狼と香辛料(Ⅲ) の商品レビュー
恋敵の登場と深まる絆
連れが美貌の持ち主だと一度くらいは遭遇するかもしれない「恋の争奪戦」な第3巻である。このテの展開が苦手な諸兄は(邪道かもしれないが)最後の挿絵を見てから読めばいいかも。終わってみれば「おいおい、2人の仲がますます深まってるじゃないの」という、ロレンスの空回りが導いた自業自得と言え...
連れが美貌の持ち主だと一度くらいは遭遇するかもしれない「恋の争奪戦」な第3巻である。このテの展開が苦手な諸兄は(邪道かもしれないが)最後の挿絵を見てから読めばいいかも。終わってみれば「おいおい、2人の仲がますます深まってるじゃないの」という、ロレンスの空回りが導いた自業自得と言えなくもない展開である。突然現れた恋敵に余裕を見せながらも内心の動揺からボタンを掛け違えたところに、ホロの故郷ヨイツの情報が悪い方向に後押ししてしまう最悪の偶然が加わってすれ違いを生んでしまう。ここでのロレンスの間違いは、ヨイツの情報収集にホロを帯同させなかったことだろう。例えホロにとって悲しいことであっても早晩分ることを先送りすることに益は無く、むしろ一緒に驚いて悲しんで、そして乗り越えることを選択すべきだったんだろうな、それこそがホロの望む「遠慮のない、近い距離の関係」なのだろうなと思う。なので、そうした近い関係に成熟していくための試金石となる出来事だったとも言えよう。恋敵として登場したアマーティへの対抗心よりもホロへの信頼がモノを言う訳だが……でもねぇ……男としてはロレンスの心情もよ~く分かるだけにね、右往左往して迷いに迷いまくるロレンスには同情を禁じ得ないのである。それだけにクライマックスでのホロの行動(腹に据え兼ねたというアマーティの言葉が気になる)と、その後の説教が微笑ましくて面映ゆく溜飲の下がるエピローグになっている、というかロレンスさん、軽く聞き流してるみたいだけど、ホロが何気にすんごい重要なこと言ってたの気付いてる?とツッコミたくもなる甘くも深い絆で結ばれてて、むしろ「ごちそうさま」である。
DSK
シリーズ三作目。ハラハラする恋愛小説。 細かな描写、説得力の持たせ方には感心する一方。 ただ、ライトノベルを読んでいる時の無邪気な読心からすれば、ロレンスが最後までかっこいいお話も読んでみたい。
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可もなく不可もなしシリーズ第三弾。 ホロとロレンス、ふたりの関係がどうなるのか全く気にならない私は、続きを読むべきなのだろうか。 まぁ、読んでいる間はそこそこ面白い。 正に可もなく不可もなし。
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「第一幕」 故郷を目指していたが。 長年帰っていないうえに情報も定かではないとなると、うろ覚えの記憶だけが頼りになってしまうだろう。 「第二幕」 安くすませようとした。 先に噂を聞いていれば誘わせなどしなかっただろうが、時間は巻き戻せないのだから謝礼を考えるべきだ。 「第三幕...
「第一幕」 故郷を目指していたが。 長年帰っていないうえに情報も定かではないとなると、うろ覚えの記憶だけが頼りになってしまうだろう。 「第二幕」 安くすませようとした。 先に噂を聞いていれば誘わせなどしなかっただろうが、時間は巻き戻せないのだから謝礼を考えるべきだ。 「第三幕」 勝手に思い込んでいた。 こうなる結末が見えていたからこそ、隠して話す時がくるのを待っていただろうに全て台無しになったな。 「第四幕」 失うと分かってからは。 自由になってからも自分の元にいてくれるという考えだったからこそ、たった一枚の紙で走り回るのだろ。 「第五幕」 賭けに出るが失敗して。 どれだけ用意周到にしていたとしても、不確定な事柄が絡んでいる以上は何通りか考えておくべきだろう。
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ライトノベルだということであまり言いたくは無かったが、一言。 物語の山を一つに限定すると、分かりやすい反面、薄っぺらいものしか出来ない気がする。 途中に崖があろうと無かろうと、意味が無い。 このままの状態が続くならば・・・ 次巻に期待。
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クメルスンの町に入ったロレンスとホロは、アマーティという若い魚商人に出会います。ホロに惚れた彼は、ロレンスからホロの身柄を引きとると申し出て、ロレンスの心は乱されます。 その一方でロレンスは、錬金術師のディアナことディアン・ルーベンスという女性をたずねて、ホロの故郷であるヨイツ...
