淑やかな悪夢 の商品レビュー
まさに悪夢のような話が多かった。 一番怖くて好きなのはやはり「黄色い壁紙」。 既に別のアンソロジーで読んだことはあるけど、久々に読んでもやっぱりすごく厭な気持ちにさせてくれる良い作品。 主人公の気持ちが一行ごとに変わっていたり、内面の描写が素晴らしい。 「追われる女」は、オー...
まさに悪夢のような話が多かった。 一番怖くて好きなのはやはり「黄色い壁紙」。 既に別のアンソロジーで読んだことはあるけど、久々に読んでもやっぱりすごく厭な気持ちにさせてくれる良い作品。 主人公の気持ちが一行ごとに変わっていたり、内面の描写が素晴らしい。 「追われる女」は、オーソドックスで日本のとある話ともとても構成が似てるけど楽しめた。 「名誉の幽霊」は、おもしろ怖いという感じでよかった。 「郊外の妖精物語」は、日常の風景と幻想的な話が混ざりあった少し切ない気持ちにもなる話。短いながらもグッとくるものがあった。
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英米女流怪談集だが、ホラーではない。何か狂気めいた話が多い。ギルマンの「黄色い壁紙」は女性の身体的精神的問題を描いた19世紀のフェミニスト文学の草分けらしいが、まさに狂っていく世界を描いている。シンシア・アスキスの「追われる女」はストーカーに付き纏わられ続ける女の話なのだが、これ...
英米女流怪談集だが、ホラーではない。何か狂気めいた話が多い。ギルマンの「黄色い壁紙」は女性の身体的精神的問題を描いた19世紀のフェミニスト文学の草分けらしいが、まさに狂っていく世界を描いている。シンシア・アスキスの「追われる女」はストーカーに付き纏わられ続ける女の話なのだが、これは日本の古典的な妖怪話と同じラストが用意されている。リデル夫人の「宿無しサンディ」も何が起きているのかよくわからないまま話は進む。追い詰められた牧師の恐怖心が作る妄想なのか、偶然なのか、悪魔なのか。怪談の定義って何だろうと改めて思う。おそらくタイトルにある「悪夢」談が正しいのだろう。
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桜庭一樹読書日記で「黄色い壁紙」について触れられていて、興味を持って購入した。 当たり外れのばらつきがかなりあるが、怖い作品はかなり怖い。 正直「黄色い壁紙」は期待していたほど怖くは無かったが、読後殺伐としたものを感じる。 予備知識なくこれを読んだら相当怖いと思う、悪夢を見るほ...
桜庭一樹読書日記で「黄色い壁紙」について触れられていて、興味を持って購入した。 当たり外れのばらつきがかなりあるが、怖い作品はかなり怖い。 正直「黄色い壁紙」は期待していたほど怖くは無かったが、読後殺伐としたものを感じる。 予備知識なくこれを読んだら相当怖いと思う、悪夢を見るほどに。 主人公の女(名前も出てこない)は神経を失調しており、夫は彼女を過保護に扱うのだが、それに反比例して彼女はどんどん病んでいく。 原因は夫婦の寝室の黄色い壁紙。 まずこの壁紙の描写が怖い。 「球根のように垂れた眼球」とか「延々と続く毒茸の列」とか、想像しただけで発狂しそう。 だがそれより怖いのは、日記形式で語られる淡々とした描写。 主人公は夫に感謝しつつも一方で不満を抱き、自分を仕事に復帰させてくれない夫を呪う。 どうもこの日記の記述が矛盾しており、錯乱した箇所も見受けられる。最初はこう言ってたのに、次の行では全く違うことを言ってるとか、それが殆ど地続きなのでもやりとした違和感が残る。 彼女には産まれたばかりの男の子がいるのだが、夫や義妹についてはしつこいほど語られてる反面子供の事は数行しか出てこず、それもお義理で触れられてる程度。 日記形式で綴られているだけに、黄色い壁紙以上に主人公の心理に冷え冷えしたものを感じる。 「蛇岩」も面白かった。こちらは母娘二代にわたるどろどろ愛憎もの。一族にかけられた呪い、岸壁の古城、蛇の形をした奇岩をめぐるゴシックホラー。「です・ます」調の訳が奇怪な雰囲気を出すのに一役買っている。母親が泳ぎに興じる娘を古城の窓から常に監視してるのが怖い。 「名誉の幽霊」のユーモラスな雰囲気も気に入った。こんな楽しい幽霊なら家にいてもいいなあ。
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こちらで知り興味を持ち、早速購入してみた。 一言で感想を述べると、ちょっと物足りない。 12篇の恐怖小説短編集。 作者は全て別の人物で、全て女性。 物足りなさを感じたのは、19世紀に活躍した作家さんの作品だからなのか。 ゴシックホラーといった少し古い作品は、独特の雰囲気がジワジ...
