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真相 の商品レビュー

3.7

179件のお客様レビュー

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2022/09/11

「犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある…」(本の帯の著者の言葉より) 事件の真相は時に残酷な真実をつきつける そんな5つの短編集 「真相」 息子を殺された父親が知る息子の「素顔」とは… 「18番ホール」 レジャー施設の建設、産業廃棄物のごみ...

「犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある…」(本の帯の著者の言葉より) 事件の真相は時に残酷な真実をつきつける そんな5つの短編集 「真相」 息子を殺された父親が知る息子の「素顔」とは… 「18番ホール」 レジャー施設の建設、産業廃棄物のごみ置き場設置などで揺れる過疎の村の村長選挙に立候補した男。どうしても勝たなければならなかった理由があり… 「不眠」 リストラされた男が目撃した不審な車。近所で起こった殺人事件の真相とは… 「花輪の海」 学生時代、空手クラブ内で起こった事故死。リンチのような先輩の執拗なしごきの末に起こったのは… 「他人の家」 出来心で犯罪を起こした男。しかし出所後も犯罪者ということで世間からは冷たい仕打ちを受け…。そんななか、手を差し伸べてくれたのは… どの作品もおもしろかった!! 犯罪の裏に隠された人間の心の闇と慟哭と葛藤 事件は解決しても のしかかる苦く重く皮肉な真相 ラストの「やられた~!」感は さすが横山秀夫先生だわ~!

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2022/09/09

因果応報、と言う言葉がよく似合う小説。 人間の心の闇、僅かばかりの光に縋る弱さをしっかり描いている。

Posted byブクログ

2022/07/06

横山秀夫の短篇ミステリ作品集『真相』を読みました。 『ルパンの消息』に続き横山秀夫の作品です。 -----story------------- 犯人逮捕は事件の終わりではない。 そこから始まるもうひとつのドラマがある。 ──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔...

横山秀夫の短篇ミステリ作品集『真相』を読みました。 『ルパンの消息』に続き横山秀夫の作品です。 -----story------------- 犯人逮捕は事件の終わりではない。 そこから始まるもうひとつのドラマがある。 ──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。 人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。 ----------------------- 2003年(平成15年)に刊行された短篇集… 双葉社が発行する日本の月刊小説誌『小説推理』に掲載された以下の5篇が収録されています。  ■真相  ■18番ホール  ■不眠  ■花輪の海  ■他人の家  ■解説 吉野仁 事件を取り巻く人々の哀しみや懊悩が描かれ、心が抉られるような重苦しい作品ばかりですが… それでもページを捲る手を止めることができない、、、 松本清張の作品を連想させるような… そんな作品ばかりでした。 特に印象に残ったは、 10年前に息子を殺した犯人が逮捕されたことにより明らかになる息子の本当の姿… 真実を知ることとなった父親の苦悩を描いた『真相』、 村長選に出馬する男のどうしても当選しなければならない理由とは… 疑心暗鬼になり墓穴を掘ってしまう主人公の心理描写が秀逸で手に汗握る展開の『18番ホール』、 の2作品ですかね。 捨てる神があれば、拾う神もあり… 希望の感じられる展開から、暗転する結末が印象的な『他人の家』もインパクトがあったなー 人生甘くないですね、、、 愉しめる… と言うと語弊があるかもしれませんが、読み物としては面白かったです。

Posted byブクログ

2022/06/21

過去に犯罪を犯してしまった者や、事件後心に後悔やわだかまりを持った人間達が中心の短編5編。 罪を償った後もずっと自分の後ろには犯罪履歴、後悔が付いてまわる辛さを強く感じ絶対犯罪はしないでおこうと思いました

Posted byブクログ

2022/06/13

どんな物語、どんな人生、どんな問題。 必ず真相はある。 望まれた真相、望まれない真相、 それはただ一つだけ。

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2022/05/13

物事には裏と表と斜めがある。 ・・・という感じの短編集。さすが横山氏。 表題作と、あと「18番ホール」が好みかな。

Posted byブクログ

2021/09/29

てっきり警察系の専門かと思ってましたが、こういうのも出されてたんですね。どれもこれも巧妙で素晴らしかったです。好きという気持ちを抱えながらそのまま心地よく読み終えることが出来ました。

Posted byブクログ

2021/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編ですが、ぐぐっと引き込まれてあっという間に読み切りました。警察によって、犯行の真相を明らかにするのではなく、犯罪者側かその近親者側から犯行の真相にせまる展開です。最後は含みを持たせて終わる話もあり、きっと読む人により想像する結末が異なると思います。どの短編もとても心に残るけど、「18番ホール」は、疑心暗鬼の心で破滅に突き進んでしまう主人公がとても怖かった。人を信じることができなくなり疑い始めたら、歯車も狂ってしまう。ミステリー好きの友達にも進めたい本です。

Posted byブクログ

2021/07/21

全編面白い。文章はシンプルだからとても読みやすいのだけれど,構成はしっかりとしていて厚いよね。こんなジャンルも良し。でも本心は,横山さんの警察小説がもっと読みたい…。

Posted byブクログ

2021/06/25

 一つの出来事が周りの人間にどのような影響を与えるか、そしてその出来事は決して他人に漏れてはならない。それが漏れそうになった時、漏れてしまった時、どのような事態が起きるか。  隠すものが大きければ大きいほど人間は疑心暗鬼に陥りやすい。何気ない出来事に思えても悪いほうへ悪いほうへと...

 一つの出来事が周りの人間にどのような影響を与えるか、そしてその出来事は決して他人に漏れてはならない。それが漏れそうになった時、漏れてしまった時、どのような事態が起きるか。  隠すものが大きければ大きいほど人間は疑心暗鬼に陥りやすい。何気ない出来事に思えても悪いほうへ悪いほうへと物事を考えてしまう。そしてそれが行動として表れる時、まさかの事態が待ち受けることになる。そうした人間心理の奥底とそれに伴う葛藤を描いた5編収録の短編集。

Posted byブクログ