憲法九条を世界遺産に の商品レビュー
太田さんと中沢さんの…
太田さんと中沢さんの対談+個人での語り少々で構成された本。テーマは「憲法九条」を中心とした、日本の平和主義のあり方…でしょうか。話が広く面白く飛ぶので、絞り辛いです(笑)太田さんが話題を飛躍させるやり方も凄く創造性に富んでいるし、それをきっちり受けてさらに膨らませる中沢さんの知も...
太田さんと中沢さんの対談+個人での語り少々で構成された本。テーマは「憲法九条」を中心とした、日本の平和主義のあり方…でしょうか。話が広く面白く飛ぶので、絞り辛いです(笑)太田さんが話題を飛躍させるやり方も凄く創造性に富んでいるし、それをきっちり受けてさらに膨らませる中沢さんの知も凄い。しかもものの見方が多元的で、安易な護憲論には終始しません。改憲を叫ぶ奴らがいたっていいじゃないか、というような懐の広さがあります。むしろそうして議論し、迷うという過程がなくなることのほうが恐ろしい、と。
文庫OFF
あまり期待していなか…
あまり期待していなかったのですが、読むと結構考えさせられました。憲法改正(改悪?)に政府が動いている今、憲法のことを考えたい人におすすめです。ただ、表題でもある憲法九条を世界遺産に・・という発想には疑問を感じます。守りたいとは思うけれど、そういうかたちで守るべきものではないのでは...
あまり期待していなかったのですが、読むと結構考えさせられました。憲法改正(改悪?)に政府が動いている今、憲法のことを考えたい人におすすめです。ただ、表題でもある憲法九条を世界遺産に・・という発想には疑問を感じます。守りたいとは思うけれど、そういうかたちで守るべきものではないのでは。
文庫OFF
憲法が、アメリカのインディアンの習俗と付き合った人によってできたと言ふのは、なんか、はー。 憲法22条第2項 国籍離脱の自由は確かに、ネイションが普通って人の発想でないなとか。 中沢先生は、憲法に関しては護憲の人っぽく見えない。
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日本国憲法第九条をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきかを語った対談本。 憲法改正の議論で注目されるのは「憲法九条」のこと。理想論と現実論、どちらか一つに偏るのではなく様々な視点から憲法九条について考えることが重要です。 そして、歴史を通して戦争とは何か、平...
日本国憲法第九条をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきかを語った対談本。 憲法改正の議論で注目されるのは「憲法九条」のこと。理想論と現実論、どちらか一つに偏るのではなく様々な視点から憲法九条について考えることが重要です。 そして、歴史を通して戦争とは何か、平和とは何かを改めて考える必要もあります。
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宮沢賢治は童話を書きつつも軍国主義者の思想に染まっていた。戦争を二度と起こさないぞという意思が結集して奇跡が起きた。これが日本国憲法だった。 アメリカからも、実は憲法改正を求められている? 軍を持つ覚悟はあるか?国民が殺されても覚悟は? 時系列的に、網羅的にもっと憲法の歴史と考察...
宮沢賢治は童話を書きつつも軍国主義者の思想に染まっていた。戦争を二度と起こさないぞという意思が結集して奇跡が起きた。これが日本国憲法だった。 アメリカからも、実は憲法改正を求められている? 軍を持つ覚悟はあるか?国民が殺されても覚悟は? 時系列的に、網羅的にもっと憲法の歴史と考察が知りたいと思った。思想的な話が多かった。
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繊細な作品を作ってきた宮沢賢治が、一時期アジア帝国主義的な思想に傾倒していたことを切り口に9条を語るなど、ユニークな視点を興味深く読んだ。爆笑問題の太田さんが今も同じ考えなのかどうか、というところは気にかかる。この本が出た12年前とは何かが変わっている気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
武器を持てば須らく現実の諸問題が解決するとは「血塗られた悪魔」とも別の意味の「お花畑/能天気」ともいうべきだが、とはいえ、事実に依拠しない理想主義的言説も同様。個人的に、理想を唱えるのは改良・改善を漸進的にでも目指し、貴重だと考えている(トヨタのカイゼンだって同じ)。そういう意味で、憲9条に関し、「世界遺産」化は兎も角(世界遺産は過去の遺物感を醸し出し、理想を顕彰するノーベル平和賞の方がシックリくる)、理想顕彰を目指す本書のロジックには期待。が、本書の論の脈絡のなさ(話題を広げる意図ある太田は自覚的)。 さらに、事実の提示が少で、少々残念。また、理想を珍品に準えたり、お笑いに塗しながら切って見せるのは、太田・中沢の立ち位置からしてやむを得ないと思いつつも、残念な点か。◆しかし、幕末期の武士道が揶揄の対象だった点を古典落語から引く点は、芸人太田の面目躍如であり、武士道といったタカ派的物言いが依拠するファクトの相対化に繋がるだろう。また、お笑いの持つ愛嬌が、肩を怒らせながら意見を対立させる言動の止揚に繋がるとの視座は◎。2006年刊。 ◆PS.本筋とは全く関係ないが、小泉政権への厳しい批判者であった「爆笑問題」を小泉政権は文部大臣賞で顕彰したとのこと。為政者は批判されるべき存在である。ならば、小泉政権の懐の深さを誰かさんも持ち合わせてもらいたいものである。
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妄信的に護憲派な人も批判しながら、9条がいかに珍品かを語る。異常であり、奇跡でもある。 先の大戦、戦争を肯定した側を異常者として切らずに、なぜ肯定したのかを考える。宮沢賢治。そうしないと、同じ失敗を繰り返す。そうしても繰り返すかもしれないけど。
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実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝きを奪われつつあるように見...
実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝きを奪われつつあるように見える。この奇蹟をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきか。お笑い芸人の意地にかけて、芸の中でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出そうとする中沢の、稀に見る熱い対論。宮沢賢治を手がかりに交わされた二人の議論の行き着く先は…。
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本の存在は気になってたけど、なんとなく避けてたもの。爆笑問題は好きだけど、その本ってどうなのよ、みたいな変な身構えがあったりして。でも、読んでみて恐れ入りました。ニュース番組やらで色々意見するってだけでもかなりの知識が必要なのは自明だし、更にはそこにトンチも働かせようとなると、そ...
本の存在は気になってたけど、なんとなく避けてたもの。爆笑問題は好きだけど、その本ってどうなのよ、みたいな変な身構えがあったりして。でも、読んでみて恐れ入りました。ニュース番組やらで色々意見するってだけでもかなりの知識が必要なのは自明だし、更にはそこにトンチも働かせようとなると、そら並大抵では無理ですわな。憲法第九条の堅持も含めて、暴走内閣の抑止効果を強く期待します。
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