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晩夏に捧ぐ の商品レビュー

3.3

91件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2011/06/25

「短編のほうがよい」という声が圧倒的ですが、私は前作よりも読みやすかったです。舞台が長野の老舗書店というところも嬉しいですね。(この本とは関係ありませんが、長野と言えば、高遠で日本のヘイオンワイを目指す計画が推進中とか。楽しみです) ※文庫あり (図書館で借りた本)

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2011/09/09

多絵ちゃんと杏子さんが、以前の同僚の相談に乗って長野で起こっている幽霊騒動の解決に挑む、成風堂出張編。長野に場所を移したのは、広いお屋敷が舞台に必要だったからだろうか。少なくとも旅情ミステリにはなっていない。地方都市ののびやかな空気の中にあって、昔だからこその人間関係の苦しさにあ...

多絵ちゃんと杏子さんが、以前の同僚の相談に乗って長野で起こっている幽霊騒動の解決に挑む、成風堂出張編。長野に場所を移したのは、広いお屋敷が舞台に必要だったからだろうか。少なくとも旅情ミステリにはなっていない。地方都市ののびやかな空気の中にあって、昔だからこその人間関係の苦しさにあえぐ人たちがふっと足を踏み外してしまったような事件だった。ほっとするラストなので、途中の暗さを引きずらずに読めた。

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2011/03/08

「成風堂書店事件メモ」シリーズの第2弾。連作短編だった前作と異なり今回は長編に。さらに「出張編」ということで舞台も長野に。 相変わらず登場する書店やその裏話が魅力的なものの、全体的に少し冗長に感じたかな。

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2010/11/22

長編だけに謎解きがあとのあとで早く解いてほしくて仕方なかった。 まさに杏子の心地でした。(笑) http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-151.html

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2010/11/21

以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬなが...

以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった…!「本の雑誌」二〇〇六年上半期ベストテンの堂々第二位に輝いた「配達あかずきん」で今もっとも注目を集める著者、初の長編推理小説(「BOOK」データベースより) 大分前に「配達あかずきん」と「サイン会はいかが?」を読んだきり、この長編は読み忘れてしまったままだった・・・。 なので今更ながらに読んでみた。 うーん、長編にするほどの大きな事件ではなかったかなぁ。 私はこのシリーズ、短編の方が好きですね。

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2010/10/15

成風堂書店員の杏子&多恵が、いつもの店を離れ、元同僚が勤める長野県の書店『まるう堂』で起こった事件の解決に乗り出す話。『配達赤ずきん』と違って長編だったのだが、中盤、関係者を辿っていくあたりが冗長で少し飽きてしまった。しかも早い段階から多恵には真相が解り始めていたようなのに、勿体...

成風堂書店員の杏子&多恵が、いつもの店を離れ、元同僚が勤める長野県の書店『まるう堂』で起こった事件の解決に乗り出す話。『配達赤ずきん』と違って長編だったのだが、中盤、関係者を辿っていくあたりが冗長で少し飽きてしまった。しかも早い段階から多恵には真相が解り始めていたようなのに、勿体ぶってて少しも明らかになっていかないので、杏子同様ずいぶん焦れた。そうかと思うと浅い伏線で真犯人とやらも途中でわかっちゃったし・・。このシリーズは長編より短編連作の方がいい。次は短編集だそうなので期待。

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2010/08/30

若干の中弛みをストーリー中盤で感じたが、同じ書店としての感情を代弁してくれているような気がしていつもジンと胸が痺れる。 それにしても出てくる人々が皆ネアカな雰囲気がします。何か奥底にありそうなことを言っていてもまるで木漏れ日が射しているような。例えば犯人の闇や負の感情ですらどこか...

若干の中弛みをストーリー中盤で感じたが、同じ書店としての感情を代弁してくれているような気がしていつもジンと胸が痺れる。 それにしても出てくる人々が皆ネアカな雰囲気がします。何か奥底にありそうなことを言っていてもまるで木漏れ日が射しているような。例えば犯人の闇や負の感情ですらどこか重苦しさを感じさせないのは描き方ゆえか。 番外編とも言える(?)平台が〜の日常的な謎を解き明かす物語を読んでから此方を読んだので殺人事件が関わる大きな謎になってしまったので個人的にちょっとがっかり。

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2010/08/12

午前中に前作を返却して、検索機で調べたら「貸出可」だったので借りてきました。休憩を挟みつつ一気読み。 本屋さんの仕事とか、まるう堂の描写とか好きです。 話の展開が間延びしたという印象はないけれど、冒頭の手紙の部分は事の起こりをごく簡潔にまとめればよかったと思う。 秋郎絡みで起こっ...

午前中に前作を返却して、検索機で調べたら「貸出可」だったので借りてきました。休憩を挟みつつ一気読み。 本屋さんの仕事とか、まるう堂の描写とか好きです。 話の展開が間延びしたという印象はないけれど、冒頭の手紙の部分は事の起こりをごく簡潔にまとめればよかったと思う。 秋郎絡みで起こった事件をPCで知った時の美保さん鈍感。 あと杏子さんが多絵ちゃんに詰め寄りすぎ。 多絵ちゃんのペースと自分のそれはイコールじゃないですよー。 殺人現場まで見せてもらったんだからもう少し危機感を持っていてほしかったなぁ。

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2010/08/02

ページ数からいけば、そんなに前作とは変わらない量なのだが、今回は長編ということで文字通り長く感じた。前作がテンポ良くスッキリ各話完結の短編集だったので大丈夫だろうかと心配(余計なお世話)していたが、杞憂に終った。 今回は舞台を地元にある老舗書店に移し、本に纏わるミステリが繰り広...

