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水銀虫 の商品レビュー

3.3

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2018/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

6つの短編から。 登場人物達の罪、罪悪感について、がテーマだろうか?? あまり読み返したくない辛いものが多い。。 小学生の山の話が一番怖かった。集団心理というか、情けない所は見せられないという見栄、相手に引きずられるノリ、 少年犯罪の「そんなつもりはなかった。」というのは こういうのが原因なのだろうか。。

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2014/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こわいけど、何度も本を開けてしまう。 濃い話が多い。面白い。 この本の表紙の様に、不吉さが漂う。 罪悪感を感じていなかった、薄氷の日が気になった。 私は罪悪感を感じるべきことで、反省出来るのだろうかと思って・・。人は無意識のうちに、酷いことをしている場合があるから。感じられるといいなぁ。

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2013/10/25

人の心を蝕む「水銀虫」という存在。短編集ですが、怖いもの見たさで一気に読んでしまいます。心霊物ではないホラーを求めている人におすすめしたい1冊。 熊本学園大学:まい

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2013/09/10

連続朱川本。 二日続けて朱川さんの本を読むと同じような文章表現が見つかる。 「この文、昨日も見たぞ」といった体で。 帯に「罪と罰」ってあったけどああなるほどなと思う。うまい具合に話が罪と罰で構成されている。最後の話は微妙だけど。 時々ゾッとするくらいで全体的にホラー要素は低め...

連続朱川本。 二日続けて朱川さんの本を読むと同じような文章表現が見つかる。 「この文、昨日も見たぞ」といった体で。 帯に「罪と罰」ってあったけどああなるほどなと思う。うまい具合に話が罪と罰で構成されている。最後の話は微妙だけど。 時々ゾッとするくらいで全体的にホラー要素は低めかなという感じだけど「博氷の日」は怖かった。毎年クリスマスになると必ずやって来るあの子。その薄気味悪さに。 でも最後がファンタジー色が濃くなっちゃって怖さは半減してしまった。 あと麻薬、ダメ。ゼッタイ。

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2013/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

黒朱川作品。 立て続けに黒を読んでしまいました。 全て「○○の日」というタイトルで、様々な罪と罰を描いた7編の短編集。 作中で描かれる水銀虫がなんとも良い。本当に誰しもが抱えているのでしょうね。 徐々に忍び寄る恐怖に、読み手のこちらにもざわざわした感覚が伝染していくようです。 なんとも言えない余韻に包まれ、朱川さんのセンスの良さを改めて感じさせる作品です。 「はだれの日」「薄氷の日」が特に好みでした。 禍々しさを感じさせる表紙も好きです。 余談ですが夕食がたまたまアレで、食後に読んだので微妙な気持ちになりました(笑)

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2013/02/04

短編集。帯にある通り、1話1話どんどん後味が悪く憂鬱になってくる作品。 話の流れというかネタ的には平山夢明の「東京伝説」小説版みたいな雰囲気なんだけど、朱川さんの簡素な描写が小説にぞわぞわするような深みを与えているような気がする。 一番うわーと思ったのは「病猫の日」。これはホラー...

短編集。帯にある通り、1話1話どんどん後味が悪く憂鬱になってくる作品。 話の流れというかネタ的には平山夢明の「東京伝説」小説版みたいな雰囲気なんだけど、朱川さんの簡素な描写が小説にぞわぞわするような深みを与えているような気がする。 一番うわーと思ったのは「病猫の日」。これはホラーだけどどこの家庭にも起こりうることだし。 「薄氷の日」が一番好きだった。勧善懲悪的な部分じゃなく、狂い方がいいと思った。

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2012/12/29

二回目だけどやっぱり朱川湊人は面白いです。ただのホラーとは違う、気味の悪い掴み所のないけどどこかリアリティーを感じる一冊でした。作中の言葉を借りるなら、頭の中を蟲が這いずり回るような、そんな気持ち悪さがする感じ

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2012/11/19

図書館より。 水銀虫というのは人の魂に入り込んで這いずり回り、やがて無数の穴をあけてしまう、というものと作中で説明されています。それに憑りつかれたと思しき人々を描いた短編集となっています。 全編を通して暗くぞっとさせる話です。朱川さんの作風は切なさや人の優しさが最後に残るもの...

図書館より。 水銀虫というのは人の魂に入り込んで這いずり回り、やがて無数の穴をあけてしまう、というものと作中で説明されています。それに憑りつかれたと思しき人々を描いた短編集となっています。 全編を通して暗くぞっとさせる話です。朱川さんの作風は切なさや人の優しさが最後に残るものをここ最近読んでいたので、それを「陽」の朱川さんとするならこの「陰」の朱川さんは新鮮であるとともに、その暗さや不気味さにやられました。 印象的なのは『しぐれの日』 雨宿りしていた少年が偶然出会った若い女性に部屋で雨宿りさせてもらうのだが……という話。 見ず知らずの大人と子供の気安い関係は、昭和時代を舞台とした朱川さんの作品に共通したものだと思うのですが、ラスト近くににゾッ……ついつい想像力を喚起させられてしまいます。 『虎落の日』は孫を事故で失った友人を尋ねることになった老婦人とその孫の話。 考えたらオチは読めそうだったのですが、あまり考えずに読んでいたので思わずうわっとなってしまいました。でもこれはオチが読めていてもかなりイヤーな雰囲気の残る作品になると思います。 『微熱の日』は新しい秘密基地に向かう少年たちの話。これも想像力を喚起させられる描写もさることながら、幼さゆえの残酷さが鬱になります。そしてラストの救われなさもなかなかのものですね…… 各短編読ませる巧さと安定感は相変わらず。今のところ朱川さんの短編でイマイチ、と思ったものがないのってすごいなあ。

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2011/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暗い雨の日に読むと読後、鬱になります。 水銀虫がぞわっと体を這いずる瞬間が、本当にありそう・・ 人間怖いと思わされます。 私事なのですが、この本の装画描いた人が学校に講演しにきたので、この本の存在を思い出した。

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2011/05/08

かさぶたはできるそばから、 彼女の爪ではがされたのです。 (枯葉の日/しぐれの日/はだれの日/虎落の日/薄氷の日/微熱の日/病猫の日)

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