朽ちていった命 の商品レビュー
ずさんな作業により臨界状態となって青い光を起こし、中性子線を浴びてしまうと人間はどうなるのか。本の内容もあれだが、ネットで調べるとなぜか患者の写真が出てきてトラウマになりそうなぐらいショックだった。原発だろうが核爆弾だろうが、核はおっかない。やめた方がいい。
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言葉が出ないほど打ちひしがれた。 絶望。 見なきゃ良かったと思ったが、やっぱり見るべきだった。 小学校の時、はだしのゲンを読んで、死の恐怖を感じた時と同じ衝撃。 絶対にこんな死に方はしたくない、と思うと同時に、 日々平気で生きていることがどれだけの奇跡の働きに支えられているか感謝...
言葉が出ないほど打ちひしがれた。 絶望。 見なきゃ良かったと思ったが、やっぱり見るべきだった。 小学校の時、はだしのゲンを読んで、死の恐怖を感じた時と同じ衝撃。 絶対にこんな死に方はしたくない、と思うと同時に、 日々平気で生きていることがどれだけの奇跡の働きに支えられているか感謝せねばと思った。 あと個人的に祈らずにはいられなかったのだが、 キリストという人-神も、人類の経験するであろう最悪の痛みと苦痛と絶望の中で死んでいったわけである。 しかし、そこから復活という希望が生まれた。 放射線の事故はまさに、人類の経験した最悪の苦しみ。 だからこそ、だからこそ、人類はここから学んで欲しい。
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1999年9月、茨城県東海村で起こった臨界事故で大量の放射線を浴びてしまった作業員の治療記録です。「治療」と言っても、もちろん確立された治療法などありません。被害者は、はじめは意識もしっかりしていて、会話も普通にできたのですが、彼の染色体は、大量の放射線によって完全に破壊されて...
1999年9月、茨城県東海村で起こった臨界事故で大量の放射線を浴びてしまった作業員の治療記録です。「治療」と言っても、もちろん確立された治療法などありません。被害者は、はじめは意識もしっかりしていて、会話も普通にできたのですが、彼の染色体は、大量の放射線によって完全に破壊されていました。生命の設計図を失った体は、もはや新しい細胞を作ることができず、彼はやがて皮膚を失い、水分も保持できず、内部から溶解していき、やがて朽ちます。 とにかく、凄絶な記録です。原子力発電所爆発の前に書かれたものですから、福島原発爆発に責任を負うべき者たちは、当然こうした事実は知っていたはずです。残念ながら、あの人たちは未だに、何か得体のしれないものを、人の命に優先させています。 この本を読んで、あらためて原発関連のニュースを追ってみると、誰が何を守ろうとしているのかがよくわかります。
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原子力発電所で働くものとして何度も何度も読み返しています。 自分達は失敗は許されない仕事をしているという責任感と誇りを忘れないようにと初心にかえり、明日の仕事の安全を願わずにはいられない一冊。 大内さんと篠原さんのご冥福をお祈りします。
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映画「天空の蜂」を観た後、思い出したかのように本棚からみつけ引っ張り出して読む。 忘れてしまう現状である。 この本も読んで知ってもらいたい内容です。
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臨界事故で無くなった男性の、被爆してから亡くなるまでのドキュメンタリー。壮絶。被爆の恐ろしさもひしひしと伝わってくるが、人間は体内の化学反応や細胞分裂の絶妙なバランスの上に生命活動を維持しているんだと感じる。看護師さんたちの、「患者は生きたかったのか、死にたかったのか。私たちは彼...
臨界事故で無くなった男性の、被爆してから亡くなるまでのドキュメンタリー。壮絶。被爆の恐ろしさもひしひしと伝わってくるが、人間は体内の化学反応や細胞分裂の絶妙なバランスの上に生命活動を維持しているんだと感じる。看護師さんたちの、「患者は生きたかったのか、死にたかったのか。私たちは彼の苦痛を助長しただけなのか。かなわぬことだが、本人に聞いてみたい」という後日談が命の尊厳について問うているようで、印象に残っている。
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茨城県東海村の核燃料加工施設で起きた臨界事故。憶えてゐますか。恥づかしながら、わたくしはこの事故について、ほとんど忘却してゐました。本書を手に取つた偶然に感謝するものであります。 自らが行ふ作業に関して、その危険性を知らされぬまま、無防備な体制で仕事をさせられてゐた作業員。 核...
