ミステリアス学園 の商品レビュー
メタミステリ的な作風を楽しむ事と併せて、国内外のミステリー史とミステリーを構築する7つの要素についても詳しくなれるお得な1冊です。 作家の実質デビュー年表と"論理度"と"ミステリ度"をプロットしたマップも付いて来るので、自分の読書傾向から...
メタミステリ的な作風を楽しむ事と併せて、国内外のミステリー史とミステリーを構築する7つの要素についても詳しくなれるお得な1冊です。 作家の実質デビュー年表と"論理度"と"ミステリ度"をプロットしたマップも付いて来るので、自分の読書傾向から似た作家を見つける事も出来ると思います。
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本格ミステリのおおよその歴史とか定義やらトリックの分類とか、これを読めば本格ミステリのだいたいの輪郭は掴めるようになる教養書としてはいいと思った。でも物語としてはうーんという感じかな。この作者の作品は久しぶりに読んだけどやっぱりいまいち合わないなぁ。
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ミステリ。そのサブジャンルは多岐に渡る。 本格、新本格、アンチミステリ、メタミステリ、SF、ハードボイルド、社会派... そもそもミステリって何?また、出版業界、評論家、本の読み方、楽しみ方。そんなものを一冊の短編集の中にギュッと濃縮。 赤川次郎をこきおろす...私もそちら派...
ミステリ。そのサブジャンルは多岐に渡る。 本格、新本格、アンチミステリ、メタミステリ、SF、ハードボイルド、社会派... そもそもミステリって何?また、出版業界、評論家、本の読み方、楽しみ方。そんなものを一冊の短編集の中にギュッと濃縮。 赤川次郎をこきおろす...私もそちら派だな。 ミステリって何なの?って初心者から、通な人も楽しみめる小ネタが随所に散りばめられ一冊。 さすがだ。
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冒頭、主人公が読んだ唯一のミステリが『砂の器』ってところでガッツリ掴まれる(笑)。予備知識なく普通のミステリかと思って読み始めたところ、ミステリ史をおさらいできるし、最後まで凝った構造になっていて、思いがけず嬉しい誤算。
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『「傑作といえば、有栖川有栖の『双頭の悪魔』」 「ああ、いいですね。論理の緻密さでは最高峰じゃないかしら」 「都筑道夫が唱えた“トリックよりもロジック”論を具現したミステリだな」 「なんですか?トリックよりもロジックって」 「本格ミステリ作家の都筑道夫が『黄色い部屋はいか...
『「傑作といえば、有栖川有栖の『双頭の悪魔』」 「ああ、いいですね。論理の緻密さでは最高峰じゃないかしら」 「都筑道夫が唱えた“トリックよりもロジック”論を具現したミステリだな」 「なんですか?トリックよりもロジックって」 「本格ミステリ作家の都筑道夫が『黄色い部屋はいかに改装されたか?』という推理小説論の中で表明した考えだ。彼はミステリにトリックなど不要だ、ロジック、つまり、緻密な推理があればいいと極論している」 「それはまた大胆ですね」 「二階堂黎人は“ロジックよりもトリック”って言ってるけど」』 とにかくミステリ好きのためのミステリ。 竹本健治のミステリ史に残る名作『匣の中の失楽』のパロディであり、本格であり、アンチミステリであり、メタミステリ、青春ミステリ、ミステリ講義録、バカミス、ミステリ論とあらゆる要素を網羅した傑作。 こんなに面白い作品とは思ってなかった。 ものすごく感激した。 一通りミステリを読んだら、これを読むべき! 法月綸太郎、有栖川有栖、氷川透、芦辺拓、綾辻行人、二階堂黎人、島田荘司、小森健太朗、笠井潔、森博嗣、麻耶雄嵩、浦賀和宏、貫井徳郎、高田崇史、あたりはマスト。 法月綸太郎をミステリ度と論理度の極致としているところがまた素晴らしい。
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うーん……そっちにいっちゃうか 短編連作で、大学サークルのミス研が仲間を登場人物にしてミステリーを書いていくんだけど、毎回誰かが死んで人が減っていくにも関わらず、次回の話ではその人は架空の人物にされている……というのがずっと続く そして誰もいなくなった。の変形バージョンかな でも...
うーん……そっちにいっちゃうか 短編連作で、大学サークルのミス研が仲間を登場人物にしてミステリーを書いていくんだけど、毎回誰かが死んで人が減っていくにも関わらず、次回の話ではその人は架空の人物にされている……というのがずっと続く そして誰もいなくなった。の変形バージョンかな でも、オチがそっちかー……と思ってしまった
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非常にトリッキーな構成は作者の面目躍如。メタミステリでありながら超有名な作品を想起させる。「本格ってなに?」という質問へのガイドブックではあるが、ミステリ部分の筋が初心者に読ませるにはトリッキーに過ぎるだろう。本格ファンが読んで楽しみ、本格・ミステリについて人に説明するための種本...
非常にトリッキーな構成は作者の面目躍如。メタミステリでありながら超有名な作品を想起させる。「本格ってなに?」という質問へのガイドブックではあるが、ミステリ部分の筋が初心者に読ませるにはトリッキーに過ぎるだろう。本格ファンが読んで楽しみ、本格・ミステリについて人に説明するための種本には適。7.0
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バカミスの大家,鯨統一郎の連作短篇集。第1章,本格ミステリの定義から始まって,トリック,嵐の山荘,密室講義,アリバイ講義,ダイイング・メッセージ講義,意外な犯人と,短篇ごとにミステリを紹介されている。各章は独立した短篇ながら,登場人物には繋がりがあり,作中で前の章で殺された人物がフィクションの人物であるかのような扱いを受け,ミステリアス学園のミステリ研究会のメンバーが一人ずつ減っていくという,そして誰もいなくなった風のアプローチがされていく。途中でその仕掛けすら変わってしまうが,個々の短篇のデキは及第点とは言い難いものの,作品全体のプロットには感心した。このプロットはとても面白いと思う。 キャラクターの魅力はそれほどよいと思わないが,バカミスを狙って書いている節がある作家の割には,文章が稚拙というほどひどくないので,そこそこ読める。 作品の中で,いろいろなミステリが紹介されているという手法も楽しめた。 個々の短編のデキと最後のオチがもう少しきちんとしていれば傑作といってもよかったかもしれないが,最後のオチもひどい。プロットのよさだけが際立つ作品。おまけの★3で。
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「ミステリー」か「ミステリ」どっちが正解か知らんけど、読書初心者には勉強になる1冊でした。自分も湾田みたいにベッドの上で講義されたら、もっと理解出来たに違いない。湾田が羨ましい・・・。【本格ミステリ度MAP】は今後の参考にしてみたい。
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結末に「え?」 こういうオチは初めてだったので、面白いとは思ったけれど、ミステリーとしては有りなのだろうか。
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