水銀虫 の商品レビュー
憂鬱な気分になる短編集。 朱川氏、しりませんでした! 初めて読んだのですが好みです。 おすすめです
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日経の書評に取り上げられていたのを見て、なんとなく読んでみた。久し振りに読んだ小説だったけど、嫌いな部類ではなくなかなかおもしろく読めた。
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殺人、不倫、孫の死、いじめ・・・ いろいろな境遇の人たちを描いたこの作品。読んでいたら暗くなってきました>_<。 そういった死を身近にした人たちの心理ってどうなんだろう。。 考えたくないけど考えてしまう。見たくないけど一度読むと目が離せない。そんな話でした。
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〜(1)枯葉の日:前夜不倫妻を殺し会社を欠勤した日,コーヒーショップで話し掛けてきたのは街娼。腰の辺りにしがみつく女の姿が見えるという。そういう彼女も息子を殺して腰にしがみつかれている。(2)しぐれの日:母に外に行ってこいと云われ,雨宿りしている路地で僕は声を掛けられ,お姉さんの...
〜(1)枯葉の日:前夜不倫妻を殺し会社を欠勤した日,コーヒーショップで話し掛けてきたのは街娼。腰の辺りにしがみつく女の姿が見えるという。そういう彼女も息子を殺して腰にしがみつかれている。(2)しぐれの日:母に外に行ってこいと云われ,雨宿りしている路地で僕は声を掛けられ,お姉さんの部屋に上がる。お兄さんが帰ってきて,僕と同じ名のノッペラボウの5歳の子がいた。元は兄妹だという。(3)はだれの日:暖冬で雪がまだらに残る日,自殺した姉は高校に入ってからの友人に唆されて死を選んだのだ。姉の法事に現れた友人,今度は母に取り入った。母が自殺未遂したのも女のせいだと確信した時,パフェを食べている女を僕は刺し殺した。(4)虎落の日:海岸に風が吹いて笛の音がなる・もがり。孫を事故で失った旧知の女性を訪ねると,歓待してくれるが,私の孫が食べさせて貰ったハンバーグは失った孫の左手で作られたものだった。(5)薄氷の日:うすらい。クリスマス・イブ,IT長者から私はプロポーズされるに違いない。でもイブには毎年,中学時代に苛めて自殺未遂に追い込んだ女が現れる。森のくまさんを歌いながら,「私はバカでぇーす」というのは苛めの手だった。今年も食事を終えると現れた。相手の男は謝らないのかという。男の車に乗ると辺りは真っ暗に。(6)微熱の日:兄のものを盗んで,山に登り,タバコをふかす。幻覚症状が現れたのか,カエルの顔をした白い化け物が現れ,恐ろしさのあまり攻撃したら殺そうと云う気になった。それは迷子になった幼い子だった。(7)病猫の日:私大の図書館に勤める私には鬱病の妻が居る。大学時代,彼女に入れあげていた文学青年が自殺して,妻に付きまとっているのだと知らせてくれた若い女性職員の顔が男に変化した。遭わせてやれば気が済むのだろう。その後,どうなろうと知らない。〜人を殺してしまった人には,金属質の甲虫が取り憑く・・・というテーマが流れているが,う〜ん,分かり難い。
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皮膚がざわざわする感じ。 内ニ作は文芸誌の方で読了済だったが、どれもすごく面白かった。 「赤々煉恋」もホラー路線だったが、今後はホラーが続くのだろうか?
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「水銀虫=寄生する人の心に宿り自殺へと導く」水銀虫に導かれた者達の暗い一日を描いた7つの短篇集です。不気味です。短編集なので読みやすさはありますが…気持ちが沈んじゃうかも。
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誰もが抱える水銀虫。彼らは人の心に寄生し、自殺へと導くのだ-。読むほどに憂鬱になる、慰安と戦慄の7日間。直木賞作家の切ないホラー短編集。「枯葉の日」「しぐれの日」「はだれの日」など、全7編を収録。
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