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テヘランでロリータを読む の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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2026/02/27

弾圧の中で考えることをやめない賢い女たち。権力が集中し、独裁化する世の中でよく読む女は生き延びられる。「ロリータの様な虐げられた物語を読んで心が慰められるのはなぜだろう」ナブコフ フィッツジェラルド。二章で政権が変わって、外国の本がじわじわ手に入らなくなる描写に胸が苦しくなった...

弾圧の中で考えることをやめない賢い女たち。権力が集中し、独裁化する世の中でよく読む女は生き延びられる。「ロリータの様な虐げられた物語を読んで心が慰められるのはなぜだろう」ナブコフ フィッツジェラルド。二章で政権が変わって、外国の本がじわじわ手に入らなくなる描写に胸が苦しくなった。いまの自分の置かれている感情にリンクしたからだ

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2023/06/26

イスラム革命後のイランの状況について何も知らなかったが、女性の結婚年齢が9歳に引き下げられたり、法律で女性の価値が男性の価値の半分に引き下げられたり、石打ちの刑が復活したり、たくさんの人が拘束され処刑されたりすることが当たり前の日々だったなんて想像を絶した。 こんな時代の中で、禁...

イスラム革命後のイランの状況について何も知らなかったが、女性の結婚年齢が9歳に引き下げられたり、法律で女性の価値が男性の価値の半分に引き下げられたり、石打ちの刑が復活したり、たくさんの人が拘束され処刑されたりすることが当たり前の日々だったなんて想像を絶した。 こんな時代の中で、禁止されていた西洋文学を読むことが勇気になり、また自分たちの置かれている状態を知ることの手掛かりになるのだから、フィクションの役割が際立つ。 信仰、政治、肉体などさまざまなことがテーマとなって、全ては処理できないが、自由のない暮らしの中で下を向いて生きていただけではなく、闘いながら、楽しみを見つけながら生きていたんだなと思った。

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2023/05/02

読み応えのある作品でした。フェミニズムの小説?エッセイ?に分類されるのでしょうか。新しい価値観に触れて、視野を広げられました。 80年代〜のイランについて前知識なく読み始めたので「ロリータ」の章はなんだか読みにくなったのですが、そこ以降はイランと彼女たちを取り巻く環境がどう変化...

読み応えのある作品でした。フェミニズムの小説?エッセイ?に分類されるのでしょうか。新しい価値観に触れて、視野を広げられました。 80年代〜のイランについて前知識なく読み始めたので「ロリータ」の章はなんだか読みにくなったのですが、そこ以降はイランと彼女たちを取り巻く環境がどう変化していくのか気になりページをめくる手が止まりませんでした。 敬虔なイスラム教徒の方にお叱りを受けると思いますが、どんどん自由が制限されていく彼女たちを見ていると、そんなに女性にベールを被せることが大事なら男性も自らかぶれよ!と感じました。乱暴ですが、、、。 思想も身体も過度に政治的にコントロールされる社会って辛いですね。

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2023/04/05

イラン革命→イランイラク戦争の時代。 女性たちがどのように抑圧されてきたのかがわかる回想録。自由とは信仰とは何なのか深く考えさせられる作品。

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2021/07/17

友達おすすめの一冊。革命後のイランで抑圧された生活を強いられた彼女たちの秘密の読書会。あまりにも辛い現実に対して批判されている外国小説が救いとなる描写は、改めて文学のもつ力を再認識させられた。本は人の心を救ってくれる。読んで良かった。

