フェルマーの最終定理 の商品レビュー
数学に興味がなくても「なんとなく読めちゃう」本。 もちろん理解できてる方がたのしいんでしょうが。 かしこくなった気分になれます(笑)
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これは面白い。数学の歴史と学問としての魅力を、フェルマーの最終定理を軸に実にドラマチックに描きあげている。誰もが知るピタゴラス、ユークリッド、ディオファントスといった古代ギリシャからニュートン、オイラー、ケプラーといった数学を基にした近代物理学の祖、そしてノイマン、志村、谷山など...
これは面白い。数学の歴史と学問としての魅力を、フェルマーの最終定理を軸に実にドラマチックに描きあげている。誰もが知るピタゴラス、ユークリッド、ディオファントスといった古代ギリシャからニュートン、オイラー、ケプラーといった数学を基にした近代物理学の祖、そしてノイマン、志村、谷山などの現代に至るまで、錚々たる顔ぶれが登場する。数学を知らなくてもひとつの文学作品として、知っていれば彼の登場人物の偉大さに浪漫を馳せながら読み進めることができる。帯には「小川洋子さん推薦」とあるが、博士の愛した数式を読んで(作中には数論についてしか出てこなかったが)完全数、友愛数、無限に存在する素数といったキーワードが少しでも心の琴線に触れたら、是非読んで見て頂きたい。
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数学の難問、「フェルマーの最終定理」の証明を軸としたストーリー。ピラゴラスから始まって数学の歴史を追っていく感じで話が進められていきます。途中途中で、数学にかかわった人のストーリがいくつもあって、感動するものも多々あります。難しい本、ってイメージではなくて、物語として読めてとても...
数学の難問、「フェルマーの最終定理」の証明を軸としたストーリー。ピラゴラスから始まって数学の歴史を追っていく感じで話が進められていきます。途中途中で、数学にかかわった人のストーリがいくつもあって、感動するものも多々あります。難しい本、ってイメージではなくて、物語として読めてとても楽しかった。
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「『xのn乗 + yのn乗 = zのn乗(ただし nは3以上の自然数) 』を成り立たせる解は存在しない」というフェルマーの定理はシンプルな見かけに反してその証明は困難を極め、この式がワイルズにより完全証明されるまで約360年の年月を必要としました。言いだしっぺのフェルマーは、「私...
「『xのn乗 + yのn乗 = zのn乗(ただし nは3以上の自然数) 』を成り立たせる解は存在しない」というフェルマーの定理はシンプルな見かけに反してその証明は困難を極め、この式がワイルズにより完全証明されるまで約360年の年月を必要としました。言いだしっぺのフェルマーは、「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」と言うだけいって亡くなってしまいますし。フェルマーの定理を証明することに情熱を傾けた数学者たちのドラマを軸に、「数学的真理」とは何か、「数学的証明」とは何かを完全文系のわたし程度の数学知識でも理解できる(できた気になる)ように描かれています。新しい理論の構築をはじめとする数学的英知のリレーが、ワイルズの証明へとつながっていく・・・。ワイルズの偉業達成に寄与した日本人数学者にもページが割かれています。谷山豊、志村五郎の「谷山・志村予想」。フェルマーの最終定理が証明されたことでこの予想の一部が成り立つことも証明され(現在は完全証明されたらしい?)、フェルマーの定理の証明より谷山ー志村予想が証明されたことのほうが数学的貢献は高いとみる専門家もいるらしいのです。
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フェルマーの最終定理が説かれるまでを描いたもの。数学さっぱりわからない私でも、ぐいぐい面白く読めた。そしてフェルマーの最終定理に日本人がこんなに深く関わっていたとは!わかりやすく、オススメ。
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偏屈な数学好きが残した問いかけを巡るドラマ。事実は小説よりも奇なりとはまさに。下手な小説よりもずっとわくわくさせられた。証明の根幹となった予想を閃いた谷山氏、志村氏の運命的としか言いようのない出会いの場面。そしてせめて敗北したのならその理由をと洗いなおしたときのワイルズの閃く瞬間...
偏屈な数学好きが残した問いかけを巡るドラマ。事実は小説よりも奇なりとはまさに。下手な小説よりもずっとわくわくさせられた。証明の根幹となった予想を閃いた谷山氏、志村氏の運命的としか言いようのない出会いの場面。そしてせめて敗北したのならその理由をと洗いなおしたときのワイルズの閃く瞬間。私の頭にまでそのときの輝きが飛び込んでくるようだった。
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ただの小難しい数学書ではなく、フェルマーの最終定理を解くまでの何世紀かにわたる話です。私は高校生になってから数学が好きになったのですが、改めて数学の面白さ、奥深さを感じさせてくれる本でした。ひとつの問題を証明するのに、一生をかけた数学者の方たちの熱意にはただただ脱帽です。
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長らく積読しているうちに、文庫版まで出てしまった。数々の数学概念を直感的に説明した手腕は認めるが、周りの人達が絶賛していていたほど面白くはなし。
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数学が勉強したくなる。数学は小難しい印象がぬぐえなくて、「数学が好きです」というと、基本的に「えー!?」というリアクションをされてしまう。僕は数学は好きだけども、得意じゃない。数学の魅力って何?といわれると、論理で築きあげられた真理の絶対性なんじゃないかと思う。しかし、逆を返せば...
数学が勉強したくなる。数学は小難しい印象がぬぐえなくて、「数学が好きです」というと、基本的に「えー!?」というリアクションをされてしまう。僕は数学は好きだけども、得意じゃない。数学の魅力って何?といわれると、論理で築きあげられた真理の絶対性なんじゃないかと思う。しかし、逆を返せば論理に欠陥があれば数学的に意味がない。そんな厳しくも美しい世界で繰り広げられた数字の一大叙事詩。サイモン・シンの分かりやすい説明と、数学に触れていない人も読みやすい筆致に数学の世界へグイグイと引き込む。リズムもいい。最終定理が解けた場面はグッと熱くなるり、冒険譚のクライマックスシーン。それにしても数は人類が定義した概念にも関わらず、人類が知らないことをその数で解き明かすことができるなんて、やっぱり驚異です。数論、熱いなぁ。
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「人は誰しも、自分にとって大きな何かに本気で取り組むことができれば、想像を絶する収穫を手にすることができるのではないでしょうか。」フェルマーの最終定理の成り立ちから、ワイルズが証明を果たすまでの数論の歴史を、文系の人でもちょっと頭を使えば(飛ばし読みもしたけど、)理解できるくらい...
「人は誰しも、自分にとって大きな何かに本気で取り組むことができれば、想像を絶する収穫を手にすることができるのではないでしょうか。」フェルマーの最終定理の成り立ちから、ワイルズが証明を果たすまでの数論の歴史を、文系の人でもちょっと頭を使えば(飛ばし読みもしたけど、)理解できるくらい容易に描いている。真理を求める数学者の情熱に励まされた。
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