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フェルマーの最終定理 の商品レビュー

4.4

781件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/11/30

 数論の難問“フェルマーの最終定理”--「xⁿ+yⁿ=zⁿ n>2のとき、この方程式を満たす整数解x・y・zは存在しない」--をめぐる壮大なノンフィクション。フェルマーの最終定理と証明を発表した数学者アンドリュー・ワイルズの証明の経緯を中心に、古代ギリシャから中世・近代・現...

 数論の難問“フェルマーの最終定理”--「xⁿ+yⁿ=zⁿ n>2のとき、この方程式を満たす整数解x・y・zは存在しない」--をめぐる壮大なノンフィクション。フェルマーの最終定理と証明を発表した数学者アンドリュー・ワイルズの証明の経緯を中心に、古代ギリシャから中世・近代・現代まで連綿と続く数学の歴史が綴られている。  著者サイモン・シンは数学科出身ではないらしく、それ故か全体的に門外漢にも解り易い表現が用いられている(訳文も然り)。私は本書で扱う数論はおろか数学全般について全然明るくないが、「もう一度少しだけでも勉強してみようかな」と思わせるような魅力溢れる文章だった。ページを繰る手が止まらない読書で心地良かった。

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2023/11/24

フェルマーの最終定理にまつわる数学者たちの歴史の面白さを、専門的な数学の理解をせずとも肌で感じさせてくれる本です。 大志を抱いた多くの数学者たちが人生をかけて挑み、世界全体がフェルマーの最終定理の証明へと一歩一歩進んでいくのがありありと見えて非常に興奮しました。 数学の知識は不...

フェルマーの最終定理にまつわる数学者たちの歴史の面白さを、専門的な数学の理解をせずとも肌で感じさせてくれる本です。 大志を抱いた多くの数学者たちが人生をかけて挑み、世界全体がフェルマーの最終定理の証明へと一歩一歩進んでいくのがありありと見えて非常に興奮しました。 数学の知識は不要なので、どなたでも簡単に読むことができます。専門用語もでてきますが、「何かそういう概念があるんだなー」程度の受け止め方で全然構いません。(本もそこの正確な理解は求めていませんし、理解しようと思うなら何年も数学を勉強しなければなりません。)

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2023/11/19

 3世代に渡って数学の難問を、その時代の大天才達が生涯をかけて取り組んだストーリーになっています。最後はアンドリュー•ワイルズが証明を成功されるが、それまでに出てきた大天才も主人公クラスの人生を精密に記されているので、とても読みやすい本でした。  数学と聞くと苦手意識を感じる方...

 3世代に渡って数学の難問を、その時代の大天才達が生涯をかけて取り組んだストーリーになっています。最後はアンドリュー•ワイルズが証明を成功されるが、それまでに出てきた大天才も主人公クラスの人生を精密に記されているので、とても読みやすい本でした。  数学と聞くと苦手意識を感じる方にこそ、是非手にとって読んでもらいたいです。

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2023/11/14

ノンフィクションゆえに心に響きます!この何百年かにわたる壮大な挑戦の中で、日本人の数学者が大きな役割を占めていることは全く知らなかった。谷山さん、志村さんのこと、ぜひ知ってほしいですね。

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2023/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とてつもない情報量。古代ギリシャに遡り、数学の天才たちのこれまで歩んできた道のりが分かりやすくまとまっていて、大変興味深く読めた。 何年もかけて取り組むという粘り強さ。これだけ一つのことに人生をかけて没頭できること自体がとても凄い。 世の中のこと、元を辿れば数学に行き着くのかと果てしない気分になった。数学者の目には世界がどう見えているのか。 日本人の名前が出てきた時はやはり注意を引いた。戦争中の勉強ってあまりにも困難な道に思えて想像できないけれど、数学は本さえあれば進められる(実験設備などが必要ない)という話にはなるほどと思った。 様々な数学者のドラマチックな人生を読むのが楽しかった。ロマン溢れる一冊。

