麗佳、ミユキ。信頼することを伝えるオーバーホールを繰り返すなかで、女性に、男性に何を見るのか。刻まれた幼児期の追憶をたどる物語。
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落とし込んでこないだろうなと思ってたけど やっぱり落とし込んではこなかったな。 あまったるく、かったるく、うっとうしく まとわりつくような 女の仕草、動作、話し方。 うざったいのに、すごい好きだ。 ただ公園を歩くところは つい流し読んでしまう。 苦手。 だから星3 ここに出...
落とし込んでこないだろうなと思ってたけど やっぱり落とし込んではこなかったな。 あまったるく、かったるく、うっとうしく まとわりつくような 女の仕草、動作、話し方。 うざったいのに、すごい好きだ。 ただ公園を歩くところは つい流し読んでしまう。 苦手。 だから星3 ここに出てくる女性3人のキャラは ありえなくもない。 むしろ共感すら覚えた場面もあった。 132ページからの麗佳との食事のシーンが印象づいた。そのあとの麗佳のとった行動まで全て何故か綺麗だと感じた。 「たいていの人間が自分は人前で演技をしていると思っている。笑いたい時に笑わずに、怒りたい時も我慢していて、本当の自分などどこにもいなくて仮面を被って生きているのだと勝手にそう思っている。だがそういった考え方は間違いだ。まず本当の自分などどこにもいない。対する人間に応じて自分の対応を変えることができなければ人間ではない。人間は幾つかの役割を演じているがそれはまったく自然なことで、逆にそういうことができなくなるとその人は人間ではなくなる。」p28 「あとで写真を見て思い出して楽しむのではなく、せっかくバリ島に来てるんだから今を楽しみましょう。」p256
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不思議な雰囲気の書き出しからはじまり、前半は間違いなく星4つだった。内容といえば貴族のお遊び、昔も今もスポーツとチョメチョメなのである。全体に流れるムードはとても高尚な感じはするが、その実体はアンポンタンと変態の宴なのである。好きな人にはたまらない村上龍の世界。
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各章の文頭に、繰り返し現れる表現に、不思議と何かに入り込んでいく、落ちていく(「堕ちていく」とも書きたくなる)感じがします。 抑揚のあまりない静かな音楽、といっても嫌いではない音楽を聞いているようで、旋律的な感じが印象的でした。
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