茨城県東海村の核燃料加工施設で起きた臨界事故。憶えてゐますか。恥づかしながら、わたくしはこの事故について、ほとんど忘却してゐました。本書を手に取つた偶然に感謝するものであります。 自らが行ふ作業に関して、その危険性を知らされぬまま、無防備な体制で仕事をさせられてゐた作業員。 核燃料サイクル開発機構の高速実験炉にて使用するためのウラン溶液を、別の容器に移し替へる作業をしてゐた大内久氏と篠原理人氏の2名が、臨界事故に遭遇し被曝したのでした。 本書は、大内氏が被曝してから、83日後に亡くなるまでを詳細に記録したNHKのドキュメンタリー番組を書籍化したもの。2001(平成13)年に放映された番組ですが、現在の政府及びNHK会長ならば許可しない内容ではないかと想像してしまひます。ま、それは余計なことですな。 大内氏の治療を買つて出たのは、東京大学医学部教授の前川和彦氏。「負け戦ですよ」と周囲が異を唱へても、強い意志で治療に挑みます。 しかし何といつても、過去に例のない事例です。医療チームにとつても初めての経験なので,前川氏の言葉の通り「海図のない航海」をすすめるしかありませんでした。 入院当初はまだ明るい表情で冗談も飛ばしてゐた大内氏。それが病状が進むにつれ、苦痛を訴へ、口数も減り、遂には言葉を発することも出来ず、それどころか喜怒哀楽の意思表示さへ出来なくなるのです。その変化を目の当たりにする看護師たちも苦悩します。 皮膚を失ひ、細胞は破壊され、どう見ても回復は望めぬ事態に、医療チームも迷ひます。この治療は、大内氏のためになつてゐるのだらうか。いたづらに彼を苦しめるだけではないのか― 救ひは、大内氏の家族であつたといひます。いかなる状況でも現状から目を逸らさず直視し、なほかつ最後まで希望を失はぬ姿勢を貫いたさうです。本当の家族愛とはかういふものなのだらうと教へてくれる、素晴らしい一家だと思ひます。 そして83日目、つひに大内氏は力尽きます。35歳の若さでした。「もうこれで苦しむことはないね」と声をかける看護師。矛盾を承知で、もうがんばる必要はない、良かつたねと。 「あとがき」によると、若い医者や看護師の卵でさへ、「東海村臨界事故」の事を「知らない」「何となく記憶にあるが、詳しく覚えてない」状態ださうです。一般の人ならなほさらでせう。珍しく真面目に、多くの人に読んでいただきたいと感じた次第です。 この国の国民は、今後も原子力とともに歩むことを(選挙で)選択した訳ですから、放射性被曝の実態も承知の上なのでせう。 デハ就寝します。今日ほど普通の生活が有難いと感じたことはありません... http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-523.html
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【本の内容】 1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。 核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた患者を救うべく、83日間にわたる壮絶な闘いがはじまった―。 「生命の設計図」である染色体が砕け散り、再生をやめ次第に朽ちていく体。 前例なき治療を続ける医療スタッフの苦悩...
【本の内容】 1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。 核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた患者を救うべく、83日間にわたる壮絶な闘いがはじまった―。 「生命の設計図」である染色体が砕け散り、再生をやめ次第に朽ちていく体。 前例なき治療を続ける医療スタッフの苦悩。 人知及ばぬ放射線の恐ろしさを改めて問う渾身のドキュメント。 [ 目次 ] 被曝 一九九九年九月三〇日 邂逅―被曝二日目 転院―被曝三日目 被曝治療チーム結成―被曝五日目 造血幹細胞移植―被曝七日目 人工呼吸管理開始―被曝一一日目 妹の細胞は…―被曝一八日目 次々と起きる放射線障害―被曝二七日目 小さな希望―被曝五〇日目 被曝五九日目〔ほか〕 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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JOCの東海村臨界事故で亡くなった大内さんの闘病記録です。放射線が人体にどんなダメージを与えるのか今理解することは大事。この時教訓にすべきでした。大内さんの死を無駄にしないためにも。
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1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。 核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた患者を救うべく 83日間にわたる壮絶な闘いがはじまった。 「生命の設計図」である染色体が砕け散り 再生をやめ次第に朽ちていく体。 前例なき治療を続ける医療スタッフの苦悩。 人知...
1999年9月に起きた茨城県東海村での臨界事故。 核燃料の加工作業中に大量の放射線を浴びた患者を救うべく 83日間にわたる壮絶な闘いがはじまった。 「生命の設計図」である染色体が砕け散り 再生をやめ次第に朽ちていく体。 前例なき治療を続ける医療スタッフの苦悩。 人知及ばぬ放射線の恐ろしさを改めて問う渾身のドキュメント。 ■内容(「BOOK」データベースより) - - - - - 読んでいて、とてもつらかった。 原発なんて、いらない!!!
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