ファンタジア の商品レビュー
グラフィック・デザイナー、ブルーノ・ムナーリの本。クリエイティヴィティとは何かをいろいろな角度から示して、さらにそれを育てる手法まで語る。 自分的に刺さった文章「無知こそが最大の自由を与えると信じるのは絶対に間違っている。むしろ、知識こそが自己表現の手段を完全に操る力を与えるのだ...
グラフィック・デザイナー、ブルーノ・ムナーリの本。クリエイティヴィティとは何かをいろいろな角度から示して、さらにそれを育てる手法まで語る。 自分的に刺さった文章「無知こそが最大の自由を与えると信じるのは絶対に間違っている。むしろ、知識こそが自己表現の手段を完全に操る力を与えるのだ。」 本当にその通りだと思う。日本のクリエイターはGoogleに頼らず、もっと歴史と古典を学ぶべきだと思う。
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発想法をまなぶ良い教材。 「あまりに軽くてふわふわとんでいってしまいそうな毛むくじゃらの青い〇〇」 〇〇にいろんな言葉を入れてみよう、という遊びを思いついた。大喜利ともいえる
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ファンタジア。本の中では創造性や想像力とも別物として論じらていて訳するのが難しいが、芸術性とでも言うべきか。 で、このファンタジアとは自分の知識や築いてきた文化に比例する、と。 そしてファンタジアを発揮するための様々な方法が書いてありそれも面白い(ただ、昨今よくあるひらめきの...
ファンタジア。本の中では創造性や想像力とも別物として論じらていて訳するのが難しいが、芸術性とでも言うべきか。 で、このファンタジアとは自分の知識や築いてきた文化に比例する、と。 そしてファンタジアを発揮するための様々な方法が書いてありそれも面白い(ただ、昨今よくあるひらめきの本と同じ。こっちが本家、というか古いけど笑)が、それを読んで思ったのは、芸術作品のメッセージを読み取る方法とも言えるということだ。そういう意味では、末永幸歩の「13歳からのアート思考」と同じような感覚で読んだ。
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いろんなクリエイティビティの作り方が記載されている。 反対のものを合わせる。 単一のものを複数にする。
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もっと早く知りたかった。 でもこの本に出会えてよかった。 先生や、大人たち、子供たち、みんなに読んでほしい。 好奇心を持ち続けること。 楽しむ事。 学んで、楽しんで、想像して、創造する。 この本読んだら世界が少し変わる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気づきのある本だった ●ファンタジア, 創造力, 発明がどのように機能するかを解明するためには,記憶の中でどのように認知したデータを操作し, 関係づけているのか調べる必要がある。 ファンタジアのもっとも基本的な活動としてはまず, ある状況を転覆させることであり,反対にしたり, 対立させたりして考えることである。ちょうど“あべこべの世界”といわれているように。 第二のケースとして考えられるのは, 内容を変えずにある事柄を反復すること。一ではなく多にする。この場合,すべて同質のものかヴァリエーションで行う。 次に,視覚的あるいは機能的に類似するもの同士の関係がある。例えば, テーブルの脚=動物の肢。それから,交換または代用という定義のもと一括りにできる一群の関係がある。例えば,色彩, 重量, 素材, 場所, 機能,大きさ, 動き 等の交換。また,いくつかの異なるものを関係づけながら, ある一つのものを作るということがある。これは視覚芸術, デッサン, 絵画, 彫刻, 映画において表現される。 例えばモンスターなど。最後に,関係の中の関係がある。素材や色彩を交換し, 本来の場所でないところに置く, などというように。 ・白は物体をイミテーションにする ・素材の交換 ・場所や機能の交換(デュシャン) ・時間や動きの交換 ・大きさの交換 ・一つの体に異なる要素を融合する ・対象の重さをかえる ●ファンタジアとは, これまでになかった新しいことを考えださせる人間の能力である。ファンタジアは, まったく架空のもの, 新しいもの、これまでになかったものを自由に考えていい。その考えが本当に新しいかどうか確認せねば,なんて心配しなくていい。それはファンタジアの領分ではない。もし本当に新しいことなのかどうか確かめたいなら,理性を介入させる必要がある。ファンタジアの考えついたことが,実はもう前例のあることなのか, 本当に新しいことなのか, これを確認するためにデータ収集を始めねばならない。