文庫版 陰摩羅鬼の瑕 の商品レビュー
伯爵に嫁いだ花嫁が嫁いだ翌朝に殺されてしまう事件が4回続いて全ての事件は犯人わからず迷宮入り今回5回目の婚礼を行おうとしてる伯爵が助けを求めたのは私も大好き名探偵榎木津礼二郎! 奇跡的な偶然が重なり合わないと4回連続で犯人への手がかり無しとかありえへんはずやのに…犯人は誰?5回...
伯爵に嫁いだ花嫁が嫁いだ翌朝に殺されてしまう事件が4回続いて全ての事件は犯人わからず迷宮入り今回5回目の婚礼を行おうとしてる伯爵が助けを求めたのは私も大好き名探偵榎木津礼二郎! 奇跡的な偶然が重なり合わないと4回連続で犯人への手がかり無しとかありえへんはずやのに…犯人は誰?5回目の犯行は防げるの!?というか京極堂さんはいつ出てくるの??って読み進めてたら1200ページくらいペロリと読めてしまいました!! 百鬼夜行シリーズはレンガ本揃いで長編やのに毎回面白すぎて一気読みしてしまう!!すごいページ数を過ごしてるからなんかでてくるキャラクターにもう知り合いのおっちゃんくらいの親しみを覚えてる。
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【2022年61冊目】 1回読んだら忘れない結末、それがこの話です。再読でしたが、細部は忘れていたので、憑き物を落とした先のことを思いながら読むと、像を結んでいなかった事象を理解できてしまったりして、うわわと思ったり。 普通、当たり前、常識を大きく歪められること必死です。
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★3.8 2022.09.13 薫子さんも伯爵も良い人たち。 どうしてこんな目に会わなければならないのか。 関口じゃなくても神仏を恨みたくなる。 存在や死などの哲学的なことは分からないが、面白かった。 ただ、結構早い段階で犯人の目星とそのカラクリが判ってしまったので評価は少し...
★3.8 2022.09.13 薫子さんも伯爵も良い人たち。 どうしてこんな目に会わなければならないのか。 関口じゃなくても神仏を恨みたくなる。 存在や死などの哲学的なことは分からないが、面白かった。 ただ、結構早い段階で犯人の目星とそのカラクリが判ってしまったので評価は少し下げた。 ↓↓↓内容↓↓↓ 「おお! そこに人殺しが居る!」探偵・榎木津礼二郎は、その場に歩み入るなりそう叫んだ――。嫁いだ花嫁の命を次々と奪っていく、白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」。その主「伯爵」こと、由良昂允(こういん)とはいかなる人物か? 一方、京極堂も、呪われた由良家のことを、元刑事・伊庭から耳にする。シリーズ第8弾。
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ミステリーではあるものの、犯人あてやトリックが中心ではなく、なぜ殺したのかという動機が中心になっており、その部分が京極さんらしく伝奇的に説明されています。ホラーは苦手ですが、鳥の剥製が出た時点で悪い予感はしており、予想していたので、あまり怖くなかったです。林羅山と排仏主義の話とか...
ミステリーではあるものの、犯人あてやトリックが中心ではなく、なぜ殺したのかという動機が中心になっており、その部分が京極さんらしく伝奇的に説明されています。ホラーは苦手ですが、鳥の剥製が出た時点で悪い予感はしており、予想していたので、あまり怖くなかったです。林羅山と排仏主義の話とか興味深かったです。関口君のネガティブキャラも面白かった。レギュラー登場人物が個性的で面白かったので、他のシリーズも読みたいと思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
百鬼夜行シリーズらしく事件前の話が長い長い。そこが面白い。ミステリーとしては、今までで一番呆気ない完結だったと思う。姑獲鳥の夏を彷彿とさせる。 しかし、叙述トリックとしてはやはりあれだけ「答え」をばら撒いておきながら、やっぱり言われるまで気付けなかった。凄い。 その「答え」である死についてはトリックの範疇をはみ出している。自分の生活する上での常識が、読んでいる瞬間だけは揺さぶられるような感覚になるから百鬼夜行シリーズは好き。
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まったくもって、さすがだなあと感心するしかない。 設定の無理矢理感は否めない。 こう何度も事件が起きて、いくらなんでも食い止められるだろう。 適切な事情聴取が行われていれば、幾度も事件が起きる前に、簡単にカタがついていた事件である。 中禅寺の登場を待つまでなく、何となく、犯人も、からくりも感づいてくる。 だが、しかし、何時ものように、力づくでねじ伏せられてしまって大満足だ。 この大長編の隅々まで計算された、終結までの描写。 意外性も、壮大なトリックがなくとも、筆力だけでこうも面白くできるのだなあ。 ラスト一行 「私達はそう思った」 で、じんわりと心地よく本を閉じることができた。
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気持ちが悪い話。 今回は会話や一人称視点の章からトリックというか犯人とネタは読者にはすぐわかる。 だからこそ犯人の思想のずれが気持ち悪く、モヤモヤして、早く解決してくれ!と一気に読んでしまった。 関口くんは前回あれだったし、今回も不安定ではあったが、警護のときはなかなか考えて動い...
気持ちが悪い話。 今回は会話や一人称視点の章からトリックというか犯人とネタは読者にはすぐわかる。 だからこそ犯人の思想のずれが気持ち悪く、モヤモヤして、早く解決してくれ!と一気に読んでしまった。 関口くんは前回あれだったし、今回も不安定ではあったが、警護のときはなかなか考えて動いててよかった。真相にも自力でたどり着いたようで語り手として再起できたかな。
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再読。初読の際も犯人は分かってしまうので、ミステリーというよりも「死」についての哲学的な要素が強い。 そんなことある?というトリックだけど、文章としてとても面白い。異類婚姻譚の説明が個人的に興味深かった。
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「百鬼夜行シリーズ」読み直そう企画九冊目。いやはやこれも怪作。殺人事件を扱ったミステリーだけれど、全1203頁に対して、被害者の殺害が判明するのが882頁目。それまでは延々過去の殺人事件の説明や、「存在」をめぐる伯爵と関口の問答。それなのに、退屈せずに読める。そして真相が明らかに...
「百鬼夜行シリーズ」読み直そう企画九冊目。いやはやこれも怪作。殺人事件を扱ったミステリーだけれど、全1203頁に対して、被害者の殺害が判明するのが882頁目。それまでは延々過去の殺人事件の説明や、「存在」をめぐる伯爵と関口の問答。それなのに、退屈せずに読める。そして真相が明らかにされた時(分かってはいたが)せつなくやるせない。これもまた傑作。あーあ、後残すところ『邪魅の雫』一作だけか。はやく新作『鵺の碑』出ないかな。
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