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妊娠小説 の商品レビュー

3.8

42件のお客様レビュー

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2011/11/24

めちゃくちゃ面白い評論で笑いました。都知事の作品もぶった切りです。斎藤さんの本はどれも面白いですが、これのインパクトはすごかったです。たしかに妊娠してる小説って多いですよねえ。「風の歌を聴け」の解釈には目からウロコでした。

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2011/04/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

結論もいいけど、分析の過程がいちいちおもしろい。 明治以降に著された中で、 いわゆる『望まない妊娠』を扱ったものを纏めて分析・批評した本。 有名無名のいろんな作品が出てくるが、妊娠に関わる記述のみピックアップしていて、すごくドライに扱っているので妊娠に対して神秘性とか求めてる人はイラっとくるかも。 妊娠小説って基本的に男の人の優位性が滲み出るもんなのだと著者は言いたいのだと思う。 なお、最後に取り扱ったお話一覧が付いているので、読みたくなった人には便利。 いわゆる、文学の中で扱われる妊娠というのは、 (男性に取って都合の良い)道徳を説くのにとても便利というのが、 触れた小説を通して実感が湧く結論だった。

Posted byブクログ

2011/04/21

いろんな文学作品を妊娠を扱っているという一点において、フラットに『妊娠小説』として扱いパターン分類をしてるのですが、だから何?って気もします。もちろん、そういう見方を楽しむのもいいとは思うのですが、『妊娠小説』だから読もう。とかって思わないな。

Posted byブクログ

2011/03/07
  • ネタバレ

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小説における女性の妊娠を描いて秀逸な作品。森鴎外の舞姫でエリスが最後は「はかなくなりぬ」で、終わっているが、随分都合良いなと思った記憶がある。

Posted byブクログ

2010/09/19

そうか、妊娠小説であって妊娠日記ではないのね。 なんかへんな私小説を想像して読むのが遅れていた自分のばか… デビュー作は渾身の一撃であるというのが私の主張のはずなのに。 ま、ともあれ読めて良かった! 病気小説、貧乏小説がすたれてなお、日本には「望まない妊娠」をテーマとする、...

そうか、妊娠小説であって妊娠日記ではないのね。 なんかへんな私小説を想像して読むのが遅れていた自分のばか… デビュー作は渾身の一撃であるというのが私の主張のはずなのに。 ま、ともあれ読めて良かった! 病気小説、貧乏小説がすたれてなお、日本には「望まない妊娠」をテーマとする、妊娠小説というジャンルが存在する。鴎外の舞姫からムラカミハルキの風の歌を聴けまでを、料理に例え、あるいは図表化して分析し、切り刻む。この鋭い舌鋒と切れある論理。ミナコ節はもう、ここからすでに確立していたのですね。 これはもう、書評ではなく、すでに確立したエンターテイメントなのだと思う。

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2009/12/03

斎藤美奈子さんらしくて面白かったのですが、このテーマで一冊の本、というのは… 途中で飽きてしまいました、残念ながら。

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2009/11/22

 望まない妊娠を扱った小説を「妊娠小説」というジャンルだと位置づけた評論。賞をとったものだそうで、納得の内容。  しかし、その前に避妊しろという考えには深く同意。結局、避妊をちゃんとできない人間が、人生をどう語ろうが空しいだけ、って私も思うよ。又、このジャンルの非フェミニズムなの...

 望まない妊娠を扱った小説を「妊娠小説」というジャンルだと位置づけた評論。賞をとったものだそうで、納得の内容。  しかし、その前に避妊しろという考えには深く同意。結局、避妊をちゃんとできない人間が、人生をどう語ろうが空しいだけ、って私も思うよ。又、このジャンルの非フェミニズムなのも。  男性にこそ読んでいただきたい。

Posted byブクログ

2011/09/20

青空文庫でいろいろ昔の小説とか探しちゃいました妊娠映画もたくさんあるよなぁ映画の場合 たいてい 堕胎に失敗して女が死んじゃうんだよな 

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2009/10/04

2008/5/8〜5/17 「望まれない妊娠」を取り扱った小説を解説、そしてパターンなどを多種に分類するという評論(?)です。 結構おもしろかったです。 ちょっと変わったところを取り扱った感じが好きです。 そして、解説がうまいので紹介された小説全部が気になってしまうというオチ...

2008/5/8〜5/17 「望まれない妊娠」を取り扱った小説を解説、そしてパターンなどを多種に分類するという評論(?)です。 結構おもしろかったです。 ちょっと変わったところを取り扱った感じが好きです。 そして、解説がうまいので紹介された小説全部が気になってしまうというオチつき。 ぜひ暇だったら手をだしてみようかとーん。 読んでよかった(*`д´)b

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2009/10/04

斎藤美奈子氏が大好きだ。語り口の意地悪さも好きだし、引用箇所の適切さも好きだ。特に、このデビュー評論『妊娠小説』の面白さといったら……! 正直に告白すると、この本の中で俎上に上げられた小説の半分以上を私は読んでいない。読んでいないんだけど、わかる。『妊娠小説』ジャンルの存在に膝...

斎藤美奈子氏が大好きだ。語り口の意地悪さも好きだし、引用箇所の適切さも好きだ。特に、このデビュー評論『妊娠小説』の面白さといったら……! 正直に告白すると、この本の中で俎上に上げられた小説の半分以上を私は読んでいない。読んでいないんだけど、わかる。『妊娠小説』ジャンルの存在に膝を打って喜び、『舞姫』の「受胎告知」シーン引用に笑い転げ、にやにやしながら最後まで一気に読んでしまう。 読んでしまった後には(まるきり思惑通りに)読む本読む本ほとんどに「妊娠小説」のレッテルを貼りたくなってしまうのだ。困ったことだ。(笑) 今では伝説レベルのデビュー書評だが、切り口、読ませ方など斎藤氏のすべてが詰まっている。ついでに言うと、後々の書評にも、この時登場した作品がかなりの数、流量されている。まあ、なんとなくモデルとして取り上げやすいタイプの作品(典型例というやつ)は決まっているのでしょう。

Posted byブクログ