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2018/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1979イスラム革命から18年間、1997年までイランで暮らした文字的回想録。 イランで学生たちと読み、教えた作品たちと、それに関連してイランでの抑圧された日々と苦しみが語られる。 ロリータ・ギャツビー・ジェイムズ・オースティン の四部から成る。 ーオースティンについて書くとしたら、きみがオースティンを再発見したこの場所についても書かないわけにはいかないよ。ー-きみの知っているオースティンはこの場所、この土地、この木々と分かちがたく結びついている。 (第4部 オースティンの終わりの方より抜粋) 学生たちが作品をどう読んだか、作者の解釈、そしてイランでの様々な耐え難いことが、密接に絡み合いながら綴られる。 イランの何がどういびつなのかがよくわかり、また、そこで作品がどう解釈されるか興味深かった。 革命直後から8年ほど時間が飛ぶところがあり、学生の感性に変化が起きている。革命のとき子どもだった世代の精神構造は、「それは革命的でない!」などと叫んでいた学生たちとは明らかに違う。……と言うようなところも。 文学の解釈と共に、共産世界革命、文革、旧日本軍など歴史のモチ―フをいろいろと思い起こしてしまうイランの闇。不思議な感覚を起こす本でした。 文学少女的すぎる書き方がマイナス1です。

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2017/09/01

文学舐めてた ただの小説と勘違いして読んだら痛い目見る これは幅広く本を読んだ人が読むと面白いのだろうと思う 「i」に出てきたから軽い気持ちで読んで失敗しました この失敗を糧に純文学の本ももっと読もうと思った次第

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2017/01/21

新装版が出るということで知った本著。 日本を基準にしては信じがたいほど、女性の人権が皆無である国が多数存在しているということ。 「お客さんにお茶入れて~」なんて可愛いモンだよな…充分オカシイけどね。

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2017/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 テヘランとロリータ。その結びつかない二つの固有名詞が異彩を放つタイトルに、心惹きつけられないわけがなかった。  本著は、テヘラン出身のアザール・ナフィーシーが自らの体験をもとに綴ったノンフィクション小説である。抑圧と屈辱があたり一帯を包み込む中、彼女の支えになったのは文学と、ともに文学を愛する学生たちとの親密な交流だった。  体制の掲げるイデオロギーに奉仕しない文学や芸術には一片の価値も認めない。そんなイスラーム共和国において、著者は「西洋的頽廃」の象徴である英米文学ー具体的にはナボコフの『ロリータ』、フィツジェラルドの『グレート・ギャツビー』、ヘンリー・ジェイムズの『デイジー・ミラー』、『ワシントン・スクエア』、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』などーをむさぼり読む。  皮肉にも、本にしたって読んだ人の中にこれほどまで入り込めるような経験は本望なのではないか。文学の大きなパワーをこれほどまでに感じる作品は他にあるのかしら。  自由さがかえって足を竦ませるようないまの日本において、また、イスラム教に最もなじみの薄い日本人にとって、彼女たちのおかれている状況を想像するのは難しい。描かれているむちゃくちゃな抑圧に、開いた口が乾いてしまいそうだ。正直、こんな現実は私にとって幻想に近く、遠い国で起きていることでしかなかった。でも、彼女たちも個人的な悩みをもつひとりの少女なんだと、ひとりひとりに顔があるのだと、そう感じることができた。自分の知らない世界を、幻想だなんて目を背けず、刮目したい。

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2015/10/29

しばらく読書から遠ざかっていたけど、題名が目について、そこからは一気に読んだ。私は今自分にとって大事なものを読んでいるという確信めいた予感に突き動かされて。想像してみてほしい、作者は繰り返しそう言う。私も想像する。公開処刑が茶飯事となった広場を、そこを通り抜けるヴェールを被った女...

しばらく読書から遠ざかっていたけど、題名が目について、そこからは一気に読んだ。私は今自分にとって大事なものを読んでいるという確信めいた予感に突き動かされて。想像してみてほしい、作者は繰り返しそう言う。私も想像する。公開処刑が茶飯事となった広場を、そこを通り抜けるヴェールを被った女性が感じるものを、彼女が向かう英文学の教授の家で、かつての教え子たちがロリータ、ギャツビー、ダーシーを巡って語り合う夕方を。

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