ページ数からいけば、そんなに前作とは変わらない量なのだが、今回は長編ということで文字通り長く感じた。前作がテンポ良くスッキリ各話完結の短編集だったので大丈夫だろうかと心配(余計なお世話)していたが、杞憂に終った。 今回は舞台を地元にある老舗書店に移し、本に纏わるミステリが繰り広げられた。本と言っても関わっている人間は様々な種類があるわけだが、今回は書店と作家の関係にスポットが当たっている。作家というと本屋とはあまり関係が無いようなイメージだが、地元に根を下ろした地方老舗書店で、店主は作家と懇意にしていた、という設定だ。老舗ともなれば、こういう関係もあるのだな~と感じた。この設定だけでもなかなか面白かった。 今回は完璧に杏子と多絵が探偵になっている。ホームズが多絵で、ワトスンが杏子という具合だ。だからといって多絵が何でもスイスイというわけではなく、あまりの不器用さで悲惨な状況になりそう(もしくは「なった」)な所を、杏子が必死になって止めに入るというシーンもある。このデコボココンビという設定がユーモアで、飽きさせず、暗すぎずで心地良い。 最初は単なる幽霊騒ぎだと思われていたが、いざ二人が信州へ駆けつけてみると、実は背後に27年前の殺人事件があった。結局その事件を解決しないことには幽霊事件の真相も分からないらしい。そして、幽霊事件の前後には、27年前の事件関係者も小火騒ぎや空き巣の被害を受けていた。果たしてどちらも犯人は同じなのか、それとも本当に幽霊がやっているのか…。前作よりもしっかりとしたミステリ風味が付いていると思う。 謎を解く鍵は様々な形で散りばめられている。前作で発揮された日常風景に溶け込む「引っ掛かり」が、今作でも絶妙なバランスで織り込まれている。前作があったからこそ、大崎氏だからこそのやり方ではないかと思う。何気ない会話に秘密が隠されていたり、何となく問いかけた言葉が相手を焦らせる…。そのやり取りがなんでもないように描かれている。それが凄く良かったと思う。それにより分かりそうで分からない焦れったさと謎の深まりを感じさせ、どんどん話に引き込まれることとなった。 また、前作と比べて今作は、ミステリ要素が高まっているだけではなくキャラや事件背景も色濃く描かれ、物語に厚みを加えている。殺人事件自体は、犯人の男が逮捕され、裁判を経て刑に服し、数年後には獄中死しており、客観的には解決しているはずだった。しかし、幽霊事件をきっかけにし、事件関係者の証言から男の人柄、素性が徐々に明らかになっていく。男自体が大きな謎になっていて、最後まで存在感があり、目が離せない。印象的には宮部みゆき氏の『火車』を連想する。丹念に男の輪郭描写から肉付けまでの作業が行われていく。『火車』と大きく異なる点は、そこまで行った作業をここぞという所で隠していた爆弾を一気に破裂させたことだ。かなり予想外の結末で、二面性や冷酷さ、狂気を感じていた男のイメージが180度変わってしまう。これには見事にやられてしまった。 ミステリ要素だけではなく、前作同様に書店についての実情など本に纏わる話も満載だ。地方老舗書店の雰囲気、棚の作り方、書店員の本への愛情など、興味深く、書店好きは目を輝かせてしまうような内容だと思う。かといって、これらがミステリの風景を壊してしまうことはなく、むしろ味わいを深くさせ、余韻を大きくしている。このあたり、読書好き且つ本好きには、たまらないコンビネーションではないだろうか。 色々大げさな言い方で褒めてしまった気がするが…(苦笑)。ただ、中間だれている印象もあり、少し無理に引き伸ばした感もある。反対にラストは急いで答えを詰め込んだような所があり、尻切れっぽくなっている。この内容であれば、長編よりは中短編程度の長さが向いているような気がする。

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2011/09/28

故郷に帰った元同僚から手紙が届いた。同僚の勤める書店で幽霊が出るという。タ絵を連れて解決してほしい。この幽霊騒動には27年前の事件が関係していた。シリーズ第二弾。関係者は取りつかれているので、幽霊がでたというのは外れてないかもしれない。杏子とタ絵の出会いの本は次でわかるのかな。今...

故郷に帰った元同僚から手紙が届いた。同僚の勤める書店で幽霊が出るという。タ絵を連れて解決してほしい。この幽霊騒動には27年前の事件が関係していた。シリーズ第二弾。関係者は取りつかれているので、幽霊がでたというのは外れてないかもしれない。杏子とタ絵の出会いの本は次でわかるのかな。今回は地方の書店事情が分かりました。本を慈しんでいる、そういう感じが伝わってくるのが良いです。棚の配置とかに気を配った事なかったなぁ。この本は長編より、短編の方が好きだなぁ。

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