2days 4girls の商品レビュー
難しい。 登場人物が多いし回想だからグルグルしていて混乱する。 ヨシムラ=主人公な気がしたのだけれど、思い違いかなあ。 朦朧とした世界に迷い込んでいること、内容が首尾一貫していないところから見て、この小説は主人公が生と死をさ迷っている状態での回想小説なのかしらとも思った。どうな...
難しい。 登場人物が多いし回想だからグルグルしていて混乱する。 ヨシムラ=主人公な気がしたのだけれど、思い違いかなあ。 朦朧とした世界に迷い込んでいること、内容が首尾一貫していないところから見て、この小説は主人公が生と死をさ迷っている状態での回想小説なのかしらとも思った。どうなんだろう。 変態じみた性的な話が多くて不快感?拒絶感から気持ち悪くなることもあった。 主人公、本当は金や女に執着しているくせに無関心ぶってる気がした。自分は他の人とは違うんだアピールが頭に来る。 彼の作品には金融に関する描写が多い。ワインもたくさん出てくる。インテリ系要素が多すぎて少し鼻につく。 詰まるところ、主人公は"関与することができそうでできない女性"が理想らしい。「愛」とか「繋がる」とか「救う」といった自己満足的で証拠のない概念を信じていないので、そういうギリギリの危うい関係の方がしっくりくるから。 その理想に一番適っていた女性・ミユキは主人公の妄想な気もする。もしかすると他の数々の女達もみな妄想なのかもしれない。
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あの細かい心理描写は素晴らしい。 アブノーマルな世界に居る女性の心理をよく表していた。 ただ所々意味不明だった。 胸の内に感じていた思いを文章化されていると感じた。
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いうなれば、ありえない感じのことがたくさん書いてあるし、エログロな世界の本だけれど、なんか随所に書いてある言葉とかあととらえどころのない世界観だとかが、いいのだと思う。 この主人公、結局は「関わることが出来そうでしかも決して関わることのできない女性」が好みらしい。 逆説的だけれど...
いうなれば、ありえない感じのことがたくさん書いてあるし、エログロな世界の本だけれど、なんか随所に書いてある言葉とかあととらえどころのない世界観だとかが、いいのだと思う。 この主人公、結局は「関わることが出来そうでしかも決して関わることのできない女性」が好みらしい。 逆説的だけれど、結局は皆そうなのかも。
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同じフレーズから展開される形は面白かった。 風景描写と4人の女性との過去を織り交ぜるのも、好かったと思う。 ただ、読み進めるのに体力が要った。失速気味。 最後の盛り上がりがよかったー、とも思うけど、足りないような。 曖昧なまま終わるのは敢えてなのか。 ただ、話の内容ではなく、好...
同じフレーズから展開される形は面白かった。 風景描写と4人の女性との過去を織り交ぜるのも、好かったと思う。 ただ、読み進めるのに体力が要った。失速気味。 最後の盛り上がりがよかったー、とも思うけど、足りないような。 曖昧なまま終わるのは敢えてなのか。 ただ、話の内容ではなく、好きな言葉がたくさんあった。 信頼と救済について。 もう一度時間をおいてからゆっくり読み返したいです。
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一生懸命読まないと寝ちゃう。 ありきたりな話しではないのに、 ありきたりな雰囲気があるのはなぜだろう??? 村上龍好きな人にはたまらないお話しだと思う。
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----- わたしは、この世の中には三種類の人間がいるという話をした。 一つ目は、充実感とは無縁の、退屈でつまらない人生を歩んでいる人々だ。だが彼らは、自分たちがつまらない人生を歩んでいるとは思っていない。そもそも充実感を知らないから、彼らにはつまらない人生という概念も、充実し...
----- わたしは、この世の中には三種類の人間がいるという話をした。 一つ目は、充実感とは無縁の、退屈でつまらない人生を歩んでいる人々だ。だが彼らは、自分たちがつまらない人生を歩んでいるとは思っていない。そもそも充実感を知らないから、彼らにはつまらない人生という概念も、充実した人生という概念もない。 二つ目は、ひょっとしたら自分の人生はつまらなく退屈なものなのではないかという疑いを持っている人々だ。彼らは不安を持って生きているが、充実とは何かを、ぼんやりとではあるが、知っている。 三つ目のカテゴリーの人々は数が非常に少ない。充実した人生を送っているが、決してそのことを自覚しない。彼らは例外なく多忙で、自分の人生が果たして充実したものかどうかなど考える余裕がない。 つまり興味深い事実があって、充実した人生を送っている人も、退屈でつまらない人生を送っている人も、共にその自覚がないということだ。二つ目の集団、つまり、ひょっとしたら自分の人生は退屈でつまらないものかも知れないという疑いと不安を持っている人々だけが、充実や退屈について考えている。そして、ずっと不安状態でいきていくことはできないから、やがて二つ目の集団の人々は、一つ目の集団か三つ目の集団のいずれかに吸収される。もちろん大多数の人々は、一つ目の集団に吸い込まれていく。 ----- わたしたちは誰でも幼児の頃に両親に大切にされた記憶によって自分の価値を決めている。だから幼い頃に両親から大切にされた記憶がなかったり、両親と疎遠だったり、あるいは親がいなくて寂しい思いをしていたり、さらには親から虐待を受けたような場合、自分への評価がひどく低い人間になってしまう。
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よくわからない。でも面白い。 きっとまた読んでもそう思う。 著者は何が伝えたかったのだろう? 彼女らは何を得て、何を失ったのだろうか? 体を守るために、心は壊すことができる。 壊れた心を直すには何が必要なのだろうか? 信頼は心の支えになるのだろうか? つながりは心の糧になるの...
よくわからない。でも面白い。 きっとまた読んでもそう思う。 著者は何が伝えたかったのだろう? 彼女らは何を得て、何を失ったのだろうか? 体を守るために、心は壊すことができる。 壊れた心を直すには何が必要なのだろうか? 信頼は心の支えになるのだろうか? つながりは心の糧になるのだろうか? よくわからない。でも面白い。
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書き方が上手い。 あまりにも想像できない世界だけど、どうしようもない孤独とか、共有できる感情はあると思う。
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心が壊れた女性を預かり「オーバーホール」をする男とその女性達との話。 絶対的な孤独というものは誰でも持っていて、人と人は結局深い所まで分かり合うことは出来ないのかもしれないと思わされる作品。けれど、だからこそ向かい合うことの必要性もあるのだと感じた。
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「私が死んだとき葬式で誰が泣いてくれるだろうと考える事があるとミユキは。そんなことには意味がないと私は思った。」 夢なのか死んだのか現実なのか、解らないような状態で生きていてはいけないのだと思った。
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