AMEBIC の商品レビュー
本を読み終えて、結局「AMEBIC(アミービック)」はどういう意味なのか、 辞書で調べてみたら、「アメーバ」でした。 何かしらの意味がある言葉ではなくて、 この本自体もきっと何かしらの意味のあるものではなくて。 この本には、要約的な物も、解説も書いてありません。 そ...
本を読み終えて、結局「AMEBIC(アミービック)」はどういう意味なのか、 辞書で調べてみたら、「アメーバ」でした。 何かしらの意味がある言葉ではなくて、 この本自体もきっと何かしらの意味のあるものではなくて。 この本には、要約的な物も、解説も書いてありません。 そして、私も書けません。 作者の内にある闇というか、渦というか、 そのような物が文章として並べられてる感じ。 読んでいるうちに、自分にも染つる。 この人の書く本は、全部そうだけど、 明るくなれるたぐいのモノではありませんね。 作者も、読者もきっとそんなもんは望んでないんでしょうけど。 本の中にも出てくるけど、「売れるたぐいの本ではない。」 私も「蛇にピアス」「アッシュベイビー」に続く作品じゃなかったら、 読まなかったかもしれない。 この人の本は、本当に身を削って文章にしているようだ。 読んでて、自分も痛い。
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憧れている人になりきることは、誰もが脳内で行っていることだと思う。そしてその合間で紡がれる錯乱文。意味のないことを書き綴っているつもりでも、それがその人の本心であることが多い。
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何かもうわけ分かんない。読みにくいよ、錯文とか。でもそんな中に、あたしの心を刺す言葉が紛れてたりして。憎いなー。
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これも好き嫌いが分かれるな。中原氏は意図的なアイロニーで狂ってるけど、金原氏は自意識過剰のメランコリーの到達点。これ誉めてるんですよ。他の作品については、デビュー作星二つ、二作目は星なし。
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食事を摂取せずに生きて、時々ラリって、散文を残す女の話。 この人ってつくづつ露骨な表現するなって感じ。 読んでて気が狂いそうになるけど、あたしはこの感じが結構好き。
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金原ひとみに「現代の女の子像」を見ているのは間違っているように思う。少なくとも私はこの作品に繊細で純粋無垢な少女を見たのだが。相変わらず私小説風だけれど、詩的で美しい表現に魅せられてしまった。
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金原ひとみ独特の作風で飛ばす。今後の彼女の行き着くところがどこか楽しみに感じた。食べることを嫌悪する拒食症女性の精神的錯乱というまたもや過激なテーマだが、実は根底にあるのは孤独や寂しさだったりする。それが狂気に繋がっていく模様が面白い。クライマックスの混乱には高ぶりがあった。
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空想と現実の境界線が曖昧で、その曖昧さが不快。ほとんどが断片的かつ抽象的な心理描写で、途中で読む気が失せて、読むのを断念。ストーリー性が感じられないのが、非常に読みにくい。
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