プラネタリウムのふたご の商品レビュー
いしいワールド全開でした。 いしい氏の本のレビューを書くとき、必ず使う言葉。 「大人のための絵の無い絵本」 今回もそんな雰囲気でした。 ことば一つひとつが美しくてきれい。 だけど残酷。 昔話のような残酷さです。 残酷なのにそう感じないのが、いしいワードのマジック。 ...
いしいワールド全開でした。 いしい氏の本のレビューを書くとき、必ず使う言葉。 「大人のための絵の無い絵本」 今回もそんな雰囲気でした。 ことば一つひとつが美しくてきれい。 だけど残酷。 昔話のような残酷さです。 残酷なのにそう感じないのが、いしいワードのマジック。 難しい表現はないので、すらすら読めます。 今回もサーカスが出てくるけど、 いしいさんの本によく使われますね。 この本での印象に残った言葉は、 「だまされる才覚」 ↑これですね^^ みんな誰でも持っていると思います。 サーカスや手品は、基本それを楽しむものでしょう。 この小説で他にも楽しめたのは、 ところどころ大好きなギリシャ神話や星座の逸話が引用されるところ。 楽しかったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作中でいろいろ起こったので、何が悲しいことなのかわからなくなった。 突っ込みどころとか、それでいいのかと思うことはたくさんあるが雰囲気が好き。
Posted by
ふわふわとしながらも惹かれてしまう、不思議な世界、不思議な空気。そんな中で繰り広げられる双子の物語。こんなにやさしいだまし、だまされもあるものだと気づかされます。
Posted by
図書館で借りて、あまりにも気に入って遂に文庫買ってしまった……。大好きなモチーフが揃い過ぎている小説で、感激を叩きつければきりがないけれど、ほんとうに悲しくてきれいな作品。何気に伏線がじょうずで、ちょっとミステリーみたい。テレビアニメにしてみたい……なんちゃって……。
Posted by
初いしいしんじ。児童文学の様な素朴さのなかに、はっとするような悲しい出来事や現実を、さわやかに、でもきちんと書いてある。少し懐かしい様な世界観が好き。
Posted by
世界を飛び回って華やかに生きるペンテルと、小さな村で日々を慎ましく生きるタットル。それぞれの生き方が、いいとか、わるいとかなくて、それぞれに大切な役割があるんだ。平凡な人生にもなにかしら意味はあるのかなって、こころにちいさな明かりがほっと灯るような、そんな物語でした。
Posted by
「でも、それ以上に大切なのは、それがほんものの星かどうかより、たったいま誰かが自分のとなりにいて、自分と同じものを見て喜んでいると、こころから信じられることだ。そんな相手が、この世にいてくれるってことだよ。」 泣けた!!! 寂しい、けれど優しい。どうしてこんな物語が書けるんだろ...
「でも、それ以上に大切なのは、それがほんものの星かどうかより、たったいま誰かが自分のとなりにいて、自分と同じものを見て喜んでいると、こころから信じられることだ。そんな相手が、この世にいてくれるってことだよ。」 泣けた!!! 寂しい、けれど優しい。どうしてこんな物語が書けるんだろう。いしいさん素晴らしい! 星の見えない村のプラネタリウムで拾われた、ふたごのタットルとテンペルのお話です。 プラネタリウムに行きたくなった! 2008年10月19日
Posted by
うーん。。。 悪くはないけど、特によいとも思えなかった。…ような。 読んでから結構経つので忘れてしまった。
Posted by
不思議な世界だった。 どうして死んでしまうことになるのか、ふたごの命とこれからの人生にはどんな意味があるのか。 テンペルとタットル。 銀の髪の美しい少年。 泣き男のプラネタリウム、私も聴いてみたい。
Posted by
せつなくてやさしいお話でした。 ”だまされる才覚”ってなかなか考えさせられる言葉だなって思います :)
Posted by