1,800円以上の注文で送料無料

贄の夜会 の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/09/19

犯罪被害者遺族の会に参加した二人の女性が惨殺される。 容疑者として浮かび上がったのは、14歳の時、猟奇殺人を犯した過去を持ち、現在、犯罪被害者遺族の会に弁護士として参加している男だったが、その男には完璧なアリバイがあり―。 一方、殺害された女性の内の一人・真取目南美の夫は、妻...

犯罪被害者遺族の会に参加した二人の女性が惨殺される。 容疑者として浮かび上がったのは、14歳の時、猟奇殺人を犯した過去を持ち、現在、犯罪被害者遺族の会に弁護士として参加している男だったが、その男には完璧なアリバイがあり―。 一方、殺害された女性の内の一人・真取目南美の夫は、妻の死後、自身の痕跡を跡形もなく消し、消息を絶つ。 犯人逮捕に全力を尽くす刑事・大河内だが、事件は大河内の想像以上の結果に向かっていく。 とにかく長い!581ページ。けれど、その長さも納得の面白さでした。 欲を言えば、中条の心理を知りたかったし、真犯人について、もうちょっと伏線を張ってほしかったです。 でも満足。 やっぱりミステリーは好きです。 2015年22冊目。

Posted byブクログ

2020/12/26

読み応えはあったけれど、要素が多いので私の中でそれぞれが整うまで混線という感じ。 想定していたよりも前半の事件が某暗黒ライトノベルで映像で観たくないけど、後半の展開は映画とかで観たいような展開だった。

Posted byブクログ

2020/05/18

冒頭の女性二人の殺人事件から、かなりの広がり。 警察の腐敗、キャリアとノンキャリア プロの殺し屋とやくざ 少年犯罪と犯罪被害者遺族 返還前の沖縄問題 などなど とにかく盛沢山。 ハードボイルド系はあまり読まないので、なかなか進まなかったけど、このボリュームには大満足。

Posted byブクログ

2018/11/17

六年の歳月をかけた作者渾身のミステリー 一章 殺人 二章 難関 三章 接触 四章 決断 五章 慟哭 六章 暴走 被害者家族の会に属する女性二人が惨殺され、その捜査に当たる捜一の大河内。 被害女性の一人の夫である目取真は事情聴取後、自分の痕跡を消し、姿を消してし...

六年の歳月をかけた作者渾身のミステリー 一章 殺人 二章 難関 三章 接触 四章 決断 五章 慟哭 六章 暴走 被害者家族の会に属する女性二人が惨殺され、その捜査に当たる捜一の大河内。 被害女性の一人の夫である目取真は事情聴取後、自分の痕跡を消し、姿を消してしまう。 また一九年前に連続殺人を犯した少年・中条が、被害者家族の会に弁護士として参加していることがわかり、捜査の対象に。 しかし中条には完璧なアリバイが。 その後も連続する殺人事件、ヤクザの抗争と陰謀、それに絡む警察の闇。。。 この殺人劇場を支配するものの正体とは? 二段組み580pは長かったですが、途中から読む手が止まらなくなりました。

Posted byブクログ

2015/07/17

ヤクザありヒットマンあり 警察内部の汚職、猟奇殺人あり… とにかく詰め込みすぎでお腹いっぱいです笑 でも、上巻はストーリーの進みは早くてとにかく犯人がかなり気になります。 だけど…犯人がなぁ… なんとなくえ?って思う人でした。 真相としては弱いオチだし、 順を追って真相を明...

ヤクザありヒットマンあり 警察内部の汚職、猟奇殺人あり… とにかく詰め込みすぎでお腹いっぱいです笑 でも、上巻はストーリーの進みは早くてとにかく犯人がかなり気になります。 だけど…犯人がなぁ… なんとなくえ?って思う人でした。 真相としては弱いオチだし、 順を追って真相を明かしてほしかった。 スピード感ってハラハラしただけに 最後がちょっと残念。

Posted byブクログ

2013/09/06

結構ベタな展開でしたが、構成は綿密でしたし、そこに描かれる葛藤もリアルで、背景も壮大です。かなり読み応えがありました。 しかし、大がかりな犯罪を計画し遂行した真犯人の動機とその方法に、どうも納得できない部分がありました。フーダニットやハウダニットを追求すると少々消化不良に感じる作...

結構ベタな展開でしたが、構成は綿密でしたし、そこに描かれる葛藤もリアルで、背景も壮大です。かなり読み応えがありました。 しかし、大がかりな犯罪を計画し遂行した真犯人の動機とその方法に、どうも納得できない部分がありました。フーダニットやハウダニットを追求すると少々消化不良に感じる作品だと思います。

Posted byブクログ

2013/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うわー、いろいろてんこ盛りの超長編小説。根気出して読みました。 シリアルキラーあり、警察官のしがらみ、暴力団絡みのハードボイルドあり、家族の絆もえがき、、、なーんか凄いもの読んじゃったな~。と言うのが読後感。 目取真が、自分の過去を偽って生きていく様。自分の本当の姿を隠し南美を守るために結婚した彼の生きざまに痺れた~~。最後、ボロボロになってまでも、仇を討つ彼は何てかっこええのだ! 大河内が主人公で書かれてるけど、私は目取真に惚れたよ。 そして、横山が殉職したとこ。泣けた~。 中園の板挟みになった彼の境遇や心情に同情した~! 加害者が被害者になり、被害者が加害者になりうる。ということをしみじみと感じて、「誰が一番悪い奴だ」と言えないこの読後感がいい感じ。

Posted byブクログ

2012/08/13

結構な大作。 事件の方は勝手に向こうからほぐれてくれる感じで、じゃあ、何でここまで長くなるのよ、みたいな。

Posted byブクログ

2011/07/06

はじめましての作家さん。 猟奇的殺人鬼、狙撃者、孤独な刑事、三つ巴の闘い。 ってことでぐんぐん引き込まれた。 前半、被害者の夫が警察署のエレベーターで帰るところなんてゾクゾクしたわ~。 中盤から、あれ?なんか女性キャラの動きがしっくりこない…と思ったら これはハードボイルドだ...

はじめましての作家さん。 猟奇的殺人鬼、狙撃者、孤独な刑事、三つ巴の闘い。 ってことでぐんぐん引き込まれた。 前半、被害者の夫が警察署のエレベーターで帰るところなんてゾクゾクしたわ~。 中盤から、あれ?なんか女性キャラの動きがしっくりこない…と思ったら これはハードボイルドだったのか! それなら納得! 少女マンガには乙女の夢がつまっているように ハードボイルドには男のロマンがつまっている。 そこをつつくのは野暮~。 分厚いページ数を一気に読ませてもらったので、 他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2011/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リアリティ志向の強い読者には難があるかもしれないが、娯楽作品としては非常によくできていると思う。 ページ数もボリューム満点だが、内容も凄い。猟奇殺人・暗殺者・ベテラン捜査陣・少年犯罪・汚職・インターネット・キャリアとノンキャリアの確執・暴力団の抗争・外国人犯罪組織など、主題にできそうなテーマがこれでもかと詰め込まれている。 ただ、個人的には心理学や精神分析の表現に引っかかった。根拠が薄弱な仮定や仮説と断っておきながらも、心理学者などが資料を読むだけでバシバシ真実に迫ってしまう展開は、説得力に欠けると思う。何でも見通してしまう「心理学者」と、それに乗っかってしまう警察官。また、超人的な洞察力と行動力を持つ「真犯人」にも、ちょっと興が冷めた。

Posted byブクログ