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贄の夜会 の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2010/09/12

最初のうちはなかなかページが進まなかったが、上巻の途中ぐらいからぐいぐい引き込まれた。 猟奇的な表現やハードボイルドはあまり得意ではないのですが、警察小説という位置付けで読んでいたので楽しめた。 キャラクターがなかなか魅力的で、読後感が悪くないのがマル。

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2010/09/08

香納諒一「贄の夜会」 「K・S・P」でとりこになった香納 諒一 のハードボイルドサスペンス。 もう、ほんとに大満足。ハードボイルドとしても、猟奇殺人事件を追う刑事ものとしても最高に面白く、それがひとつになるクライマックスは言いあらわせないほど興奮しました。 主人公刑事...

香納諒一「贄の夜会」 「K・S・P」でとりこになった香納 諒一 のハードボイルドサスペンス。 もう、ほんとに大満足。ハードボイルドとしても、猟奇殺人事件を追う刑事ものとしても最高に面白く、それがひとつになるクライマックスは言いあらわせないほど興奮しました。 主人公刑事を取り巻く人間模様と、やくざに追われるスナイパーの刹那的な人生を、とにかく丁寧に克明に描いている所が一番の読みどころ。とくにお得意のドンパチシーンは何度も「もうだめか!!」とハラハラが止まりません。また、主人公刑事がかなしい過去と事件の葛藤ををひきずって妻に会いに行くシーンは、これがハードボイルドの一部分なのか?と思うほど情愛にあふれ、思わず涙が。。。 そのうえで実際にあった少年による殺人事件を題材に、それが枝葉を伸ばし思いもよらない方向に事件が展開するのは小説という媒体を最大限に生かしたストーリーで、本を閉じると同時に深いため息をつくほどでした。 私が求めている本を書ける作家をとうとう見つけた気がします。

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2014/05/22

犯人がどうしてこんなにマインドコントロールが 上手く出来るのかが、ちょっと信じられない…… 犯人が顔を出してから 何だか緊迫感が減った感じがする。 途中までは和製レクター何て 思ったりしたんで。

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2011/10/05

 身内や近しい人を犯罪被害で失ったことのある者たちが集う【犯罪被害者家族の集い】に参加した木島喜久子と目取真南美(めどるまみなみ)が、帰り道に襲われ、悲惨な死を遂げた。ハープ奏者であった木島は両手首を切り取り持ち去られ、目取真の方は後頭部を石段に叩きつけられていたのだ。この異常な...

 身内や近しい人を犯罪被害で失ったことのある者たちが集う【犯罪被害者家族の集い】に参加した木島喜久子と目取真南美(めどるまみなみ)が、帰り道に襲われ、悲惨な死を遂げた。ハープ奏者であった木島は両手首を切り取り持ち去られ、目取真の方は後頭部を石段に叩きつけられていたのだ。この異常な殺人事件に刑事の大河内茂雄達が捜査にのりだす。  捜査を開始して、最初に大河内たちが目をつけるのが被害者・目取真の夫。被害者確認の後になぜか彼は自分の痕跡と共に姿を消してしまったのだ。他に”犯罪被害者家族の集い”にパネラーとして参加していた弁護士の中条謙一にも疑いが浮上。中条には実は14歳の時に4人もの人間を殺しているという事実があった。中条は本当に更生しているのか、それとも少年法をくぐりぬけてしまった殺人鬼なのか・・・。中条が14歳の時に述べていた”透明な友人”が創作ではなく本当に実在し、他に真犯人がいる可能性も追う中で、警察組織の腐食や暴力団同士の抗争、仲間の刑事の殉職や上司(実は従兄)の自殺が絡んでくる。内容は盛りだくさんだが、暴力団の抗争はちょっとややこしくて斜め読みになってしまった。心身ともにボロボロになる大河内。最後は警察を辞める覚悟をするので、上司にたてついたり殺し屋である目取真の夫とも手を組む場面が見られたりと、なかなかない展開も楽しめる。読み応えはものすごくあったが、やっぱりちょっと人が死に過ぎかなぁと。操った人間も操られた人間達も、皆が皆、死んで終わりなのが残念。(そこまでの猟奇殺人にはしった理由もいまいち納得いかない)。ただそう思う反面、殺し屋である目取真の夫が最後の目的を果たせたのはよかった(という言葉を使うのもどうかと思うが)と思ってしまった。  「あいつの・・・・・・、南美のいない人生はつまらない・・・・・・」  あの男が誰だったのかに、いったいどんな意味があるだろうか。  ひとりの男がひとりの女を愛しつづけて死んだ。  たぶん、それだけのことなのだ。

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2011/07/31

読書完了日2009年03月31日。たくさん人が死にます。それも残酷な殺され方です。だけど人間の心を巣食うドロドロとした闇のほうが怖かったし、気味悪かったですね。

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2009/10/04

タイトルからしてわたし的にツボ。 分厚い単行本です。 しかし内容は・・・うーん。 こないだ読んだ彼の最新作『血の冠』に 内容がオーバーラップ。 主人公にキャリアとノンキャリの警官2人(親戚)。 警察内部の汚職と暴力団との癒着。 次々に起こる猟奇的な殺人事件。 まぁ...

タイトルからしてわたし的にツボ。 分厚い単行本です。 しかし内容は・・・うーん。 こないだ読んだ彼の最新作『血の冠』に 内容がオーバーラップ。 主人公にキャリアとノンキャリの警官2人(親戚)。 警察内部の汚職と暴力団との癒着。 次々に起こる猟奇的な殺人事件。 まぁ、そんな感じです。 時間つぶしにはいい。 この人の作品てみんなこんな内容なのかなー。 もうちょっと色々読んでみよう。 もうちょっとバリエーションがほしい。

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2009/10/04

2008/8/21読了。 内容(「MARC」データベースより) 「犯罪被害者家族の集い」に参加したふたりの女性が殺された。ハープ奏者は両手首を切り落とされ、もうひとりは後頭部を石段に叩き付けられて-。猟奇的殺人の裏に隠された様々な秘密が、いま新たな悲劇を次々に生み出す。

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2009/10/04

兄を事件で亡くした女性二人が犯罪被害者家族の集いに出席した帰りに殺された。手首を切り取られるという猟奇殺人だが、その会の弁護士は元犯罪者。怪しい… 被害者の夫は何がなんでも妻を殺した犯人を自分の手で報復すると、探り始める暗い過去を持った夫。 果たして夫は犯人にたどりつけるのか?

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2009/10/04

07/01/01読了★少年時代に起こした猟奇殺人事件の犯人と刑事大河内との駆け引き。彼が本当の犯人なのか。また、19年前の少年時代に起こした事件のときの供述にあった「透明な友人」の存在の有無は? 最後までドキドキしながら読み進めることができました。お勧めの一冊です。

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2009/10/04

面白いです。小説の出来として考えれば、今年読んだ中でもトップクラス。上手いだけでなく、物語にも奥行きを感じます。スナイパーと変質者とアウトローな刑事との対決なんて、現実味に欠けるストーリーになりそうなところを、きちんと人物を描き込むことでリアリティを持たせているところは流石ですよ...

面白いです。小説の出来として考えれば、今年読んだ中でもトップクラス。上手いだけでなく、物語にも奥行きを感じます。スナイパーと変質者とアウトローな刑事との対決なんて、現実味に欠けるストーリーになりそうなところを、きちんと人物を描き込むことでリアリティを持たせているところは流石ですよね。 ただ・・・この題材って、何年か前の「あの」事件そのものをなぞっている感が強くて、そこの安易さだけはちょっと気になりました。

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