ファンタジアに恵まれた人とは, 絶対的に新しいことを考えだす人ではなく,その人にとって新しいことを考えだす人のことだ。その考えが本当に新しいかどうかは, 当人にしてみればどちらでもいいことかもしれない。 彼にとっては, 新しいことを思いつくこと自体が楽しいのだから, それだけで満足なのかもし れないのだ。 ●創造力とは,発明と同様ファンタジアを, いやむしろファンタジアと発明の両方を多角的な方法で活用するものである。デザインは企届設計をする手段であり, 創造力はデザインの分野で活用される。デザインはファンタジアのごとく自由で,発明のごとく精密であるにも簡わらず, ひとつの問題のあらゆる側面をも内包する手段である。つまりファンタジアのイメージ部分, 発明の機能部分だけではなく, 心理的,社会的,経済的,人間的側面をも含みもつものである。デザインとは,オブジェ, シンボル, 環境, 新しい教育法, 人々に共通の要求を解決するためのプロジェクト·メソッド等々を企画設計することだと言ってもいいだろう。 ●子供は壮大なファンタジアの持ち主だと多くの人が信じている。 なぜなら,現実的でないものを子供のイタズラ書きや話す内容からとるからだ。あるいは, 大人は, 自分がずいぶん条件づけられて行き場のない状態にあるから, もう子供と同じようには発想できないと感 じ,子供の壮大なファンタジアを信じ込んでいるのかもしれない。しかし実際には,子供もきわめて単純な操作をしているに過ぎない。つまり,子供はよく知らないものには知っているものを投影するのである。食べる, 泣く,眠る, 母さんと話す, うんちをする, 歩く, そして眠る,これが子供のすることだ。世界を知らない子供にとってはどんなことも自分と同等となる。 例えば, 大きなボールは小さなボールのお母さん。ボールが汚いな, 今うんちをしたんだね。ボールは寒いかな,ぽくは寒いよ…とこんなふうに。これはファンタジアではない。 ●ムナーリは次のような言葉を残している。 子供の精神を, 一生ずっと 自分の中に持ち続ける。 それは知りたいという好奇心を 理解する喜びを コミュニケーションしたいという思いを 持ち続けるということ。
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こういう授業を受けてみたい! →https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12381827420.html
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”ファンタジア”って言葉、これは忘れかけていましたぁ。閃き、幻想、妄想、不可思議、インスピレーション、ロマンティック~etc ”いつまでも子供の精神を自分の中に持ち続ける” 忘れかけてた自分のファンタジアな部分をもっと大切にしようと思いました! そして、親として、もっと子供を解放...
”ファンタジア”って言葉、これは忘れかけていましたぁ。閃き、幻想、妄想、不可思議、インスピレーション、ロマンティック~etc ”いつまでも子供の精神を自分の中に持ち続ける” 忘れかけてた自分のファンタジアな部分をもっと大切にしようと思いました! そして、親として、もっと子供を解放して、個性の発達、創造力を刺激できるように、そういう時間をたっぷり作らなければと。 具体的な子供ワークの事例も掲載されていて、とても良い一冊です。
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『木をかこう』を読んで彼の考えや思想が気になり、手に取った。 読みやすい、やさしい言葉で綴られた本。それでいて、難しかった。 彼は、こどもの教育を通して色んなものの本質を見いだそうとしたのでしょうか? 他の著作も読んでみたいです。
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ブルーノムラーリのストイックな三角に関する修行の本はとても良かったのだけれど、こちらは70歳の時の著作だからかそれほど勢いがない。つまらなくはないんだけれど、逆に彼のこのワークショップのスタイルとかは今流行のものの源流になっているので新鮮感がないんだよね。柳宗理とかとの交流の話だ...
ブルーノムラーリのストイックな三角に関する修行の本はとても良かったのだけれど、こちらは70歳の時の著作だからかそれほど勢いがない。つまらなくはないんだけれど、逆に彼のこのワークショップのスタイルとかは今流行のものの源流になっているので新鮮感がないんだよね。柳宗理とかとの交流の話だとか、折り紙、禅寺など、ジャポニズムの頻繁に出てきます。
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