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八本脚の蝶 の商品レビュー

4.3

50件のお客様レビュー

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2011/07/31

同じ時間に生きていたら、どこかですれ違っていたかもしれない奇跡もあった。そう思います。 7年以上も前に亡くなった人のことを思い、死なないでほしいと思って泣きました。リアルタイムではもう存在していないのに、日記を読んでいるからか、妙に近くに感じて、寂しくなってしまいました。あまりに...

同じ時間に生きていたら、どこかですれ違っていたかもしれない奇跡もあった。そう思います。 7年以上も前に亡くなった人のことを思い、死なないでほしいと思って泣きました。リアルタイムではもう存在していないのに、日記を読んでいるからか、妙に近くに感じて、寂しくなってしまいました。あまりに彼女の内面を読み過ぎたせいでしょうか。親しい人を急に失った、そんなからっぽな気持ちになりました。

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2011/02/27

気になることがあり本書を読みました。 気になることはより大きな気になることとして心に根付き大きく育ちつつあります。 彼女の著作がある種の方々にとって聖書のようなものだというのが少し分かる気がします。何故なら彼女は彼女の中の絶対神だからです。 絶対神は揺るぎません。 彼女は彼女に...

気になることがあり本書を読みました。 気になることはより大きな気になることとして心に根付き大きく育ちつつあります。 彼女の著作がある種の方々にとって聖書のようなものだというのが少し分かる気がします。何故なら彼女は彼女の中の絶対神だからです。 絶対神は揺るぎません。 彼女は彼女に対し常に決断者であり、要求者です。 でも奥歯は虫歯になり易い箇所だということを僕等は知っているのです。

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2011/02/16

インターネットで見つけた本です。その存在は、高野悦子さん(私の高校の先輩)を彷彿させる。1969年、2003年。いつの時代にもこういった人は現れる。そしてその言葉は悲しい程に風化しない。「今日性のあるテーマ」とは常に「生きるとは何か」を問うものだ。

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2011/03/09

Webで公開された読書日記。 もし、彼女がこんなにも繊細でなければ、あのような決断をせずにすんだだろうか。 日記の後半部分は痛ましいが、共感するところがとてもある。

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2010/12/30

衝撃だった。 途中、彼女の世界、たとえば、人形とか昆虫とか怪獣とか、マゾヒズム、エログロなど、正直言って私には理解しがたく、一歩ひいて日記を読んでいた。 でも、読み進むにつれ…彼女は、あまりにも繊細で誠実で、この現実世界では呼吸をするのさえままならなかったのではないか。苦しくて苦...

衝撃だった。 途中、彼女の世界、たとえば、人形とか昆虫とか怪獣とか、マゾヒズム、エログロなど、正直言って私には理解しがたく、一歩ひいて日記を読んでいた。 でも、読み進むにつれ…彼女は、あまりにも繊細で誠実で、この現実世界では呼吸をするのさえままならなかったのではないか。苦しくて苦しくて、本の世界の中にいるときだけ、自分らしくいることができた。そんな気がした。 読み終えて一晩経っても、その余韻に自分が戸惑っている。

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2009/10/07

2009年9月19日読了 私と同じ歳なのに私の何倍もの読書量に驚く。 まして彼女は先に死んでしまっているのに。 本になったおかげで彼女のことを知れたんだけど、 本になってしまった彼女は誰かに読まれるたびに苦しみ、命を絶ち続けることになってしまった。 もともとメンタルヘルスに...

2009年9月19日読了 私と同じ歳なのに私の何倍もの読書量に驚く。 まして彼女は先に死んでしまっているのに。 本になったおかげで彼女のことを知れたんだけど、 本になってしまった彼女は誰かに読まれるたびに苦しみ、命を絶ち続けることになってしまった。 もともとメンタルヘルスに変調をきたしやすい人だったようだけど、転職後の壊れ方、スピードは尋常ではない印象がある。 ○日新聞出版局のその辺の管理体制はどうだったのだろうか、はてさて・・・?

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2010/10/14

「私は、一方的に見られているだけのものではないということ、そして私はあなたを見、あなたもまた私によって裁かれるということを。あなたにはその覚悟があるのですか。あなたはそれほど美しいのですか。」 夭逝した若手女性編集者のウェブ日記。 決して楽しくは無いのだけれど。 それでも目が離...

「私は、一方的に見られているだけのものではないということ、そして私はあなたを見、あなたもまた私によって裁かれるということを。あなたにはその覚悟があるのですか。あなたはそれほど美しいのですか。」 夭逝した若手女性編集者のウェブ日記。 決して楽しくは無いのだけれど。 それでも目が離せない流れ。 途中で苦しくって、苦しくなって、救いは果たしてあるのか? ないようで、あるのかもしれない。 興味深い本がいっぱい。 私は一体一生で何冊本が読めるのかな。 【7/4読了・初読・市立図書館】

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2009/10/04

奥歯さんという物語、あるいは奥歯さんという先のない図書館。奥歯さんはこの世にもういない。 けれど、今も物語りの中に確かにいる。 圧倒的な感性と震えるような言葉をつむぎ続けている。

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2009/10/04

高原英理の『ゴシック・ハート』の最後にふれられていた女性のWEB日記。国書刊行会の編集者。幻想文学の読書案内としても、一人の聡明すぎた女性の魂の苦しみの告白としても。

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2009/10/04

この図書館は広大で、アタシはたどり着くことができず、図書カードすら作れなかった。 手元には蔵書目録が残されて、今はボンヤリそれを眺めるだけ。 たぶん、ここに並んだ本はアナタでもアタシでもない、誰かに読まれるのを待っている。 P.S 同時に、この物語は雪雪さんの物語でもあるのです。...

この図書館は広大で、アタシはたどり着くことができず、図書カードすら作れなかった。 手元には蔵書目録が残されて、今はボンヤリそれを眺めるだけ。 たぶん、ここに並んだ本はアナタでもアタシでもない、誰かに読まれるのを待っている。 P.S 同時に、この物語は雪雪さんの物語でもあるのです。フィールドワーカだから、余計にその存在を感じるのです。

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