クメルスンの町に入ったロレンスとホロは、アマーティという若い魚商人に出会います。ホロに惚れた彼は、ロレンスからホロの身柄を引きとると申し出て、ロレンスの心は乱されます。 その一方でロレンスは、錬金術師のディアナことディアン・ルーベンスという女性をたずねて、ホロの故郷であるヨイツについての情報を得ることになります。しかし、ディアナからの手紙をホロが読んでしまい、彼女は自分の故郷がなくなってしまったことを知ります。さらに、ロレンスがディアナからの情報を彼女にかくしていたこともあって、二人のあいだに隙間が生じていきます。 ホロをめぐってロレンスとアマーティが争うというストーリーなのですが、両者が商人であることから、ビジネスの舞台で戦いがおこなわれることになります。ロレンスとホロの気持ちのすれちがいも含めてきれいな構成にしあがっているように感じました。
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恥ずかしさのあまり死にたくなることの言い回しで「慙死に値する」という言葉があるけれど、この『狼と香辛料』の3巻の結末は、自分がロレンスの立場だったら、それだなあ、と思いました。慙死は固すぎるから『恥ずか死』の方が、近いかもしれないけれど。 ホロとロレンスならではの、ベッタベッタ...
恥ずかしさのあまり死にたくなることの言い回しで「慙死に値する」という言葉があるけれど、この『狼と香辛料』の3巻の結末は、自分がロレンスの立場だったら、それだなあ、と思いました。慙死は固すぎるから『恥ずか死』の方が、近いかもしれないけれど。 ホロとロレンスならではの、ベッタベッタなやり取りを繰り広げつつ、二人が次にやって来たのは年に一回のお祭りが開催される都市。ホロの故郷のことを調べるロレンスですが、その一方で二人に降りかかってくる、思わぬトラブル。さらに、ここまで崩れようの無いように見えたホロとロレンスの絆にも、暗雲が立ちこめる事態が起こり…… どこまで正確か覚えてませんが、少年マンガと少女マンガの恋愛ものは、描く関係性が違うそう。色々フラフラしたりもしながら、最後に誰か一人を選んで付き合うまでがゴールなのが少年マンガ。 一方で少女マンガの恋愛ものは、カップリングは決まっていて、その関係性の変化を描くのが目的のものが多い、的な話を聞いたことがあります。 カップリングが決まっていたら、話作るの難しくならないのかなあ、と思ったものですが、ホロとロレンスの話を読んでいると「なるほど、そういうことか」と思えてきます。 中心となる二人は不変でも、魅力的なキャラなら会話ややり取りで読ませるし、恋愛・ラブコメの要素を他の物語の要素と和えて描くことが出来るのです。そして『狼と香辛料』は、その最たるものの一つのように思えます。 今回の商業・経済的な要素は「いかにして商品の価値を暴落させ、相手を儲けさせないか」 商人としての知識や経済学的な市場、さらにはファンタジーの設定をかけ合わせた、コンゲーム的な要素も強く、そのあたりも今回は特に面白く読めました。 ロレンスの思考も、いろんな意味で面白かった。ホロのことを思った上ではあるのだろうけど、それがどんどん暴走して、挙句に誰が敵なんだか、味方なんだか分からなくなってくるあたりなんかは「なんで、そうなんねん!」とツッコミを入れたくてウズウズしたけれど(笑) まあ、これも惚れた者の弱みなのかなあ。 で、その弱みはある意味ホロにも向けられるような気がします。商人としては優秀なものの、ところどころで決めきれないロレンス。そこも含めて、あるいは越えてホロはロレンスを思っているのかもしれません。 ともかく、次こそはロレンス決めてくれ、と思ってしまいます。前巻でも同じこと思ったけど(苦笑)
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ホロの出番が少なかったが、まぎれもなくホロが可愛い回。自分の過ちに気付いて水面下で必死に走り回る姿が想像できる。今後も幸せな旅を続けてください。
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引き続き面白い。そういえば今回はラブコメ度多めかつ印籠なしだったなあ。この辺 色々バリエーションはつけられるか。
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余計な要素がなく1,2巻に比べて良い ただもう少し演出を控えめにした方が素直に驚けやすい 恋愛はそういうものかも知れないが
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