こちらで知り興味を持ち、早速購入してみた。 一言で感想を述べると、ちょっと物足りない。 12篇の恐怖小説短編集。 作者は全て別の人物で、全て女性。 物足りなさを感じたのは、19世紀に活躍した作家さんの作品だからなのか。 ゴシックホラーといった少し古い作品は、独特の雰囲気がジワジワとした恐怖を引き出すものも多いのだけれど。 恐怖小説に長さは寧ろ邪魔になるとも思えるので、短編ならもっと楽しめると思ったのだが少し残念。 「追われる女」 10ページない短い作品。 見知らぬ男に追われる女性の恐怖。 こういう理由も目的もわからない人物につけ狙われるという不条理な恐怖というのは、考えると何よりも怖ろしいかもしれない。 「告解室にて」 海外翻訳にありがちなキリスト教の知識不足のやっつけ翻訳。 カトリックとプロテスタントをごっちゃにされるのは、キリスト教徒としては地味に不愉快。 「証拠の性質」 亡くなった前妻の亡霊が、再婚した夫の前に現れる。ラストが少し変わっていた。 自分が先に死んだら、ひとりで背中を丸めて寂しく暮らす夫は見たくないので、いいひとがいたら再婚して欲しいとわたしは思っている。この作品の妻も同じように思っていたのに亡霊となって現れる。 実際亡くなって夫が再婚すると、気になってしまうものなのだろうか。わたしも出てきちゃうのかな。恐怖とは違う感想になった。 「故障」 鉄道の故障のため歩いて友人に会いに行くことにした男は、途中の古びた宿に泊まることになった。 恐怖小説には珍しいハッピーエンドと言える終わり方。 小説各篇に、作家の紹介と作品についての記述がある。 知らない作家が多かったので、助かった。 また、最後に翻訳者であり選者でもある三氏の恐怖小説についての語りが載っており楽しめる。
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女流作家の作品集めたホラーアンソロジー。 ジメジメっとした陰鬱な作品が多め。 特に「黄色い壁紙」は何度読んでも気味が悪くて、あとを引きます。
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英米女流怪談集・・・ そこそこ古めの怪談話12篇からなるアンソロジー・・・ 悪魔がどうのこうの、というのではなく・・・ ちゃんと怪談話ではあるのだけど、ちょっとモノ足りない・・・ たぶんこんなんだろうな、と展開丸見えだったり・・・ そもそもあまり怖くなかったり・・・ ジワーっ...
英米女流怪談集・・・ そこそこ古めの怪談話12篇からなるアンソロジー・・・ 悪魔がどうのこうの、というのではなく・・・ ちゃんと怪談話ではあるのだけど、ちょっとモノ足りない・・・ たぶんこんなんだろうな、と展開丸見えだったり・・・ そもそもあまり怖くなかったり・・・ ジワーっと来る厭な感じもあんまし・・・ うーむ・・・ ただし・・・ 前に違うとこで読んだシャーロット・パーキンズ・ギルマンの「黄色い壁紙」は圧倒的・・・ これは本当に厭な話・・・ 2度目でも、読み進めていくと見事に厭な気分にしてくれる・・・ 文章に飲み込まれていく・・・ 秀作過ぎる・・・ これだけは是非読んでみてもらいたい・・・ それ以外は・・・ そんなにだけど・・・ うーむ・・・
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女流作家の怪談ばかりを集めたアンソロジー。1篇が文庫本で20ページ前後と、さほど長くないもので纏められている。 『黄色い壁紙』って最近読んだな……と思っていたら、『もっと厭な物語』にも収録されていた。『恐怖』と『厭』の絶妙なバランスが何度読んでも面白い。『黄色い壁紙』だけ、他作品...
女流作家の怪談ばかりを集めたアンソロジー。1篇が文庫本で20ページ前後と、さほど長くないもので纏められている。 『黄色い壁紙』って最近読んだな……と思っていたら、『もっと厭な物語』にも収録されていた。『恐怖』と『厭』の絶妙なバランスが何度読んでも面白い。『黄色い壁紙』だけ、他作品と『恐怖』のテイストが異なっているのも興味深いところ。 他作品では『告解室にて』『蛇岩』『冷たい抱擁』『故障』が面白かった。特に『故障』の、不穏な空気のまま途切れるようなラストがいい。
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「黄色い壁紙」が文句無しに恐ろしかった。他は割と平凡な恐さなんだけど、田舎の夕焼とか荒地とかの乾いた不安感が、子供の頃唐突に襲われていた正体不明の恐怖の発作を思い出させてくれた。唯一温かい気持ちになれたのはマジョリー・ボウエンの「故障」。 あと巻末のお三方の対談が面白かったので...
「黄色い壁紙」が文句無しに恐ろしかった。他は割と平凡な恐さなんだけど、田舎の夕焼とか荒地とかの乾いた不安感が、子供の頃唐突に襲われていた正体不明の恐怖の発作を思い出させてくれた。唯一温かい気持ちになれたのはマジョリー・ボウエンの「故障」。 あと巻末のお三方の対談が面白かったのでもっと読みたいです。
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イギリス女流作家のみ集めたホラーアンソロジー。 「黄色い壁紙」以外何も覚えていない。 それくらいインパクト強かった。
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「黄色い壁紙」を読む目的で購入。 やっぱり一番気持ち悪くて怖い。 這う女。 改行。 「空地」は因果応報モノで微妙に怖くない。 のっぺらぼうオチとかもいまひとつ。 「黄色い壁紙」はおぞましい。 素敵。
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