贄の夜会 の商品レビュー
犯罪被害者家族の集いに出席した女性二人が殺された。 手首を切り取られるという猟奇殺人。 そしてその会に出席していた弁護士は、少年時代に同級生を殺して首をさらした過去を持っていた・・・。 いやぁ〜。テーマ的には好きなんだけど、なんか読みにくかった・・・。 本も分厚いしね!肩がこっち...
犯罪被害者家族の集いに出席した女性二人が殺された。 手首を切り取られるという猟奇殺人。 そしてその会に出席していた弁護士は、少年時代に同級生を殺して首をさらした過去を持っていた・・・。 いやぁ〜。テーマ的には好きなんだけど、なんか読みにくかった・・・。 本も分厚いしね!肩がこっちゃったよ(笑)
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師淳君事件をはじめとした実在のいくつかの事件を絡ませながら壮大なフィクションに仕立てた作者の力量に脱帽。今のところ、今年のBest3
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スケールの大きい力作。猟奇殺人から幕が開くので、すんなりストーリーに入り込むことができた。筆致は硬派でシンプルで私好み。人物ひとりひとりを丁寧に描いてあり、事件によって彼らが変化して行くさまに重きを置いて読んでいた。物語は予想をはるかに上回るほどの拡がりを見せる。それまでの社会派...
スケールの大きい力作。猟奇殺人から幕が開くので、すんなりストーリーに入り込むことができた。筆致は硬派でシンプルで私好み。人物ひとりひとりを丁寧に描いてあり、事件によって彼らが変化して行くさまに重きを置いて読んでいた。物語は予想をはるかに上回るほどの拡がりを見せる。それまでの社会派タッチが微妙に変化し、徐々にエンタメ色が濃くなってくるのだが、作者に押し切られたような感じになり、結局は強引な展開でも受け入れてしまう自分がいた。残念に思ったのは、真犯人についての書き込みに物足りなさを感じたことと、死体の多さだろうか。ストーリーの性質上、何人かのキャラを殺すことは免れないだろうが、その瞬間だけ話の流れが停止するようで、安易な終結に思えて仕方がなかった。ラストもうまくまとまりすぎる感があり、暴走しまくった内容の割りには淡白。が、これだけのボリュームを飽きさせず一気に読ませる手腕には感心せずにはいられない。この作家の作品をあと何冊か読んでみたい気持ちになった。
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中身の濃いサスペンスで警察組織の軋轢や、男の生き様、複雑化する犯罪など色々なものを詰め込もうとしているのだが、どれもネタが古い。巨大匿名掲示板、少年犯罪、後催眠、サイコキラーetc…… 執筆に6年をかけたとあるが、まさに6年前に旬のネタ。読ませる力はあるのに残念。
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