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2023/10/16

数学者って幸せな人たちだなと思いました。読んでるこちらも心が洗われるようです。こんな素晴らしい本を読める私たちも、本当に幸せ者です。

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2023/10/15

ずっと読んでみたかった本、背伸びして読んでみた。 何人もの人が難題に挑戦し、少しづつ解決のヒントを掴んでいく様子は、歴史小説、ミステリー小説でもある。

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2023/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数学にあまり興味がない人にとっては読みづらいページも多々あるかと思うが、フェルマーの最終定理というあまりにも巨大な壁をぶち破るために、数世紀に渡り、数々の数学者がアイデアを編み出し、そしてそれらが受け継がれていき、最終的に一人の男がそれらを繋ぎ合わせて証明を完成させる様は圧巻。人間の一つの物事のために全てを賭けて挑み続ける信念の偉大さに驚嘆した。

Posted byブクログ

2024/01/29

何気なく立ち寄った本屋にて中古価格で購入。嬉しいことに想像以上の大当りを引いた。 そもそもフェルマーの最終定理とは何ぞやということから説明すると、かの有名なピタゴラスの定理を少しばかり変形したものであり、命題としてはすごくシンプルに見える。 【ピタゴラスの定理】 直角三角形...

何気なく立ち寄った本屋にて中古価格で購入。嬉しいことに想像以上の大当りを引いた。 そもそもフェルマーの最終定理とは何ぞやということから説明すると、かの有名なピタゴラスの定理を少しばかり変形したものであり、命題としてはすごくシンプルに見える。 【ピタゴラスの定理】 直角三角形の直角を挟む2辺の長さの2乗の和は、斜辺の長さの2乗に等しい。 x² + y² = z² 【フェルマーの最終定理】 下記の数式を満たす2より大きい自然数nは存在しない。 xⁿ + yⁿ = zⁿ ピタゴラスの定理が簡単に証明可能だったため、フェルマーの定理も簡単に証明可能だと思われたが、これが難攻不落の要塞だった。 世界中の数学者が挑戦するも、証明のどこかに論理の破綻が見受けられて失敗を繰り返してきた。また、最新のコンピューターによる総当りを駆使したとしても、無限大に続く数の中でひとつでも成り立つ数が存在した時点でその命題は真では無くなってしまう。(実際これ以上ないと思われる数まで総当りで調べて真だと考えられていた命題が、覆された例も本書で紹介している。) 最終的には、フェルマーの死後(フェルマーは18世紀フランスの数学者)、約200年後に1人の数学者によって証明されることになる。 証明論文は100ページ以上にもなり、これまで数多の数学者達が試行錯誤の末、導きだした数式や予想などが駆使されており、最先端の数学理論をフルに活用しつつ証明されたものである。 本書はこのシンプルな命題のために多くの人達がたどってきた道のりがありありと描かれており、最後の証明完了に至ったときの感動は計り知れないものだった。 でもやはり不思議なのは、18世紀の数学者が現代の最先端数学に通じていないにも関わらず、何故この命題について証明することができたのか、それともその証明自体に穴があったのか、それも今となっては検証することもできない。 (フェルマーは他人に自分の証明方法をほとんど見せることもなく、この命題に対してもメモ書きのようなものしか残していないとのこと) ※本書の所々に出てくる補遺についてもパズルを解いていく快感が得られるので、解答をすぐには見ずに挑戦してみることをオススメする。

Posted byブクログ

2023/09/02

友人に勧められて読んだ本。数学苦手すぎて、「苦手なのにこの厚さ耐えられるかな?」と不安でした。でも、数論と人との関わりの歴史から始まり、フェルマーの最終定理との関わりの流れがわかりやすく、グイグイ読んでしまいました。数学ってキッチリはっきりしてるものでちょっと冷たいイメージがあり...

友人に勧められて読んだ本。数学苦手すぎて、「苦手なのにこの厚さ耐えられるかな?」と不安でした。でも、数論と人との関わりの歴史から始まり、フェルマーの最終定理との関わりの流れがわかりやすく、グイグイ読んでしまいました。数学ってキッチリはっきりしてるものでちょっと冷たいイメージがありましたが、証明してやるぞと頑張る研究者達の熱い思いがすごく伝わりました。とても面白かったです。

Posted byブクログ